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ステレオミキサーの代用
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2015年05月18日 (月) 17時40分18秒
- このページでは、Windows Vista/7/8/8.1/10向けに
ステレオミキサー機能およびマイクミュート解除機能を使わずに、PCの再生音(BGM、ゲーム音など)とマイク音声をミックスする方法
について解説しています。
- ステレオミキサーの基礎で書いたとおり、従来BGMとマイク音声をミックスして録音・配信するためには、ステレオミキサー機能およびマイクミュート解除機能が必要でした。しかし、
Windows Vista/7/8/8.1/10
に搭載されている
Windows Core Audio
という新機能により、両機能を使わずともBGMとマイク音声をミックスして録音・配信できるようになったのです。
- Windows Core Audioといっても、なにか特別なことをするわけではありません。
必要なのはWindows Core Audioに対応したアプリ
です。アプリというのは、録画ソフトや配信ソフトなどのことです。アプリがWindows Core Audioに対応していれば、私たちは
アプリ側で音声設定をすることによって同機能を使用できる
のです。
- なお、Windows Core Audioを仮想ステミキとよぶ人もいますが、当サイトではWindows Core Audioという表現を使用します。
目次
Windows Core Audioのメリット
- Windows Core Audioを使用するメリットは以下のとおりです。
ステレオミキサー機能などが不要
- PCによっては、ステレオミキサー機能およびマイクミュート解除機能の両方、またはいずれかが欠けている場合があります。しかし、Windows Core Audioに対応した
OS
であるWindows Vista/7/8/8.1/10の場合、同機能に対応したアプリを使用してBGMとマイク音声をミックスすれば、この問題に対処できます。
自分の声を聞かずにすむ
- これは、
自分の声をヘッドフォンまたはスピーカーから出力せずにすむ
、自分の声を自分で聞かざるをえない状況から脱出できる、ということです。従来、マイクミュート解除機能を使用すると、マイクに入れた自分の声がヘッドフォンなどから同時に聞こえてくるという状態でした。
- 慣れないうちはこれを嫌う人が多いのですが、マイクミュートを解除しなければマイク音声をBGMにミックスすることはできません。そこで、自分の声を我慢しながら聞く必要がありました。しかし、Windows Core Audioを使用してBGMとマイク音声をミックスすれば自分の声を聞かずにすむのです
(*1)
。
USBヘッドセットを使用可能
- 従来はPC用マイクを
3.5mmステレオミニプラグ
によって接続する必要がありました。USB接続のヘッドセットでは、ステレオミキサー機能およびマイクミュート解除機能を同時使用できないからです。しかし、Windows Core Audio機能を使用する場合は、このような制限はありません。
USB接続のヘッドセットであっても使用可能
です。
BGMとマイクの音を独立して録音できる
- たとえば、PCゲームを録画しつつ、同時にマイクの音を別のアプリで独立して録音することもできるということです(後述)。
Windows Core Audioのデメリット
- 他方、Windows Core Audioには以下のようなデメリットがあります。
全アプリが対応しているわけではない
-
すべてのアプリでWindows Core Audioを使用できるわけではありません。
たとえば、Skypeなどは同機能に対応していないため、通話相手にBGMを聞かせることはできません
(*2)
。
Windows Core Audio機能を使いたいのであれば、アプリが同機能に対応している必要がある
のです。
アプリによってはマイクのミックスに手間
- Windows Core Audioは、ステレオミキサーがなくてもPCで再生している音声を録音・配信できる機能です。マイク音声のミックスについては同機能と関係ありません。したがって、
マイク音声のミックスについてはアプリ側の対応しだい
となります
(*3)
。
Windows Core Audio対応のアプリ
- Windows Core Audioに対応したアプリは限られています。一例ですが、下表で対応アプリを確認しましょう。
- なお、ツイキャスの場合、外部ツール配信でOBSなどの配信ソフトを使えば、ステレオミキサー機能は必要ありません。
BGMとマイク入力を独立して同時録音する
この方法のメリットとやり方
- 通常、PCゲームを録画する場合、BGMとマイクの音はミックスして録音されます。録画ファイルのなかに、PCゲームの映像・音声(BGM)、マイク音声が入っているわけです。しかし、じつは
BGMとマイクの音は別々に録音することができます
。この方法によれば、録画ファイル(PCゲームの映像・音声)1個と音声ファイル(マイク音声)1個の、計2個のファイルが作成されます。あとで1個のファイルにまとめます。
- BGMと別にマイクの音を録音するメリットは、
動画の音声とマイクの音声を個別に編集できる
点にあるといえるでしょう。たとえば、動画編集時にBGMだけを小さくし、マイクの音は逆に大きくすることができます。ただ、編集の手間が少しかかるので初心者向きではありません。動画編集ソフトと録音ソフトも必要です。
- キャプチャーソフトでWindows Core Audioを使用する設定にする
(*4)
。
- OSの録音デバイスで「マイク」を既定のデバイスにする(
詳細
)。
- 録音ソフト(例 : Audacity)でマイクを録音するための設定をする(
詳細
)。
- 録音ソフトで録音する(マイクの音のみが録音される)。
- キャプチャーソフトで録画する(マイクの音は録音されない)。
- キャプチャーソフトの録画を停止する。
- 録音ソフトの録音を停止する。
- 動画編集ソフト(例 : Windows ムービーメーカー、AviUtl)で録画ファイル(動画)を読み込む。
- 音声ファイル(マイク音)を読み込む。
- 動画の音声とマイク音声の位置が合うようにカット編集する。
- 編集した動画を保存する。
そのほかのやり方
音量調整の方法
BGMの音量調整
- まず、
BGMの音量はそのBGMを再生しているアプリで調整
するのが基本です。たとえば、TVゲームならば
キャプチャーソフト
で、PCゲームならそのゲームのオプション設定でBGMの音量を調整しましょう。すると自分が現在聞いているBGMの音量が変化し、録画ファイルの音量(録画の場合)、または視聴者に配信されるBGMの音量(ライブ配信の場合)も同時に変化します
(*5)
。
|
BGMの調整方法 |
TVゲームの録画・配信 |
キャプチャーソフト
や、TVゲームのオプション設定でBGMの音量を調整する |
PCゲームの録画・配信 |
PCゲームのオプション設定でBGMの音量を調整する |
その他 |
iTunes、動画プレイヤー、Webブラウザなどで音量調整を行う |
マイクの音量調整
- マイク音量の調整については、録音デバイスで行います。「再生」デバイスではなく、「録音」デバイスというところがポイントです。
- タスクトレイに(画面右下)ある
を右クリックする。
- 「
録音デバイス
」を選択する(「再生デバイス」ではない)。
- 「マイク」をダブルクリックする。
- 「レベル」タブで「
マイク
」が
でないことを確認する。
である場合は、アイコンをクリックして
にする。
- 「マイク」の音量を最大にする。
- マイク音量が小さい場合は、「レベル」タブで「マイク ブースト」をONにする。
- じゅうぶんなマイク音量を確保できない場合は、
実況用PCマイク/マイクの音が小さい
をご覧ください。ノイズを増幅せずにマイク音量を大きくしたいなら、
AT-MA2
のような単体の
マイクプリアンプ
を使用する方法がもっとも効果的です。マイクプリアンプは、マイクの音を大きくするための専用の装置です。
▲AT-MA2のようなマイクアンプを使うと、マイク音量を大きくできます。PCの外でマイクの音を大きくしているので、事実上ノイズを抑制可能です。
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