韓国軍 北朝鮮に特殊部隊送り込む訓練

韓国軍 北朝鮮に特殊部隊送り込む訓練
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韓国軍は21日、軍事訓練の中で、北朝鮮に特殊部隊を送り込み、主要な施設を攻撃する想定の訓練を行い、北朝鮮のさらなる挑発をけん制しました。
韓国軍は21日、F15やF16などの戦闘機や輸送機18機が参加し、北朝鮮軍の戦闘機を撃墜し、軍事施設を空爆したうえで、輸送機で特殊部隊を北朝鮮国内に送り込み、主要な施設を攻撃するという想定の訓練を行いました。
韓国国防省のムン・サンギュン(文尚均)報道官は、今回の訓練について21日の記者会見で、「北の追加の挑発を抑え、確固たる態勢を確立するための訓練だ」と述べて、北朝鮮のさらなる挑発へのけん制だと強調しました。
また、ムン報道官は、アメリカの大学の研究グループが北朝鮮北東部で新たな核実験の準備が進められているとの分析結果を発表したことについて「北は指導部の決定に応じて、いつでも核実験をできる状態を維持している」と述べたうえで、アメリカ軍とともに新たな核実験への監視を強化していることを明らかにしました。
北朝鮮はことし1月に行われた4回目の核実験と先月の事実上の長距離弾道ミサイルの発射以降も、国際社会からの厳しい反発にもかかわらず、キム・ジョンウン(金正恩)第1書記が、近い時期に核弾頭の爆発実験などを行うための準備を指示したことを明らかにするなど威嚇を繰り返していています。