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LGBTの人たちが震災を議論

03月21日 21時49分

LGBTの人たちが震災を議論

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東日本大震災で被災した、心と体の性が一致しない性同一性障害などの、いわゆる性的マイノリティーの人たちの当時の苦労を振り返る催しが開かれ、周囲の人の理解を広げていく必要性が確認されました。
この催しは、性的マイノリティーの人たちを支援する複数の団体が、震災の発生から5年が過ぎるのにあわせて開きました。
仙台市の会場には、震災で被災した性的マイノリティーの人などおよそ150人が集まり、当時の状況や課題について話し合いました。
この中では、性的マイノリティーの人たちから聞き取った内容として、「避難所でトイレやお風呂が、男性と女性でしか分かれていなかったため、困った」とか、「仮設住宅に移ったあとに娘が、男性の格好をして周辺の住民に誤解された」など被災地ならではの課題が指摘されていました。
その上で、▽震災の発生からの性的マイノリティーの人たちの置かれた状況を把握する必要性や、▽次の災害に備えて周囲の人たちの理解を深めていく必要性などを確認していました。
主催した団体の代表を務める、小浜耕司さんは、「社会とのつながりで救われた人、つながりがなく大変だった人など、性的マイノリティーの人たちはいろんな思い出を抱えています。市民の皆さんに共通している課題もあると思うので、少しでも理解を深めてほしい」と話していました。

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