オバマ大統領とカストロ議長の首脳会談始まる

オバマ大統領とカストロ議長の首脳会談始まる
アメリカの現職大統領として88年ぶりにキューバを訪れているオバマ大統領はラウル・カストロ国家評議会議長との首脳会談に臨み、さらなる経済関係の強化のほか、アメリカが懸念するキューバの人権問題についても意見を交わしているものとみられます。
現職のアメリカ大統領として88年ぶりにキューバを訪れているオバマ大統領は訪問2日目となる21日、首都ハバナの革命宮殿で、ラウル・カストロ国家評議会議長の出迎えを受け、歓迎式典に臨みました。
このあと、現地時間の午前11時すぎ(日本時間22日午前0時すぎ)、オバマ大統領とラウル・カストロ議長の首脳会談が始まりました。会談はまだ続いていますが、双方は去年7月、54年ぶりに国交を回復して以降進めている経済関係の強化をさらに加速させることを確認する一方、アメリカが懸念するキューバの人権問題についても意見を交わしているものとみられます。
キューバの人権問題を巡っては、オバマ大統領の訪問初日の20日にも民主化を求めてデモを行っていた女性団体のメンバー数十人が拘束されています。アメリカ国内では社会主義体制下のキューバでは人権が守られていないとして、これ以上の関係改善はすべきではないという指摘もあることから、オバマ大統領としてはラウル・カストロ議長に対し、人権問題の改善を強く求める方針です。