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生き還る為には。 作者:白銀狐
4/4

原作キャラ、クロス。

とある編#10~#13のまとめです。
「…はい。その件…です。」

「…はい、はい、了解です。」



「…おい。ルルド。」

ウィーン

「んん?何だ?」

「…上からの通達。」

「…上!?…何だって?」

「…問題は至急解決せよ。増援3人と武器(ウェポン)複製(レプリカ)能力(スキル)の使用許可を出す。だそうだ。」

「おいおい…三つ全部出してくんのか…?上も相当本気だな。」

「まあ、事が事…だからね。真っ当な…処置…だろうな。」

「んじゃ引き続き研究室に籠るわ。…前のより良いのが作れるかもしれんぞ。」

「…また…暴走…させるなよ。」





◆ー高松冬人sideー

…よし。まあこんなもんか。

なかなかこの能力の使い方にも慣れてきた。

力のセーブがこんなに難しいなんて…



…確か御坂達って計算して能力使ってるんだっけ?

俺は感覚で使ってるが。



もう昼近いし家に帰るか。




…なんか昨日に比べて学生が多いな。春休みか?

こっちは夏休み直前に飛ばされてるのによ。





そういえばポストは見てなかったな。

…お、紙が一枚。なになに…?


高松冬人様。

下記の日程、場所において能力測定を行います。


4月15日 14:20~

第2学区にて。詳細は裏面の地図をご参照ください。





実に面白い。なにより自分の能力を気兼ねなくぶっ放せるのは爽快だし自分の限界を見てみたい。


ググゥー

…まずは昼飯だ。



よし、行くか。

俺はいつもの道で第2学区へと足を運んだ。







第2学区 能力測定施設

クソうるさい工場地帯の端っこの方に長ーーーーーーーーい飛行機の滑走路かと思う程のプールがあった。


「よろしくお願い致します。」

「あ、はあ、こちらこそ。」

「では早速こちらに立っていただいて右手、左手の順に衝撃を撃ってください。」

「…全力でいいんですか?」

「はい。全力でお願いします。」


<ではいきまーす

3、2、1。



おらぁぁっ!




ドゴォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!


激しい爆音が辺りに響き渡る。


<只今の記録、最高到達点、24.7km、最高圧力、3471.9t。




…この能力、思ってたよりチートでした。

なんだよ、3471.9tって。そんなの体験したことないなぁ。

並の人間じゃなくても死ぬんじゃないか?


<続いて、左手、お願いしまーす。


よし。


おらぁぁっ!

ドゴォォォォ(以下略




似たような結果だった。


<次から身体能力検査がありまーす

おお、身体能力も測るのか。





…後程貰った書類にはこう書かれていた。


50m走 4.29秒
ハンドボール投擲 56m
立ち幅跳び 3.4m
長座体前屈 38cm
反復横跳び 78回
握力63kg

※能力は使用していません。







…怪物かな?


これが…オリ主の特典ってやつ?


あれから二週間程が経った。

能力にももうすっかり慣れた。襲いかかってくるバカなチンピラ相手にはノーモーションでもブッ倒せるようになった。

明日はいよいよ転校。元いた学校の名は知らないが行く学校の名は五勝義学園。
どんな出会いが〜なんてのは正直興味はない。

あるのは…絶望と課題、かな。














Dead or alive and schoolcitys

とある科学の超圧振動(ブレジャーインパクト)











ハッ!!


今何時だ!?

午前7:30。

「ヤッベェ遅刻っ!!」

急いで制服を着てパン一枚ほおばって鞄を持って家を出る。


街を駆け抜け猛ダッシュ。

ドン

「キャッ!」

「あああっ!すみませーん!!」

肩がぶつかってしまった。…飛ぶか。

ゴーグルを額から目元に下ろし一気に、飛ぶ!











…っとっと。


…ここか…。でっけぇなぁ


西洋の城かと思う程の大きさ。何故か俺の脳内には希望が峰学園が浮かんだ。
…そっくり。



…じゃなくて。職員室とか行かないと。










ここかな?

「すみませーん。高松という者ですけどもー。」

「おお、高松さん。お待ちしておりました。あなたのクラスは2-3でございます。では、ご案内します。」

やけにかしこまってるな。俺がLevel5だからか?






「おっ!転校生が来たみたいだぞ!」

<おおーっ!!
<カッコいい人がいいなーっ!
<Level5ってヤバい奴しか居ないらしいぞ…
<おい大丈夫かよ…


ガラガラ…

「…こんにちは。高松冬人と申します。」

<キャーッイケメン!
<結構常識人っぽい?
<よかったな。常識人で。


「じゃあ、自己紹介をしてくれ。」


「…えっと。名前は高松冬人。好きな料理は…うな重とかですかね。よろしくお願いします。」


<付き合ってる人いるのーっ?
<どうやってLevel5になったのー?

「質問は一人一つまでだぞーっ」


「えっと、付き合ってる人はいません。どうやってLevel5になったかは…ヒミツです。」


……………………………………………………………………………………………





「じゃあ、席はあそこのを使ってくれ。」

「みんな、転校生が来てワクワクするのは分かるが授業もきちんと受けろよーっ」







授業中は割と静かだった。…でも休憩中は質問攻め。

授業内容も前の世界と似た物だったし簡単だった。

…AIMがどうたらってーのはわからんかったが。









キーンコーンカーンコーン


終わったーっ

気がラクになる。鞄に荷物を詰め込み、さっさと下校。




したかったのだが。



不良に絡まれてる少女を発見。


「へへ、どうした?ジャッジメントさん。手も足も出ねぇじゃねぇか。」

「ぐっ…」


ナニをしてるのか。
いたいけな少女を…許さん。


「おい、お前ら何してんだ。さっさと離れろ。」

「ああ?てめぇもこの音聞いてくたばりな!」

ふうん。




音、ね。


雑音相殺(ノイズシャット)


「な、なんだこいつ!?音聞いてもくたばらな…あがっ!?」

ぐふっ
おえぇっ



ドサドサドサッ


「ふう、不良の内臓を揺らすぐらいどうってことないな。」

「あ、ありがとうございますぅ…!」

「あ、いえいえ別にっ!?」

こ、この少女、ただの少女じゃねぇっ!


風紀委員(ジャッジメント)白井黒子(しらいくろこ)だっ!


「あなたに助けて頂けなかったら私どうなっていたか…この御恩。忘れません。いつか必ず返します!」

そう言って彼女は瞬間移動して消えてしまった。



さて。面白く(面倒に)なって参りました。



あああっ……はぁ〜

やっと終わった。課題とこれから課題になりそうな所。

夏休みに入ったらやることが山積みなので今のうちから終わらせておくに越したことはないだろう。


時計の短針は既に1と2の中間を指している。

もう寝よう。















ん、朝、か。

学校、行くか。




そんな毎日。元の世界となんら変わらない毎日。

違う所といえばこの能力と絡んでくる不良ぐらいかな。

正直何が楽しいのかわからんな。原作開始まで1ヶ月。






6/21


ああ、ジメッたい…

夏休みの課題になりそうな範囲の宿題は粗方終わった。

この湿気、なんとかならないものか?

…ということで速攻除湿機を購入した。う〜ん快適。






6/25

今日は珍しく晴れた。少し学園都市を見て回ろうかな








なんで俺はいっつもこういう時に限って面倒ごとに出会うかなあ

目の前には人だかりと

強盗。と人質。



「オラァ!人質の命が惜しかったら100万もってこいやぁ!」

何時の時代にもどこの世界にもああいうバカは居なくならん。どれ、いっちょ行きますか。


「はーいすみません通してくださーい」

「ん?なんだ君は!?すぐどきなさい!危ないぞ!」

武装した大人が声をはりあげる。ああ、これが警備員(アンチスキル)ってやつか。


「ああ?なんだてめぇ!?こっち来るんだったらコイツを殺すぞ!!」


人質…よく見たら佐天さんじゃないか。


「…」

「うるっせぇんだよクソ野郎がぁぁああああ!!!!」

弱めの衝撃(インパクト)を放ち、無事強盗のみぞおちにクリーンヒット。人質は無事。

「あがぁ…ぐぐぅ…」

腹部を抑え悶えている。俺は強盗の持っていたナイフを踏み抜き、過剰に振動させ粉々にする。

「ひ、人質を確保ーっ!」

強盗の胸ぐらを掴み上げ、警備員の前に放り投げる。


ドサッ


「き、君!なんて無茶を…っ!なにかあったらどうするんだ!?」

「無茶?一人で軍隊と渡り合える俺が強盗に喧嘩売るのが無茶なんですか?」

「だ、だが…人質が殺されていたか

「人質も助けられる、と思ったから飛び込んだんですよ。そんな後先考えれない人間じゃないので。」


そう言って俺はその場を立ち去った。なんであの時迷いもせず突っ込んだのか。

もちろん人質が佐天さんだったからだ。それ以上でもなくそれ以下でもない。


「あ、あの!」

背後から声がする。聞き覚えのある声。


「さっきは本当にありがとうございました!!」

「ん。ああ、そっか。なんかあったら、また、よろしくな。」


「…あ、あのっ!宜しかったら…連絡先…教えてください!」

「え?いいぞ。」


佐天さんの連絡先、げっと。

やったぜ。









散歩もたまにはいいもんだな。

トラックには細心の注意を払っている。


…喉渇いたな。何か自販機で買うか。






…は?なんだこれ。枝豆コーヒー?にがうりココア?

どれもクソ不味そうな飲みもんばっかだな。

え…じゃあ、ミルクコーラでも飲むか…


ウィーン。

千円札を入れミルクコーラのボタンを押す。が。

出てこない…。


「おいっ!てめぇ!俺の千円を返しやがれっ!」

すると、背後から聞き覚えのある声が聞こえる。

「その自販機、呑むわよ」

後ろを向くと、学園都市「元」第3位、御坂美琴がそこにいた。

「ああ!?あんた、第3位じゃない!」

そう、美琴は今は第4位。第3位に俺が入ったので原作の第3位以下は一つ序列が下がっているのだ。

「第3位じゃなくて、高松冬人ですよ、御坂さん…」

「あっそ、で、その第3位の高松様が自販機にお金を呑まれた、と」

「なんでそんなケンカ腰なんだ…俺たち同い年だろ?」

「うるっさいわね!私は私より強い奴が気に入らないの!」

御坂は自身の茶髪をスパークさせ言う。

「ええぇー…ちょっとそれは…俺としてはあなたとは仲良くしたいんですがね……」

バチッ!

足下に電撃が落ちる。

「私の能力くらいは知ってるわよね?」

「ええそりゃあ勿論」

「私の能力は超電磁砲(レールガン)。体から電気を生み出せ最大電圧は10億ボルト」

「じゃあ、俺の能力は超圧振動(ブレジャーインパクト)。振動、衝撃を操れる能力です」

「そんなの知ってるわよ!」

バチッ!

「いってっ!」

御坂の放った電撃が手に直撃する。

「てんめぇ…やりやがったな…やりあう覚悟は出来てんだなぁ…?」

御坂を睨みつける。御坂は少しの恐怖を含んだ顔でこちらを見つめる。

俺は右掌を御坂の腹部に向ける。直後、御坂は防御態勢をとる。が。

「ぷひゃ。あひゃひゃひゃはははは!や、や、め、やめてってあああひゃひゃひゃ」

俺は御坂の腹部の表面を振動させる。相手は大爆笑。

「わ、わかったぁああははは!私がはは!悪かったひゃひゃひゃ!これやめてぇぇひゃひゃああはは!」


振動を止める。御坂は地面に転がり息切れしている。

「…大丈夫か?」

「ぐぐ…わかった。もう争うのはやめる」

「分かってもらえて嬉しいよ。」

なんとか和解。
平和に済んで良かった。

「じゃ、ちょっとそこどいて」

自販機の近くから離れると

「チェイサーッ!」

ドガア!

ガコン

御坂が自販機を蹴り飛ばすと共に電流を流し込む。

「はい。これ高松の分」

「お、おう…」

自販機蹴り。生で見ると迫力があるな…

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