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生き還る為には。 作者:白銀狐
2/4

超圧振動

とある編#3~#5のまとめ
………………
















ハッ!





う……ね…寝てた…。








見慣れない公園のベンチで俺は寝ていたらしい。












ここは…野原じゃ…ない…よな?












「うーいーはーるーおっはよーっ!」

「ふゎあ!? や、やめてくださいよ佐天さん〜。」











女子中学生だろうか。スカートめくりなんて呑気なもんだ。

こっちはなにがなんだかわかんねぇのによ…














…白か。













女子同士でスカートめくりなんてとあるぐらいでしか見た事ねぇぞ…














…ん?














ふと俺は自分の服を見る。


白シャツに黒いズボン。どっからどう見ても男子中学生。といった服装だろう。













…あああああ!?













俺は猛ダッシュでさっきの女子中学生を追いかける。













「はぁ…はぁ…すいません。もしかして佐天さんと初春さんですか!?」


問いかける。俺の生死を分ける重要な質問だ。



「え…そ、そうですけど…?」









き た。











よっしゃ!ここは多分とあるの世界!

転生したんだぁ!第二の人生だぁ!

ツカイの奴、試練なんてねぇじゃねぇか!ここが俺のユートピアだぁぁぁぁぁ!




…おっと、浮かれてる場合じゃない。二人に言い訳をしないと。







「いやぁすみません。 お二人さんって結構有名な方じゃないですか?それでつい…」


「ええ〜私達そんなに有名ですか〜?照れますね〜」


(この人どっかで見たような……?)




しまったぁぁぁつい主観で物言ってしまったぁぁけど、結果オーライ。やっぱ佐天さんは可愛い。








「ありがとうございました!また今度会えるといいですね!」





俺は逃げるようにその場を立ち去った。


で。何すればいいんだ…




俺は文字通りorzした。




まあ、まあ…とりあえず。原作キャラには会っておきたいなぁ

御坂美琴 白井黒子
婚后光子 上条当麻
インデックス


辺りは絶対会っておきたい。会わなきゃ損。
てか、絶対、会う!








あ、そういえば俺。金無いじゃん…




気づけば一文無しでした…。












そこで俺はズボンのポケットに入っていた封筒に気付く。





厚みのある封筒だ。






封筒の中身はそれはそれは驚く内容だった。




学生証。五勝義学園(ごしょうぎがくえん)の学生証だ。

…五勝義学園って何だ?原作に出てきたか?




…まぁ学園都市では学生証が無いとお話にならない。持っておいて損は無いだろう。


通帳。俺の名義の通帳だ。開いてみた。あらまビックリ。思わずファッ!?っと声が出た。
中にはパスワードが書いてあるメモと


残高が200,000,000と書かれた通帳。

いち じゅう ひゃく せん…


におく?



ぼくにおくえん持ってるの?







なんだこれ。本当にこれ試練か?

人生イージーモードすぎるわ。





財布。 ちょっとオシャレなピン札がピン札のまま入るぐらいはある。

なかみは。諭吉さんが二人こちらを見ていました。



うわぁ…
なんか絶対裏あるわ…





あと書類が何枚か。これは後で読もう。




と、





鍵。 何の鍵だ?

時空の扉を開く鍵だったりして。


んな訳ないよな。







グゥゥゥゥーーー










腹の虫が何かくれと唸っている。






コンビニでなんか食べるか。




















ツナマヨうめーーーっ

俺はツナマヨおにぎりを二つ食べ、書類を読む事にした。







…全部で… 4枚か。




まず1枚目。

えっと…なになに…。

「がんばれ。」と、ツカイの文字で書かれていた。

大きなお世話だ。




二枚目。

どうやら俺のマンションへの地図のようだ。

この鍵はマンションの鍵だったのか。


…ますますイージーモードじゃねえか。



3枚目。

五勝義学園への地図のようだ。

そういえば今日平日か?


…まあいいや。



4枚目。
これが1番の問題だった。


高松冬人をLevel5第3位、


超圧振動(ブレジャーインパクト)として認める。


尚、以前の第3位以降は序列が一つ下がるものとする。






だって。


こんにちは。8人目のLevel5です。







…俺、8人目のLevel5っぽいです。








あのぉー…ツカイさん。







これ逆境じゃなくて













最強ですわ。













よっしゃあああああ!!!!


マジか!マジかよ!


第3位!?俺が!?


御坂さん達には悪いけど素直にうれしぃぃぃぃぃぃぃ!!!!





えー…っと。


俺の能力は超圧振動と書いてブレジャーインパクト、か。



なかなかかっこいいじゃん。




えー…っと体から衝撃波が出せる。

尚、原理は不明だが任意で空気の振動による音を減少、増幅させられる。

さらに体から出す衝撃波の形、大きさも任意での改変ができる。





んだこれ。めちゃくちゃつえーじゃん。


普通にブッ壊れじゃね?






試しに俺は掌を雲に向け、衝撃波とやらを撃ってみる。







…どーやって撃つんだ?







試しに、力む感じで……




ふんっ。







ドゴオオオオオオオォォォォォォオォォォン!!!!!!






花火大会のトリを務めそうなほどどデカイ花火が地面で爆発したかのような音。







鼓膜が破れるかと思ったが大丈夫だった。



腕は痛みも無い。



マジでブッ壊れ能力。










肝心の雲は………








ポッカリ穴が空いていた。
















能力操作、できるようにしないと(使命感












◆ー佐天 涙子sideー



むむっ!

我が前方に見えるは我が盟友、初春ではないか!



「うーいーはーるーおっはよー!」

「ふえぇ!?何するんですか佐天さん!?」

「なるほど。今日は白ですか〜」

「ちょ、やめてくださいよ〜ほら、公園のベンチに座ってる人、こっち睨んでますよ〜!?」

初春の言う方向を見ると一人の男子中学生と思われる人物が座っていた。


「じゃあ今度からは人目のつかない所でめくるよ…」


「めくらないって選択肢は無いんですか!?」


なんて談笑してるとどどどどど…と、背後から誰かが走って来るような音。


「すいません!もしかして佐天さんと初春さんですか!?」


さっきの睨んできた男の人だ。


「はい…そうですけど…。」



…どうやら私達は有名みたいだ。

どこで?と思ったが知ったらちょっとヤバそうだったので聞くのはやめておいた。


そしたら男の子は走ってどっか行っちゃった。



…あれ?あの人どっかで見たような?



思い出せない。つい最近だったはずだけどな…

確かその人の事で御坂さんがプンプン怒ってたような…?













…あ、あの人新しいLevel5だ。

あいつのせいで私が第4位!?ふざけんなっ!って御坂さんおこってたなぁ。








なんて初春と話してたらドォォォォォォォン…………と大きな音がした。


なんの音だったんだろう?






俺は地図を頼りに自分のマンションらしき所へ来た。

「ここか。鍵…入るか?」

心配だったがちゃんと入った。


中は意外と快適そう。

勉強机もあり、机の上には鞄や筆記用具など学生生活に必要な物が揃っていた。

ベッド、食器一式、家電、家具…


絶対これなんかある。絶対裏がある。



ベッドの上には携帯が置いてあった。

起動しようとするとパスワードがかかっている。


「…ん?」


俺はツカイのがんばれの紙をもう一度よく読んでみた。

すると、裏には「ぱすわ てめぇさまの 誕生日だおぉ」


…相変わらずのイラつく文章だな。



俺はスマホを起動。パスに「0215」と入力。起動した。

これほどの準備の良さだ。何か有益な情報が無いかと探る。


カレンダーを開く。今日はは4/14。

俺は4/25に五勝義学園へ転校。するらしい。


まだ時間があるので能力に慣れておこう。










ついた。学園都市での騒音関係をまとめている第2学区。

ここなら多少の爆音は許容範囲だろう。


まずは軽く。

ドゴォン!!


雲にはさっき程ではないが穴が空いた。


で、例の書類によると音の減少が出来る…のかな。



音が小さくなるイメージで撃ってみる。

ドン!



ふん。これぐらいなら大丈夫だろう。

しかも威力はさっきとあまり変わっていない。






そこで俺はふと気がついた。


この能力…空飛べんじゃね?



気がついたら実行。近くの公園に行き遊具から飛び降りる。

まずは普通に着地。


ドス。



うっ痛っ!

まあこんなもんだろ。

今度は下に衝撃波を出してみる。



ドン!

スタッ


おお!痛みもないし華麗に着地できる!

これなら空飛んだ時にどうやって着地すんのか分からず骨折。なんてオチは無いな。


俺は遊具からの着地の練習を何回かやった後、本題の飛行を実践してみた。


まずは飛ぶより跳ねる感じで…



俺は下方向に衝撃波を撃った。すると4m程飛んだ。

うおぉ!


着地。



すげぇ!俺空飛んだぞ!


…あ。



ここで俺は重大な事に気がついた。


風圧で目、開けられないんじゃ?



あああああ!

くそ!せっかく空を飛べても安全運転が出来ず墜落なんてお話にならない!



そうだ、ゴーグルを買いに行こう。















第16学区、ショッピングモール


で、俺はゴーグルを買いにショッピングモールに来たわけだ、が、

水泳ゴーグルとかはダサいので付けたくない。付けるなら妹達(シスターズ)が付けてるあのゴーグルとか
パイロットが付けてるパイロットゴーグルとかがいいなあ…

あるかなぁ…








…あった。パイロットゴーグル。
なんでもあるな学園都市。


うん。中々似合ってる。

けど高い。¥29.800って…まあ買えるんですけど。


俺はATMからお金を引き出しゴーグルを購入。

これで快適に空の旅が出来る…かな。





俺はルンルンで第2学区へ戻っている所で、










「なぁ、ツカイって知ってっか?」








背後から語りかけられた。
おそるおそる後ろを向くと
ツカイの言っていた多重世界統括管理組織の一人に似ている。てか多分本人。




「…ツカイ?使いって事ですか?ごめんなさい。宗教には興味無いんで。」


立ち去ろうとした。というか逃げた。


「別にお前だけに聞いたワケじゃねぇぞ。…知ってんだなぁ?」



俺は全力疾走した。第2学区へ行くつもりだったがそのまま自宅へ帰った。



今日はもう家から出ないようにしよう…











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