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軋み出す、因果の歯車。
狐です。
文才無しです。
地の文?ははっ、ワロス状態
とある編#1~#2のまとめ
日曜日。
特にやる事も無い退屈な日。
明日も祝日で学校は休み。
再来年には高校受験だからしっかり勉強しろとうるさい教師も居ない。
もうすぐ夏休みだ。課題をやると思うと気が重い。
最近自分が何の為に生きているのかさえ分からなくなる。
自分の命と引き換えに誰かの命を救えると言われたら喜んで頷くだろう。
暑い。
死ぬなら交通事故に遭うはずだった子供を守って死にたい。
なんて事を友人に言ったら
そんな漫画みたいなシチュエーションねーよw
と返された。
至極真っ当な返答である。
怠惰…
家にはいい高校に入って大学に行けと言う両親。
学校には俺をイジるうざったい女子。
俺を分かってくれるのはごく一部の友達。
散歩に行こう。
俺は詰まりすぎてるのかもしれない。
自分で弁当を作り、母親に外出の旨を伝える。
今日は少し隣町まで行ってみようか。
十瓢《とひょう》市。
田園が広がるのどかな町だ。
町の中心に住宅街やスーパーマーケットが密集している。
俺は田んぼに腰を下ろし、弁当を平らげた。
我ながらよく出来ていた。と思う。
少し中心街に寄ってくか。見たいゲーム等もある。
中々面白そうな作品がある。
小遣いが貯まったらまた来よう。
外に出る。
店の向かいの公園で女の子が遊んでいる。5~6歳程だろうか。
んじゃ、帰るか。
そう思った時、
女の子が道に飛び出した。
それと同時に飛び込んでくる、トラック。
「向日葵《ひまわり》!」
この子の母親かな?
綺麗な人だ。
…いい名前だ。
「危ないっ!!!!!」
俺は女の子を突き飛ばした。
横にはブレーキをかけながら突っ込んで来るトラック。
はは、こんなでかい声なんて出したの何ヶ月ぶりだ?
両親にはいろいろ迷惑かけたな。
ここの場所言ってなかったっけ。俺を捜すの大変だろうな。
小学校の頃の友達には世話になったな。何も恩返し出来てねぇや。
俺の希望通りの死に方だ。
思い残す事は………
山程ある。
あの漫画の続きを見たかった。
あのゲームもやりたかった。
みんなと最後に遊びたかった。
もっと美味い弁当作りたかった。
この女の子の未来が見たかった。
ちょっとは彼女作ってみたかった。
ああ、今になって、
死にたくない、なんて思っちゃうな。
ドゴッ
高松 冬人《たかまつ ふゆと》、14歳にして、トラックに轢かれ、死亡。
◆ ー湘井 圭子 sideー
今日は向日葵が公園で遊びたいと言うので連れて来た。
もうすぐ向日葵の誕生日だ。
何を買ってあげようか。
携帯が鳴る。メールだ。
友達からだ。
…返信。
ふと、向日葵に目を向ける。居ない。
私は焦り、道路に目を向けた。
向日葵が、いた。
「向日葵!」
向こうから、14~15歳位の男の子が飛び出す。
「危ない!!!!」
男の子が向日葵を突き飛ばした。次の瞬間、
男の子は、
ドゴッ
トラックに、轢かれた。
私はパニックになった。
向日葵を抱き上げた。膝と手を擦りむいている。
「男の子は!?」
私は急いで警察と救急車に電話をする。
トラックの運転手も電話をしていた。
数分後。救急車、パトカーが来た。
しかし、救急隊員の努力虚しく、あの男の子は亡くなった。
彼には何と言って礼をしたらいいか分からない。
彼には何と言って詫びたらいいのか分からない。
警察の方に事故当時の状況を聞かれた。
警察の方は一言。
「素晴らしい方ですね…。」
その通りだと思う。
彼の両親にも礼と詫びをしなければ…
俺は、死んだ…のか?
女の子を助けようとして、
トラックに轢かれた?
…よな?
…だったら何で俺はこんな野原にいるんだ?
俺の立っていた所は…野原。俺を中心に大体半径100m程の円形の野原。
そこから先は森だ。
風も感じる。
草木の揺れる音がする。
ここが天国ってやつか?
はは、意外と何もねぇのな。
いや、ただ、一つだけ。
「場違いなモノ」があった。
それは丁度この野原の中心にあるようだった。
俺の後ろにあったので気づくのが遅れた。
一辺が2m程の黒い立方体。
よく見ると下部に刻印の様なものがある。
そこには
「 誘導者 転生権限第特一類 対多重平行世界統括管理組織用兵器 ツカイ AA-1」
…何だこれ。誘導者?
転生権限第一類?
よくわからんが、AA-1って事は一番番号が若い…のか?
兵器って何だ?レーザービームでも出てくんのか?
なんか、GANTZみたいだな。
横がガシャン!って開かないのかな。
すると、
ガシャン!
立方体の上部が開き3m程の教会によくある結婚式に鳴らすような鐘が出てきた。
カラァーン…カラァーン…カラァーン…
鳴っている。
俺は何がなんだか分からなかった。
本当に俺は死んだのか?
この立方体は何だ?
ここはそもそもどこなんだ?
なんて考えてた。
そしたら立方体に文字が浮かぶ。
「あなたはしにましたぁ(ち〜ん)」
…はぁ?
余りにも腑抜けた馬鹿馬鹿しい文章。
立方体は続ける。
「ですが あなた は す薔薇 しぃ。」
誤字ってる。す薔薇じゃなくて素晴らだ。
「時分の いのちぃ を捨ててでも ひとお 助ける。」
「なので あなたは しにました かっこわらい」
「だから わたし あなた 生き返らせる。」
…おい。生き返らせるって…元に戻してくれんのか!?
「あせんなよ じかんは あルィあまってンだ。」
「てめぇ がいきかえれんのは おれさま がそれを刷る 価値があるかどうかみてからだ。」
「あなたさま に 課せられた 課題は 二つ。」
「ひとぅつ しヌかもしれない ぎゃっきょー に たちむか えんのか」
「ふたぁつ あのくそやろー共のしまぁつ」
…言ってる意味がわからない。
あのくそやろー共?
逆境?
…やってやろうじゃん。
くそやろー共ってのはなんなんだ?
「…多重平行世界統括管理組織。」
「自由もくそも ねぇ 世界を 支配しよー としてる れんちゅーーーーーです。」
顔写真とかは無いのか?
立方体の中心に三つの顔写真が浮かび上がる。
どれも汚い子供の落書きのようだ。
そいつらを黙らせればいいわけだ。
「もーし おくれ もーしましたたたのた。」
「俺の」
「私の」「僕の」
「拙者の」
「アタシの」 「我輩の」
「「「「「「名前は」」」」」」
「「「「「「ツカイ」」」」」」
「そして、おれぇは 冬人、お前じしんだ。」
「がんばれよ、俺。」
…はぁ?
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