政治や経済の指導的地位に占める女の割合が低いことに苛立つ人々から、女に下駄を履かせるクォータ制を導入するべき、との声が上がっています。
1982年に労働省の婦人少年局長に就任し、男女雇用機会均等法の制定に尽力した、元文部大臣の赤松良子さん(86)は、もはや候補者の性別を割り当てるクオータ制を導入するしかない、と訴える。
「日本で女性政治家が増えないのは、嘆いているばかりで増やすための特別な対策を何もしていないから。女性にゲタを履かせるという批判もあるが、本気で取り組まなければ外国にますます後れを取ってしまいます」
台湾では立法委員(国会議員)の1/3は女になっています。
And the ROC's constitution stipulates quotas for women in its parliament, including a requirement that for each party, at least half of their elected legislators for at large seats must be female.
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職業にもよるが、女性の社会進出、就業が進み、起業家としても積極的に活動を行うようになった。現在、各界のリーダーとして活躍している女性の人数はさらに増えており、台湾の女性たちにとって「男性と対等に働く」ことは、いまや当たり前のことなのだ。
しかしながら、日本の「指導的地位に占める女の割合」が低いことが、女が不当に差別されている結果とは限りません。社会が自由で豊かになるほど、人は自分の好みに応じた進路選択をするようになります。本性(生物学的な自然)が出てくるということです。
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フェミニズムの基本的目標のひとつは、公平さである。つまり、男性でも女性でも同じ適性とモチベーションがあれば、与えられる成功のチャンスは平等であるべきだということだ。このことについてはまったく疑う余地はない。だがそれは、現実に男性と女性とが平均して同じモチベーションをもっているということにはならない。したがって、社会のあらゆる分野で男女が等しく活躍するというのは、必ずしも期待すべきではないのである。
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女は、産むことのできる子の数が限られているため、相手選びの際にはあれこれ選り好みをしがちである。ところが男はと言えば、子の数が限られるとしたら、それはセックスの相手の数が限られるという以外に理由はありえない。もし高い地位に就くことで女と接する機会が増えるとすれば、男は女よりも高い地位を求める気持ちが強いだろうと考えられる。*1
「男は女よりも高い地位を求める気持ちが強い」ことが人間の本性であるなら、指導的地位に占める女の割合を人為的に高めることによって、好ましくない副作用が生じる恐れがあります。
過去記事では、
- 男女の社会的地位・役割の同等化
- 女の上方婚志向
- 社会の存続(人口再生産)
の三つは同時達成できないトリレンマの関係にある、と考察しました。社会の存続を当然のこととすると、クォータ制によって1.を採るのであれば、2.を棄ててもらうしかありません。
しかし、クォータ制の根底にある「男女に生まれつきの違いはない」という思想に従えば、女の上方婚志向は生得的なものではなく、女を劣位に置く差別の結果になるはずです。ならば、男女差別が解消された世の中では、女の上方婚志向も消え去っているはずです。「エリート男はエリート女しか愛せないってこと」はありません。
エリート女の泣きどころは、エリート男しか愛せないってこと(笑)。男性評論家はよく、エリート女は家事労働してくれるハウスハスバンドを選べなんて簡単に言うけど、現実的じゃない。
――まさに、そうだと思います。女性は、尊敬できる男性じゃないと、なかなか、結婚する気になれません。
とはいえ、北欧やアジアの「進んだ国々」でも女の上方婚志向が根強いことは、結婚難から途上国の女と国際結婚する男が増えていることからも明らかです。女の意識を変えるためには、クォータ制に匹敵する特別な対策が必要でしょう。
そこで効果的と考えられるのが、クォータ制によって下駄を履かせてもらう女の結婚相手に「キモくて金のないおっさん」を割り当てるもう一つのクォータ制です*2。政治や経済の指導的地位に女が少ないことをセクシズムと批判する人々が、ルッキズムに基づいて「キモくて金のないおっさん」を忌避することはないでしょう。
もう一つのクォータ制が定着すれば、男女同等化の副作用である少子化や経済格差拡大は反転解消し、安定した男女平等社会が実現するでしょう。
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おまけ(再掲)
知人が女の医学生(東京大学を含む)と雑談していたところ、恋愛や結婚の話になったそうです。その先の展開は、
- 知人:「君たちみたいに頭が良いと相手を見つけるのも大変でしょう」
- 彼女たち:「私たちが結婚できなくなるってことですか」(抗議するような口調で)
- 知人:「いや、君たちより『下の男』と結婚すればいいだけだよ。いくらでも相手はいるよ」
- 彼女たち:(即座に)「嫌です」
恵まれたエリートである彼女たちには、「キモくて金のないおっさん」と結婚して養うことをノブレス・オブリージュとして意識してもらいたいものです。実行した女を叙勲において評価することも一考に値します。