(ロバート)この記事を読んだか?
(メアリー)「ギリンガム子爵がこのたびめでたくご婚約」。
私はこれで。
ギリンガム卿のプロポーズを断ったことを後悔するメアリー。
そんな折…
(カーソン)ネイピア様です。
ええ?
メアリーに好意を抱く貴族イブリン・ネイピアと再会します
(ネイピア)戦後運営が難しくなっている領地の実情を調べているんです。
だったらうちに泊まって。
(イーディス)しばらくマイケルから連絡がないから…。
(コーラ)きっと忙しいのよ。
ドイツに行った婚約者グレッグソンと連絡が取れないイーディスはひそかにロンドンの病院を訪れます
気遣ってくれてどうもありがとう。
バクスター。
新しく入った侍女のバクスターでしたが…
(トーマス)みんなを信用させて情報を集めろ。
トーマスのたくらみに利用されます
アンナに避けられるようになったベイツは…
(ベイツ)私のせいで苦しむ彼女を見ていられないんです。
(ヒューズ)事実を話します。
アンナが乱暴されたことを知ってしまいます
(アンナ)この汚れは消せないわ。
君は汚れてなどいない。
再び固い絆で結ばれる2人。
しかし…
全て解決してよかった。
何も解決してませんよヒューズさん。
悲劇を忘れるのは彼女だけでいいんです。
(テーマ音楽)
(カーソン)トーストは私が先ではないのか?デイジー。
(デイジー)すみませんカーソンさん。
(ジミー)アルフレッドだけ特別扱い?
(ヒューズ)そうじゃないわ。
(パットモア)アルフレッドだけ特別扱い?そうですよ。
ここに残ってくれたから。
ウフフッ。
(メアリー)よかったわ。
ネイピア氏とブレイク氏が近々お見えになるって。
「本当に滞在してもいいのか?」と書いてあるわ。
(アンナ)いいんですか?もちろんよ。
いい機会だもの。
お二人は経営難にある領地を調査中なのよ。
ダウントンは大丈夫ですよね?ええ。
でも相談に乗ってもらいたいわ。
前より元気そうね。
問題は解決したの?まだですけどよくなりました。
自宅に戻ったそうね。
はい。
そうなんです。
そう。
何があったのかは聞かないけれどよくなったのなら何よりね。
(イーディス)私宛は?
(ロバート)ないな。
これは困ったことになったぞ。
ハロルドが窮地にあると書いてある。
どうして?今度は何?石油開発が絡んでいるらしい。
(ローズ)ハロルドって?コーラの弟だ。
ビジネスの才能はあるほうだと思ったが今回はどうもしくじったようだな。
お父様に頼み事?さあよく分からん。
それは?
(ブランソン)養豚の資料です。
ダンイーグルの家でも豚を飼っていたわ。
我々にとっては養豚は未知の冒険だ。
納得されたかと。
まあな。
だが不安にもなる。
多角経営に踏み出すのだから。
8時半だ。
もう行かねば。
何を考えてるの?
(ベイツ)君は別に知らなくていいよ。
私のせいでしょ?違うよ。
悪いのは俺なんだ。
これが癖なのさ。
物思いにふけるのが。
なら私を思って。
フン…。
(足音)魚のスフレ用にアンチョビソースを作るけど見る?
(アルフレッド)いやいいよ。
(アイビー)料理を諦めたのね。
そういうわけじゃないよ。
ただ1度挫折したら立ち直る時間が必要だろ。
(ノック)
(ドアを開ける音)コーラおば様。
(コーラ)「コーラ」と呼んでちょうだい。
そんな。
呼び捨てなんて。
かまわないわ。
どうしたの?アァ…実は伯爵のお誕生日に驚くようなことを用意したの。
あら楽しみね。
何かしら?すてきなこと?ええ。
でもそれにはカーソンにも協力してもらわなきゃ。
大丈夫かしら?その日だけ。
夕食が済むまででいいの。
(コーラ)秘密の相談ならヒューズさんにしなさい。
そうね。
それがいいわ。
ヒューズさんに頼んでみる。
(ドアを開ける音)
(スプラット)郵便です。
奥様。
(バイオレット)ありがとうスプラット。
ここにあった根付彫刻を知らない?象牙に漁師の姿を彫った物よ。
存じてますが触れてはおりません。
手入れか修理をしたのでは?いいえ。
あなた以外にこの部屋に入った者は誰?メイドたちとそれからペグが鉢植えの水やりに。
でもベティも一緒です。
彼を見張ってた?いえ彼女は掃除してましたので。
ですからそれはしかたないかと。
責める気はないわ。
でも根付は価値が高いって事は知っているわよね?ええそれに小さいので簡単に持ち去ることができます。
このままではこの家の何もかも持ち去られてしまうような気がするわ。
下がって。
はい奥様。
(ブランソン)正確に試算しないと。
時には賭けも必要よ。
アメリカ的な考え方だ。
アメリカに住むって本気?大丈夫。
養豚事業を投げ出したりはしない。
向こうのツテを紹介するわ。
まずは祖母とハロルドおじ様ね。
そのおじさんから手紙が来てたよ。
悪い知らせだった。
心配ないわ。
どうせまたヨットの話か女性に逃げられた話よ。
そんな感じじゃなかった。
じゃあ車を取ってくる。
(トーマス)何か報告は?
(バクスター)大した事ではないけれど。
ローズ様からヒューズさんに秘密の相談があるみたいよ。
それは面白い。
秘密って?さあね。
ささいなことでしょ。
これを上に持っていかないと。
(イザベル)クビにされた?こんなにすぐに?
(ジョン・ペグ)庭師長のメイリーさんに「もう来なくていい」と言われて。
横暴すぎるわ。
あなたは抗議したの?いえ。
でも納得できません。
温室もちゃんと管理してましたし観葉植物もちゃんと世話してました。
それなのに…。
そうよね。
私が真相を探るわ。
(ドアを開ける音)アァ…あの感謝します。
奥様。
奥様では…まあいいわ。
バンド?しっし〜っ。
秘密の計画よ。
みんなの食事中に裏でこっそり準備するの。
何も知らずに伯爵が食堂を出たら演奏開始。
そのバンドのメンバーをかくまえと?ウフン。
かくまうなんて。
下の階に居るだけよ。
伯爵に見つからないように。
では食事と寝床を用意します。
人数は?多分6人。
確認するわ。
奥様はご存じですか?アァ…バンドのことは秘密よ。
一緒に驚かせたいから。
でも計画があることを話したらあなたに相談しろと。
分かりました。
協力いたします。
ありがとう。
・
(パットモア)そうそう。
そうやってゆっくり水を足していけば・ダマにならないから。
ローズ様がここに何の用かな?あなたのご想像にお任せするわ。
随分もったいぶるんですね。
知ってるでしょバローさん。
私は謎の多い女なの。
俺たちには関係ない話か。
どうしてそう思うの?おっと。
不安になってきた。
それはそれはお気の毒なことね。
でももう失礼するわ。
(足音)要するにこういうことよ。
ペグがこの部屋に入ったあとペーパーナイフが消えた。
そして今度はとても価値のある日本製の根付が消えたの。
あなたはいつも物ばかりね。
そういうあなたは誰の味方なの?私から物を盗むことは許されるとでも言いたいの?それとも彼は無実だと?私はね物よりも正義を重んじるべきだとそう言っているのよ。
あらそう。
そんなに物や富が憎いんだったらいっそのことダウントン・アビーに火を放てば?それもいいわね。
効き目があるなら。
ああじゃ…。
(ドアを開ける音)お話し中すみません。
いいえ謝ることないわ。
援軍なら大歓迎よ。
(スプラット)これがベティの掃除用のバケツの中に。
何かの拍子に紛れ込んだのでしょう。
まあ…。
どうもありがとう。
ハァ…安心したわ。
安心?それともガッカリ?
(スプラット)失礼いたします。
ウン…。
謝ってくださらないの?なぜ私が?根付は戻ってきたけれどペグがこっそりメイドのバケツに入れたのかも。
ああ…過ちを認めるのが嫌?どうかしら。
過ちとは縁がないから。
それじゃ主張は変えないわけね?悪いけど根付はともかく彼がナイフを盗んだのは確かよ。
この話はこれでおしまい。
アァ?ああ。
(呼び鈴の音)ハァ…ハッ。
イーディス。
どうかしたの?マイケルが消えてしまったの。
誰にも連絡がなくて居場所も分からない。
きっと通信が滞っているのよ。
何かあれば知らせがあるわ。
そうね。
だけど電話くらいしてくれれば…。
してくるわ。
行きましょう。
着替えないと。
最後の郵便だ。
私宛が1通とアルフレッドにも。
(パットモア)昨日魚を売りに来たあの男からはもう2度と買わないよ。
2匹も腐ってるのが混ざってたんだ。
やりました。
リッツからです。
辞退者が出たので次点だった僕に連絡したと。
「惜しくも」は本当だった。
どうだ?ジミー。
俺は別に何も…。
つまり合格したのか?はい。
出遅れましたが頑張ります。
(アイビー)アルフレッド。
私もうれしいわ。
みんなもよ。
そのとおり。
ありがとうございます。
出発はいつ?後れを取り戻すためにも早く行きたいけどカーソンさん次第です。
君の夢の邪魔をするつもりはないよ。
ジェームズもバローさんも居るし何とかなる。
それじゃあ今すぐ行っても?あしたにしろ。
上の皆様にも知らせる。
お祝いを言ってやれよデイジー。
(パットモア)デイジーそれを置いてお湯を沸かしてきておくれ。
洗濯してほしい物があれば今夜やるわ。
そうね。
パリッと決めないと。
なんだか不安になってきた。
(ジミー)はあ?何でだよ。
不安になるのは知性がある証拠だぞ。
向こう見ずなのは愚か者だけだ。
かわいそうに。
同情するわ。
本気?彼を追い立てた張本人のくせに。
はぁ?それどういう意味?だってあなたがジミーを選んだからアルフレッドは居なくなるのよ。
分かってたでしょ。
さあ涙を拭いて。
夕食の準備をするよ。
アイビー卵を溶いて。
(泣き声)
(コーラ)戻ったのね。
最終列車を逃したのかと。
いや何とか間に合ったよ。
夕食は?食堂車で食べた。
(キスの音)
(イーディス)ロンドンで何の用?大した用じゃない。
知人が息子に財産を残すので書類に署名を頼まれた。
(コーラ)どんな内容だったの?「酒を控えて母親を大事にしろ」ってことぐらいかな。
(コーラ)アルフレッドがここを出るのよ。
例の料理学校に入れることになったんですって。
ああ。
急で申し訳ありません。
いいのよ。
誇りに思うわ。
有名なシェフになって戻ってきて。
この場を借りてひと言よろしいでしょうか?皆様によくしていただき本当に感謝しています。
こちらこそ。
カーソンさんは寛大で…すばらしい先生でした。
アッウン…。
アァ…これはまた涙なしでは聞けんな。
申し訳ございません。
アルフレッド仕事に戻ろう。
私の誕生日にパーティーを開くそうだな。
どうしてそのことを?コルサースト夫妻が昨日出席の連絡をくれた。
せっかく秘密にしてたのに。
気が利かない人たちね。
別にかまわんよ。
わざわざ驚かせようとしなくても。
驚くことはほかにもあるかも。
だといいがな。
ウッフンフッ…。
あしたはどう?面白い映画だぞ。
(パットモア)何を見に行くの?「シーク」です。
おお!ルドルフ・バレンチノはいいよね。
ウッ。
体がうずいちゃうよ。
想像させないでくれ。
まあ。
2人で食事に行かない?お着替えのあとに出て寝る前に戻ればメアリー様は大丈夫よ。
どう?2人きりで食事に出かけるなんて久しぶりだ。
ええそうね。
(ヒューズ)あしたの朝モールズリーさんに連絡してくれます?どうして?それはアルフレッドが辞めるから。
だから?彼の後任に。
確かに下僕は必要だがモールズリーさんは既に与えられたチャンスを棒に振ったんだ。
(ヒューズ)そんなこと言わないで。
彼も1度は承諾したでしょう。
ああ承諾したとも。
皇帝ヴィルヘルム2世が退くことを決めた時ぐらいしぶしぶな。
だからって…。
いいかねヒューズさん。
今夜アルフレッドはご家族の前で皆様と私から受けた厚意に対して感謝の念を述べた。
そういう気持ちが必要なんだ。
いやいや働くような人を無理に雇いたくはない。
だけどモールズリーさんはいろいろ苦労して…。
誰もが耐えがたきを耐えて働いているんだよパットモアさん。
やる気のない人が居るとここで働く者の士気が下がる。
(トーマス)例の秘密の話だが誰かを解雇するって話かもしれない。
どうしてローズ様がそんなことを?分からない。
だがどうも俺たちに関係のある話らしい。
詳しく探れ。
でもどうやって?自分で考えろ。
(マッチの着火音)あしたは特別なお店を予約しようかと。
任せるよ。
もう前と同じようには戻れない。
それはよく分かっているわ。
でも2人ですてきな思い出を新しく作りたい。
また幸せを感じられるように。
幸せだよ。
君を見てるだけで。
(はなをすする音)そんなのウソよ。
ハァ…。
私たちはもう純粋な幸せは感じられないんだわ。
分かった。
あしたの夜は何も考えず楽しく過ごそう。
全てを忘れて。
ハァ…ありがとう。
今夜は早く着替えるわ。
集会のあとちょっとしたホテルで食事会があるの。
6時に出発よ。
何をお召しになります?そうね無礼に見えないような格好で行かないと。
上品かつ華美でないものにいたしましょう。
あなたに任せるわ。
よろしくね。
(アンナ)手紙を書いてね。
(ベイツ)頑張れよ。
望みはかなうわ。
そう?今までは違った。
誰が何と言おうとあんたは優秀だから自信を持つんだよ。
ああ行くのね。
じゃ幸運を祈ってるわ。
悪さはするなよ。
どの口が言うんだい。
デイジーはどこ?厨房だよ。
さあ急げ。
車が待ってる。
少しだけ。
行くよ。
さようなら。
傷つけたならごめん。
君はいい人だ。
いつかほかの誰かと幸せになってほしい。
頑張って。
本気よ。
努力家で熱心だからあなたならきっと成功するわ。
アルフレッド急げ。
時間がないぞ。
ありがとうデイジー。
何よりの励ましだ。
本当だよ。
ああどうもカーソンさん。
こんにちは。
伯爵夫人はたった今お出かけになったところでございますが。
それは残念。
どうもありがとう。
ウゥ…。
アァ…。
どうしましょう。
めまいがするわ。
中で休ませていただける?もちろんです。
どうぞ。
アァ…。
水をお持ちしましょうか?結構よ。
どうもありがとう。
しばらく座っていればよくなるわ。
承知しました。
ご用の際は呼び鈴を。
(ドアを閉める音)見つけた!
(呼び鈴の音)
(ドアを開ける音)おかげさまでよくなったわ。
だからもう行くわね。
ああ…。
伯爵夫人が戻られたらこれを渡して。
あの椅子の隙間に挟まってるのを見つけたの。
奥様もきっと喜ばれます。
喜ぶかどうか…それは分からないけれど。
そう願うわ。
(ノック)モールズリーさん。
何かね?
(モールズリー)私けさ駅に居たんです。
実を言うと砂利の交換作業があって。
そしたらロンドンへたつアルフレッドに偶然会いました。
そうか。
結局彼は出てったようですからまあその…。
私はお屋敷に戻る気があると伝えに来たんです。
モールズリーさん「戻る気がある」という君の気持ちはうれしいよ。
だがその程度のやる気しかないならあいにくだがこの屋敷の下僕として雇うわけにはいかない。
はっ?先日話し合ったとき君はハッキリこう言っていた。
今更地位の低い仕事に就くのは嫌だと。
ええですがやる気はあります。
ですから…。
そうは言っているが君をおとしめるのは忍びないんだ。
君はもっと高い地位に値する人物なんだろう?残念ながら今この屋敷には上級職の空きはないんだ。
知ってます。
ですから私は…。
君のその高いプライドには敬意を払っているんだよ。
ではよい一日を。
・
(パットモア)これもお願い。
クローリー夫人とクラークソン先生です。
(バイオレット)あら2人そろってどうなさったの?
(クラークソン)もう夕食のお着替えがお済みですか。
それではあした出直します。
(バイオレット)あらそんな駄目よ。
用件が気になるわ。
スプラットからナイフを受け取った?ええ。
ペグは盗んでいなかったことがハッキリしたわね。
それとも事が大きくなったので彼がこっそり戻しに来たと思ってる?さあ。
ハハハッ。
(呼び鈴の音)ありえるわね。
まああきれたわ。
あなたには横暴で頭が固いという自覚はないの?ホントに罪深い人ね。
まあ…。
少し落ち着いてクローリー夫人。
伯爵夫人の話も聞きましょう。
ありがとう先生。
あなたもほんの少しいきりたつのはやめて。
ああスプラット庭師のペグはもう野菜を取ってきた?えっ?今厨房におります。
悪いけど呼んでちょうだい。
あの応接間にですか?奥様。
床が汚れるのが気になるなら靴を脱がせなさい。
どういうこと?説明してほしければ思い込みを捨てて私の話を聞いてもらえる?奥様。
ねえ午後の私たちのやり取りをかいつまんでクローリー夫人に伝えてくれる?あの何のことでしょうか?私が言ったことを話すの。
奥様から呼ばれてここへ来ると泥棒扱いしたのは間違いだったと僕におっしゃいました。
仕事をくださり謝罪され僕に許してほしいと。
和解したのか?もちろんです。
ありがとう。
行っていいわ。
さあ行け。
どう?ええ。
ウーン…。
(クラークソン)どうやらこの勝負伯爵夫人の勝ちですな。
ウン…。
ネザービーでディナー?そうなんです。
今回は奮発しました。
ホテルで食事なんて結婚した時以来です。
ウン…。
かまいませんか?もちろんよ。
ゆっくりしてきて。
寝る準備くらいできるわ。
それまでには戻ります。
ネイピア氏とブレイク氏はパーティーの晩に屋敷に見えるそうよ。
父の誕生日にね。
ためになる話が聞けそう。
何日お泊まりに?さあそれは…。
特に決まってないの。
おばあ様が苦い顔をするわね。
フッ…。
(支配人)ベイツ様?ございませんが。
もう一度見てくれ。
確かに予約したんだ。
間違いない。
お客様の勘違いでは?私が予約したの。
あいにく今夜は満席です。
グランサム伯爵夫人の大きな会合がありまして。
伯爵夫人?
(支配人)当店のお得意様は社交界の名士ばかりですが伯爵夫人もそのお一人です。
ええ知り合いよ。
フーン?ああこちらが「お知り合い」だとおっしゃって。
私たちは別に…。
ええ2人ともよく知っているわ。
今夜はここでディナー?
(ベイツ)そのはずでした。
でもどういうわけか席がなくて。
あら何とかできないの?今すぐご用意します。
今すぐ。
ああお二人とも少々お待ちください。
手のひらを返したようね。
彼がごますり屋でよかった。
すみません。
お名前を出す気は…。
分かってるわ。
でも効果があった。
フン…。
(せきばらい)同席したいけれど行かないと。
お席へご案内します。
(ピアノの演奏)どうも。
あの先ほどの手違いを深くおわびいたします。
どうぞお許しを。
ああはい。
彼には昨日電報を打っておいた。
申し訳ございませんお嬢様。
夕方に来た郵便を見落としておりました。
いいのよ。
近いうちに何かしら返事があるだろう。
どうかしたのか?いいえ。
何でもないわ。
(ノック)
(ヒューズ)あらモールズリーさん。
どうしたんですか?あのひょっとしたらカーソンさんの気が変わったかと思って来てみたのですが…。
残念ながら。
いや〜!私は…ただ仕事を受ける前に利点と難点を比べてみるくらい許されると思ったのに。
やっぱり私は道路工事に戻るしかないのか。
まあそう簡単に諦めないで。
さあお茶を用意するからかけて。
(足音)
(ジミー)あそこにベンチがあるぞ。
座っていこう。
急がないだろ?
(アイビー)ええいいわよ。
いい夜だね。
あの月見ろよ。
電球みたいに明るい。
それで?バレンチノはどうだった?君の好み?ウウン全然。
彼って不気味よ。
私がヒロインだったら一目散にイギリスへ逃げるわ。
ロマンスは嫌い?んん…。
そんなことない。
ん〜。
(キスの音)ん!やめて。
何するのよ!優しくしてやったろ。
手も出さずに劇場や映画に連れてった女は君が初めてだ。
ありがたいと思えって言うの?自分だけいい思いして何も返さないつもりかよ?そんなのルール違反だろ。
あなたのゲームにつきあう気はないわ。
そんな人だとは思わなかった。
2人に乾杯。
ごめんなさい。
忘れるなんて無理に決まってるのに。
謝らないでくれ。
悪いのは俺だ。
君をつらい目に遭わせたやつを…殺してやりたい。
私は別に犠牲者じゃないわ。
だけどあなたにはそう見えてる。
違う。
君は俺が守るべき最愛の人だ。
なのに傷つけてしまった…。
お邪魔かしら?外で車が待ってるの。
一緒に帰らない?そんな。
ご迷惑ですから。
とんでもない。
あなたたちがここで食事をしやすくなるように。
フッ…。
ウッフフッ。
ウン…。
私たち3人の上着をお願い。
はい喜んで。
(ベイツ)感謝します奥様。
楽しめた?はい…おかげさまでとても。
(コーラ)そんなふうに言いよどむと支配人が傷つくわよ。
すてきな夜でした。
(ヒューズ)暴力を振るわれたの?いいえ。
でも結婚前にしてはいけない事を強引に迫ってきたんです。
まあ男ってのはその辺の分別がつかないからね。
優しいしいい人だって思ってたのに。
あんな遊び人とは思わなかった。
男に泣かされた女は星の数ほどいるよ。
アルフレッドはこんなことしなかった。
今思えば紳士だったわ。
やめてよ。
何が?あなたにフラれたからアルフレッドは独りぼっちで出ていったのよ。
彼が居なくなって私も傷ついた。
今更彼の魅力に気が付いても遅いのよ。
そんなことしても私たちの傷は消えないんだから。
(足音)何が言いたいの?要するにあなたの「自業自得」ということよ。
んウン…。
2人を送ってあげたのね。
ええそうなの。
だけど…気のせいかもしれないけどあの2人問題を抱えているみたいなの。
それは気の毒ね。
ただの倦怠期などではなくて自分が守れなかったからアンナが傷ついたってベイツが。
ここだけの話よバクスター。
心得ております。
(泣き声)イーディス我が最愛の娘よ。
どうした?ハァ…最愛ではないでしょ。
お父様。
我が子を平等に愛してるよ。
誰もがそう言うけどそんなこと不可能だわ。
マイケル・グレッグソンの件か?私に何をしてほしい?捜索の手配をするか?いいのよ。
既に会社が手配済みだから。
刑事がミュンヘンに行って現地警察と捜査してる。
ならば報告を待とう。
何があったか知りたいの。
(泣き声)どこかに連れ去られたのか不当に投獄されたのか。
または死んだのか。
ありえるわ。
最悪の結果でも知りたいのよ。
こんな状況では先のことなんて考えられない。
絶対に死んでなどいないよ。
「絶対」はない。
誰にも言い切れないわ。
(泣き声)彼女が傷ついたとはどういうことだ?詳しいことは知らないわ。
奥様がメアリー様にそう言ってただけ。
聞き耳を立てとけ。
いつだってそうしてるわ。
ハァ…不満げだな。
こそこそスパイするのが嫌になったの。
そういう条件でここへ来たんだろ。
ええ。
なぜ気が変わった?奥様はいい方よ。
こんなふうに裏切るのは申し訳ないわ。
いいか。
誰に忠誠を誓うかハッキリさせるんだな。
奥様かそれとも俺か。
分かったわ。
好きにして。
そのつもりだ。
(ブレイク)どうも。
(ネイピア)お招きに感謝します。
ですよね?チャールズ。
ええ。
私たちも努力しますわ。
何の話です?お二人は苦難にあえぐ土地所有者に助言しにいらしたのでしょう?救いの手を差し伸べるために。
イブリンが何か誤解させたようだ。
と言いますと?近頃は領地を手放す所有者が相次いでいます。
ですわね。
北ヨークシャーには問題を抱えた大小さまざまな領地があるのでその実態を調査しに来たんです。
力になるために。
そうじゃない。
実情を分析して社会への影響を探るためです。
食糧難のおそれなどをね。
つまり心配なのは土地の所有者ではなく作物の生産量?ハッキリ言えばそうです。
ああ。
それは随分と冷たいんですね。
政府は貴族より国民の飢餓を心配しているだけですよ。
別に「冷たい」とは思わない。
悪いねメアリー。
我々に気の利いた会話をお望みなら残念ながら荷が重いよ。
ご心配なく。
彼には期待してないから。
何日こちらに?調査を終えて報告書を書くまで。
できればですが。
ご迷惑ならすぐにおっしゃってください。
7時には着替えて8時には応接間へいらして。
今日は夫の誕生日なの。
パーティーでは気の利いた会話ができるように努力していただけるかしら。
(コーラ)どうぞお部屋へ。
(メイド1)忙しくなりそうね。
(アンナ)あらモールズリーさん。
座って。
いやいいんだ。
なぜここに?ヒューズさんに頼まれて。
今夜はパーティーがあるから厨房の手が足りないのでお茶の給仕をしてほしいと。
何?パットモアさんが大変だと知って助っ人を買って出てくれたの。
使用人のためにお茶の給仕を?彼はプライドが高いわけじゃない。
みんなの役に立ちたいんですよ。
ハァ…どうぞ。
(メイド1)どうも。
ああもういい。
分かった。
どうやら私に勝ち目はないようだ。
それじゃ…。
仕事は今夜からだ。
明日から屋敷に住みなさい。
どうもありがとうございます。
カーソンさん。
それと手袋を忘れないように。
(起立する音)ローズ様。
何でしょう?お邪魔してごめんなさい。
どうしてもひと言言いたくて。
ヒューズさんから聞いてのとおり…。
まだ言ってません。
(ローズ)そう。
では私が言うわ。
今夜伯爵をお祝いするためにロンドンからバンドを呼んであるの。
ロンドンのバンド?そりゃすごい。
ロータスクラブからね。
ナイトクラブですか?ホントに?伯爵を驚かせるつもりだから誰にも知られないようにしてちょうだい。
伯爵夫人も何かあることは知ってるけどバンドとは知らないの。
お喜びになりますか?もちろんよ。
協力します。
(ローズ)音楽家には縁がないと思うけどバンドメンバーのお世話をお願いね。
ああご心配には及びません。
我々にお任せを。
これでも都会生活のことなら多少は心得ております。
・
(ジャック)どうも。
ああ誰か居ます?ハァ…どうやらここのようだな。
(食器の当たる音)
(メイドのせきばらい)ようこそダウントンへ。
(ドアを開ける音)ジョージに会いたくてちょっと早めに来たのよ。
今から御飯にするんです。
お願いできます?喜ぶわ。
どうかしら。
「変なおばあさんが来た」と思われそうだけどいいわよね。
フフフッ。
考えたの。
私が「おばあちゃん」でコーラは「おばあ様」。
シビーには?何と呼ばせます?「イザベルおばさん」ね。
「おば」ではないけどしっくりくる。
フッ…。
お友達のギリンガム卿が婚約したそうね。
ええミス・レイン・フォックスと。
それでいいの?あなたには不幸になってほしくない。
不幸ではないわ。
幸せになる準備ができていないだけ。
(イザベル)私が婚約したときはレジナルドにそれは夢中でね。
好きすぎて具合が悪くなったほどよ。
フッ。
今思えば妙な感じだけれど。
僕も同じでした。
正気をなくしたか催眠術にかかったように。
何日も何週間も彼女のことで頭がいっぱい。
私もよ。
雪の中外に立っていたの。
コートも着ないでね。
でも寒さは感じなかった。
ただこう考えていた。
「彼がプロポーズしてくれる」。
「彼がプロポーズしてくれる」って。
すてき。
私たちって幸運ね。
(ドアを開ける音)
(イザベル)あらやっと来たわねぇ。
やあシビー。
こんばんは。
(楽器を吹く音)今までにアフリカへ行こうと考えたことは?どうして僕が?あなたと同じでアフリカ人じゃないのに。
まあルーツはそうですが僕の祖先がこの国に来た経緯は言わなくてもいいでしょ?ああ詳細は結構。
ロスさん。
カーソンさんが認めてない過去の歴史をよくぞ明らかにしてくれたわ。
何を言うんだ?ヒューズさん。
イギリスは奴隷解放の先進国だ。
1763年ヘンリー卿は宣言した。
「イギリスの大地を踏んだ瞬間その者は自由だ」とな。
そうむきにならないでくださいよ。
(楽器を吹く音)アイビーこの前は…。
(ため息)
(楽器を吹く音)おやもう時間ですか?
(ローズ)まだだけど問題がないか見に来たの。
バンドの皆様には先にお食事を召し上がっていただきました。
ご親切に。
カーソンがみんなを席に着かせてから準備を始めてね。
そうします。
フッ…。
ウフッ。
彼女って面白いですよね。
ローズ様?ウン。
面白いどころじゃないわ。
(楽器を吹く音)
(話し声)どうしても豚が気の毒で。
ベーコンお好き?ええ。
ソーセージも?食べます。
現実を見てない感傷家だ。
そんなこと初めて言われたわ。
お友達はメアリーと険悪ね。
(ネイピア)彼は権力を持つ人と相性が悪いんです。
メアリーは当主の器ってこと?僕なら従いますね。
ウーフッ。
モールズリー戻れて満足?戸惑っております。
今は下僕ですので「ジョセフ」とお呼びください。
あら何だか呼びにくいわ。
私もです。
カーソン。
モールズリーは「モールズリー」のままでかまわんだろう?はいもちろんです。
なぜ移住したいの?ダウントンにはどうしてもなじめないから。
みんなに好かれてるのに。
そうですね。
僕も好きです。
みんなを愛してます。
自分でも意外だけど。
でもここでは暮らしていけません。
どうして?ハァ…この先僕を愛する伯爵令嬢がいると思います?どうかしら。
人によるから。
そんな人はいません。
シビルほど自由な心を持つ人は。
それには同感よ。
じゃあ庶民のアイルランド人と一緒になると言ったら?みんなは歓迎してくれます?イザベルが元気を取り戻したようで本当によかった。
元気になればなったでまた新たな闘いが始まるのよ。
ああ自分の信念のための闘いならいい兆しです。
どんな兆し?「戸締まりを厳重にしたほうがいい」ってことかしら。
彼女は闘うのが好きなんです。
いいえ。
好きどころではないわ。
生きがいよ。
世の中には欲や野望や愛のために生きる人もいるけど彼女は怒りを活力にしてるの。
ではご婦人方は別室へ。
あっ駄目。
ローズ?今夜は男女一緒よ。
みんなで外に出ましょ。
一体何を言ってるの?何だ?さあ始めて。
(ジャック)よしワンツースリー。
(バンドの演奏)お誕生日おめでとう!アハハハッ!驚いた。
(ジャックの歌声)あの歌手はどこから現れたの?何だか異様ね。
楽しいじゃないか。
(ジャックの歌声)
(イーディス)だけどローズが連れてきた彼場違いだと思わない?地方に住んでいるととかく考えが狭くなりがちよ。
ロンドンでの見聞があまり身についてないようね。
どこの領地を調査するのか知りたいわ。
でしょうね。
口が堅いのも度が過ぎると退屈よ。
裏切り者をこの屋敷に連れてきたのね。
裏切り者じゃない。
だったら「敵」よ。
味方とは言えないわ。
(ブランソン)屋敷でジャズなんてホントにビックリだ。
とてもすてきだわ。
いい?トム。
以前は考えられなかったタブーと言われたことも今は受け入れられてる。
逃げ出す前にそのことを思い出して。
フッ…。
ひょっとしてジャズは初めてですか?アアッ…これがそうなの?みんなが好き勝手に弾いているのかしら?ん?
(ジャックの歌声)
(拍手)
(鼻歌)私を呼んだかね?ええどうやら長い夜になりそうなのでサンドイッチを用意しておきました。
廊下のテーブルに置いておきます。
(パットモア)いい演奏ですよね。
こういうのが好みか?
(ヒューズ)ジャック・ロスさんはいい方だわ。
それには私も同意するがお屋敷でこの音楽は何と言うか…。
思わず踊りたくなっちゃうね。
それはない。
・
(バンドの演奏)・
(拍手)
(バンドの演奏)ああこの辺でもう結構よ。
十分つきあったわ。
ええそうですね。
すてきな演出だとは思うけど。
ローズに散財させたわ。
少し援助する?私が払おう。
請求書を回させてくれ。
バンドリーダーが帰る前に伝えるわ。
君が彼女を慕う理由が分からない。
(ネイピア)どうして?豊かさを当然の権利と考えて努力しない。
目的のために闘わない者に生き残る資格はないよ。
(ネイピア)彼女もあなたのことを同じように思っていますよ。
(バンドの演奏)ああイーディス。
悩みがあるなら打ち明けて。
なぜ悩んでいると分かるの?母親ですもの。
マイケルの件で何か分かったの?いいえ。
ミュンヘンへたったこと以外情報はないわ。
それは心配でしょうね。
ハァ…。
(拍手)今夜の誕生日の趣向には度肝を抜かれたよ。
使用人たちも驚いたでしょうね。
カーソンはショックで倒れそうだったわ。
だが意外なことにバンドリーダーを「きちんとした方」と評していた。
カーソンも近代化してきたようだ。
まさか。
そういえばグレッグソンさんはまだ行方不明だそうよ。
イーディスから聞いた。
だがきっと無事だろう。
ところでハロルドの手紙を読んだか?読んだわ。
母からも届いたの。
本当に困った事態みたいよ。
フォール議員とは面識ある?ないと思う。
きっと議員は無実よね。
証拠がないもの。
1つ言えるのは関与したハロルドは愚かだということだ。
今はそのことは忘れていい夢を見ましょうよ。
(足音)・
(ローズ)フフフッ。
・
(ジャック)フッ。
ウン…。
(ローズ)ウン…。
・
(ローズ)アァ…。
・
(ジャック)アァ…。
(2人の笑い声)
(キスの音)誰か起きてる?メアリー?なあに?どうしたの?ロスさんを捜しに来たの。
(せきばらい)ロスさんすてきな夜をありがとうございました。
今夜の請求書は伯爵宛に送っていただけるかしら?そんないいのに。
父の希望よ。
父は「企画してくれただけで十分だ」と。
分かりました。
僕のほうこそ感謝します。
すっかりよくしていただいて。
それはよかった。
ではおやすみなさい。
旦那様がアメリカへ行くことになりました。
それであなたもお供するの?アンナを置いては行けません。
今は。
ベイツは伯爵の従者でしょう?それはそうなんですが今は特別な事情があるんです。
「特別な事情」って?
(ロザムンド)あの時はグレッグソンさんと一緒だったのよね?
(泣き声)ああイーディス。
ベイツさんが行かないわけは?その辺の事をしっかり探っておけ。
私ももう少し早く来ればネリー・メルバを聴けたのに。
(グリーン)あんなのただのうるさい金切り声だ。
とても聴いていられたもんじゃないよ。
耐えきれなくてここへ下りてきたよ。
2016/02/14(日) 23:00〜23:52
NHK総合1・神戸
ダウントン・アビー4 華麗なる英国貴族の館(6)「誕生日の波乱」[二][字][デ]
20世紀始め、貴族と使用人が繰り広げる愛憎劇。英国の大ヒットドラマ。婚約者の消息がつかめず不安な次女イーディスに、追い打ちをかける知らせが届く。
詳細情報
番組内容
伯爵家の次女イーディスは婚約者がドイツで行方不明となり、不安な日々を過ごしていた。そこへさらに追い打ちをかける知らせが届く。伯爵ロバートの誕生日にジャズのサプライズ演奏が行われる。親戚の娘ローズが、以前から気になっていた男性歌手を呼び寄せるために仕組んだのだ。
出演者
【出演】ヒュー・ボネヴィル…玉野井直樹,エリザベス・マクガヴァン…片貝薫,ミシェル・ドッカリー…甲斐田裕子,ローラ・カーマイケル…坂井恭子,アレン・リーチ…星野健一,マギー・スミス…一城みゆ希ほか
原作・脚本
【脚本】ジュリアン・フェローズ
監督・演出
【演出】フィリップ・ジョン
制作
〜イギリス カーニバル・フィルムズ/アメリカ マスターピース制作〜
ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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英語
サンプリングレート : 48kHz
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