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 人工知能(AI)を使った小説作りの研究をしている公立はこだて未来大、名古屋大、東京工業大などのグループが21日、東京都内で研究報告会を開き、文学賞の「星新一賞」にAIを使った作品4編を応募したところ、「1次審査を通ったものが1編以上あった」と明らかにした。最終審査には進まなかったという。受賞作品はすでに発表されている。

 グループの代表を務める、公立はこだて未来大の松原仁教授(人工知能学会会長)によると、約1千話ある星作品から、よく使われる単語や文章構成、人物表現などを解析。人間の手であらすじを決め、AIは与えられた言葉やフレーズを元に文章を組み立てたという。一方、あらすじをAIに作らせる研究を進めるグループもいるが、実際に文章を書くのは人間。いずれにしても人間の関与は不可欠だ。

 今後、両研究を合わせて、全てAIが小説を書く研究を進めるという。