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オバマ大統領 キューバ カストロ議長と首脳会談へ
3月21日 15時51分

現職のアメリカ大統領として88年ぶりにキューバを訪れているオバマ大統領は、2日目の21日には、ラウル・カストロ国家評議会議長との首脳会談を行い、経済面での関係強化などを確認する一方、キューバの人権状況の改善を強く求める考えです。
アメリカのオバマ大統領は20日、アメリカの現職大統領として88年ぶりにキューバを訪れ、ミシェル夫人と2人の娘を連れて首都ハバナの旧市街を訪問し、大聖堂でローマ法王と共に両国の国交回復に向けた秘密交渉の仲介役を担ったキューバのカトリック教会のトップ、オルテガ枢機卿と面会しました。
訪問2日目となる21日、オバマ大統領は、ラウル・カストロ国家評議会議長と首脳会談を行います。
会談でオバマ大統領は、両国が去年7月に国交を回復して以降続いている、経済面での関係強化をさらに進めていくことなどを確認する見通しです。
一方、キューバではオバマ大統領の到着の直前、民主化を求める集会を行った女性団体のメンバーら数十人が当局に拘束されていて、首脳会談ではキューバの人権問題も重要な議題となる見通しです。
アメリカ国内では、社会主義体制の下、人権が守られていないキューバとこれ以上、関係を強化すべきでないという指摘もあり、オバマ大統領はカストロ議長に対し人権状況の改善を強く求める考えです。
オバマ大統領は22日には、キューバの民主活動家らと面会し、人権問題を重視する姿勢を内外にアピールするねらいです。

民主化訴える集会開いた数十人を拘束

オバマ大統領の歴史的なキューバ訪問が始まった20日、大統領の到着の直前に現地で民主化を訴える集会を開いた女性団体のメンバーら数十人が当局に拘束されました。
キューバでは、政治犯として投獄された男性の妻らで作る団体が毎週日曜日の教会のミサのあと、民主化を求める抗議活動を続けていますが、メンバーがたびたび当局から拘束されるなどしており、欧米の人権団体は批判を強めています。
アメリカとキューバは去年7月に国交を回復して以降、アメリカによる制裁緩和で、経済面での関係強化が進んでいます。ただ、アメリカでは、社会主義体制の下、キューバの人権状況の改善が進んでいないとして、これ以上、関係を強化すべきではないという指摘も出ています。

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