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中国 南シナ海に津波警報センターを設置
3月16日 16時05分

中国政府は、南シナ海に津波警報センターを設置して周辺国に情報提供を始めたと発表し、中国の海洋進出に対する国際社会の批判をかわしたい思惑があるものとみられます。
これは16日午前、全人代=全国人民代表大会の閉会を前に、王宏国家海洋局長が北京の人民大会堂で記者団の質問に答える形で明らかにしたものです。
この中で王局長は「南シナ海での協力はわれわれが重視している任務の1つであり、南シナ海の周辺国と手を携え、平和で友好的な海を作り出したい」と述べました。そのうえで、「南シナ海に国連の同意を得た南シナ海津波警報センターという、すばらしいプロジェクトを設置する」と述べるとともに、すでに周辺国などに津波に関する警報を発令するサービスの一部を開始したと発表しました。ただ、この施設を南シナ海のどこに設置したのかなど、詳しいことは明らかにしていません。
中国政府は、南シナ海での人工島の造成や施設の建設は軍事目的でなく、民間サービスを提供するためだという説明を繰り返しています。このため、中国政府には、災害情報を提供することで民間利用だという主張を補強し、中国の海洋進出に対する国際社会の批判をかわしたい思惑があるものとみられます。

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