「事実は小説より奇なり」なんて言葉があります。作者が実際に経験したことを漫画化したのがエッセイコミックです。
これがノンフィクションで実話か!?と疑いたくなるほどの笑いや迫力、ときには感動までもがエッセイコミックには描かれています。
そんなエッセイコミックの中で、これはスゴイ!と思った名作を9作品選んで見ました。全ての作品の中に圧倒的なリアルが詰まっています。
それではどうぞ!
『監督不行届』【アニメ監督】
人気漫画家・安野モヨコ(働きマン! )と夫・庵野秀明(新世紀エヴァンゲリオン)のデイープな日常が赤裸々につづられた爆笑異色作。
アニメ界と漫画界のビッグカップルが、こんなにもおかしく愛おしいオタク生活を送っているなんて! 世界中に生息するオタク君はもちろん、オタ嫁(オタク夫を持つ妻)も共感すること間違いなしの衝撃作。
「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督。その奥さんで「働きマン」の作者の安野モモコによる、二人の夫婦生活が描かれています。オタクな庵野監督に振り回される妻・安野モモコといった雰囲気。
庵野監督の意外な生態が見れちゃいます。オタク嫁制作日記でもあります(笑)。
一巻完結です。
(出典:『監督不行届』)
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『かくかくしかじか』【漫画家】
自分は絵がうまい。本気でうぬぼれていた高3・林明子(のちの東村アキコ)は竹刀を持った絵画教師・日高先生に罵られながら絵を習うことに!?少女まんが家を夢みたあの頃を描くドラマチック・メモリーズ!
『海月姫』『東京タラレバ娘』などの人気作で知られる漫画家・東村アキコによる自身の高校生・美大生時代と絵の恩師との関係を描いた作品です。
人気漫画家になるまでの道のり、美大生の生態の部分は面白おかしく笑えます。逆に、先生との関係は感動的でもあります。最終巻は涙無くしては見られないです。
高校生なのにビールを飲んじゃってたりします(笑)。
笑いと涙の詰まった自伝エッセイコミック。全5巻で完結済み。
(出典:『かくかくしかじか』)
『山賊ダイアリー』【猟師】
現役猟師、兼マンガ家。岡本健太郎による狩猟&ジビエ喰い実録日誌。ウサギの唐揚げ、カモのロースト、カラスの焼き鳥etc、山グルメ満載! 山で迷ったときの心得などサバイバル術も満載!都会を離れ、故郷に戻った男は山に遊び、お気に入りの空気銃「エースハンター」と自作の罠を手に、今日も鳥や獣と勝負する。 鳥羽僧正よ、刮目せよ!これぞ二十一世紀の鳥獣戯画だ!
猟師の作者が銃を片手に「かも」「うさぎ」「すっぽん」「いのしし」さらには「カラス」「マムシ」までを取ってきて食べちゃうお話です。
いのししの解体の仕方から、カラスのおいしい食べ方まで覚えられちゃう超実践的なマンガ。
担当編集さんに騙してカラスの肉を食べさせるドッキリはひどいと思う(笑)
巻を進めていくにつれて作者は、どんどんと野生化したくましくなっていきます。
(出典:『山賊ダイアリー』)
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『ぼくの体はツーアウト』【健康】
『ぼく、オタリーマン。』作者が体当たりで肉体改善!!
アラサーサラリーマンの代弁者・現役SE作家よしたにが体当たりでお送りする崖っぷちヘルスケア・コミック! 全ページ、フルカラー!
『ぼく、オタリーマン。』 『理系の人々』で知られるよしたにさんによる、健康エッセイ漫画。作者は32歳独身貴族で暴飲暴食により体調や体重が気になってきてしまっていました。そこで、健康になろうと「人間ドック」「自分用マクラ」「メンズエステ」「ウォーキング教室」などなどにチャレンジしていきます。
「コーヒーエネマ」編とかひどい(笑)。お尻からコーヒーを1リットル入れる健康法。お尻ネタがけっこうある(笑)
笑いながら健康オタクになれる。全8巻完結済み。
(出典:『ぼくの体はツーアウト』)
『将棋の渡辺くん』【将棋棋士】
将棋棋士は人類の代表!
将棋を指して生活している。懸命に勉強し、年に50局くらい戦い、勝てば笑い、負ければ自分のせい。勝ち負けだけに支配された世界。それはまるで人生の縮図だ。
棋士はどんな人たちなんだろう? 何を食べて、何時間寝ているんだろう?勝負師でも無頼でもない、リアルな将棋棋士の毎日を棋士の妻が漫画にしました。
将棋棋士でタイトルホルダーの渡辺明さん。その奥さんが書いたコミックエッセイです。渡辺さんの家での振る舞いと渡辺家の日常を中心に書いてある感じ。
渡辺さんを知らなくても将棋棋士ってこんな人種なのか!?と楽しく笑える作品。
ぬいぐるみコレクターだったりと意外な一面が垣間見れる。
(出典:『将棋の渡辺くん』)
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『31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる』【婚活】
「私…1年以内に結婚する!」
マンガ家の直子(31歳・腐女子)が一念発起して始めた「婚活」。異性にモテるプロフィールの作り方とは?
1日300通届く男性からのメールをどう捌く?年収1千万男子とのデートって?直子は理想の伴侶を見つけることができるのか!?
女性目線の婚活漫画。婚活をしたことのある人にはきっと共感できることが多いのだろうと思います。したことがなくても普通に面白いです。笑えます。
特に年収1千万男子とのデート編が一番笑いました。皆さんキャラが濃すぎる(笑)。
一巻完結の作品。男目線の31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなるも面白いです。
(出典:『31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる』)
『百姓貴族』【農家】
「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。
マンガ家になる前は、北海道で七年間 農業に従事していた荒川弘。牛を飼い、野菜を作り、クマにおびえ、エゾシマリ スに翻弄される――。
朝から晩まで年中無休で働く、タフでハ-ドな仕事。でも 読めばわかります。お百姓さんは、かっこいいのです!!
『鋼の錬金術師』『銀の匙』の作者荒川弘による農業エッセイコミック。荒川弘の実家は実は北海道の農家です。
農家は超過酷で危険で汚い!朝5時に起きて仕事を開始したり、トラクターで引かれたり、う◯こまみれになったり。
人気漫画家による農家、さらには通っていた農業高校での超ハードな生活のリアルが描かれています。でもご飯はめちゃめちゃおいしそう!
(出典:『百姓貴族』)
『岡崎に捧ぐ』【小学生・中学生】
出会いは小学生時代の1990年代。スーパーファミコン、たまごっち、プレイステーション……懐かしいたくさんのゲームやおもちゃ、笑いと涙のエピソードが、私たちみんなが持つ普遍的な記憶を呼び起こします!
作者の小学生、中学生の頃の思い出が書かれているエッセイ漫画。特に現在20〜30歳くらいまでは、世代にドンピシャな話が多い。おもわず、あったわ〜と思って懐かしくなってくる。ちなみに僕もドンピシャでした。
主人公は普通の女の子だが、ここでもかというぐらいにその日常が面白おかしく描かれている。誰もが経験した幼少期を懐かしめる名作。
(出典:『岡崎に捧ぐ』)
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『日本人の知らない日本語』【日本語学校教師】
日本語ってこんなふうになってたのか!?
思わず「ほ〜っ!」の日本語、再発見コミックエッセイ登場!日本語学校に集まるマジメな外国人生徒たち。そんな彼らの、外国人ならではの日本語の使い方やギモンの数々は、私たち日本人も知らなかった日本語の一面を教えてくれます。
日本語を学びに来る外国人に日本語を教える教師によるエッセイコミック。どうしてそうなった!?と笑えてしまう日本語が多々あります。
例えば、任侠映画で日本語を覚えてしまったフランス人のマダムとか。
「先生におこられてケツまくんなよ!!」「ちょこざいな!!」
みたいな感じです。なるほどっ!と勉強になることも多いです。
(出典:『日本人の知らない日本語』)
最後に
いかがでしたか?作家で選んでも、職業で選んでも、雰囲気で選んでもいいと思います。どれも面白いですよ。気になった作品があったらぜひ読んでみてください。
以上ブックマンでした。
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