放送内容


2010/7/2初回放送

シーン

#59『車いすテニス選手と熱血コーチが共に歩む世界大会への道』

 自分の手足のように車いすを自在に操り、力強くボールを打ち込む車いすテニス。パラリンピックの正式競技であり、ウィンブルドン、全米、全豪、全仏と、四大大会も行われるなど、世界中で親しまれているスポーツだ。そんな車いすテニスに情熱を燃やす、二人の若者がいる。西村祐亮選手(23歳)と、彼を指導する山口怜生コーチ(25歳)。西村さんは車いすテニスを始めてまだ一年だが、山口さんの熱心な指導により、ベテランプレイヤーと肩を並べるほどに成長した。互いに信頼を寄せ合っている二人の共通の夢は、世界への挑戦。その第一歩となる国内大会を目前に控え、優勝を目指して猛特訓の日々が続く・・・。
 子供の頃からスポーツが大好きだった西村さんは、5歳からサッカーを始め、11歳の時に日本代表に選ばれてジュニアワールドカップに出場。そんな矢先、突然の悲劇が彼を襲った。骨のガンといわれる「骨肉腫」に冒されたのだ。懸命に治療を続けてきたが、19歳の時、ついに右脚を切断。ワールドカップに出場することを夢見ていた西村さんの願いは、無残にも打ち砕かれた。しかし、絶望の淵にいた西村さんは、車いすテニスと出会い、生きる希望を見つけたのだ。
 一方、コーチの山口さんは、高校時代に数々の大会で賞を重ね、世界で活躍することを夢見ていたテニスプレイヤー。しかし、父親が重い病を患い、心臓に人工の弁を取り付けるという大手術を行うことに…。肉親の大病を目の当たりにした彼は、選手としての夢を諦め、福祉の道を選んだ。その後いつしか、大好きなテニスで障害者の力になりたいとの想いが強くなり、指導者として車いすテニスに人生をかける決意をしたのだった。
 そして、迎えた大会・・・。上位に入賞すれば国内ランキングが上がり、世界進出へ近づく大切な大会。1回戦の相手は経験豊かなベテラン選手。格上の選手だが、山口さんの指導で力を付けてきた西村さんにとって、決して勝てない相手ではない。しかし、肝心のサーブが入らず、レシーブミスを連発。さらに車いすの操作に手間取り、ボールにも追いつけない一方的な試合展開。優勝を目指す西村さんは、このまま初戦で敗退してしまうのか?
 しかし、この後、二人の絆がパワーを生み出したのか、ある劇的な展開が待っていた・・・。