偽善者アグネス。ソマリランドの真実。
日テレNEWS24より
http://news24.jp/entertainment/news/1610613.html
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アグネス・チャン“無政府状態”ソマリアの衝撃を報告
< 2010年2月25日 18:22 >
日本ユニセフ協会大使を務める歌手のアグネス・チャン(54)が、内戦で無政府状態が続くアフリカ・ソマリアの北西部ハルゲイサの視察を終え25日、都内で帰国報告会見を行った。「おととい戻ってきたばかり。頭の中が整理されてなくて」と硬い表情で口を開き、難民キャンプや孤児院の現状を詳らかにした。現地では困窮する難民や、栄養失調に苦しむ子どもたち、FGM(女性器切除)の被害を目の当たりに。「ソマリアの複雑な状況が子どもたちを苦しめる」と衝撃に涙をこぼし、「国が落ち着くのを待つのは止めましょう。安定しなくても援助はする。子どもたちは育っています。戦争そのものにひざまずきたくない」と訴えた。
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要は
「アグネス氏が無政府状態が続くアフリカ・ソマリアの北西部ハルゲイサを視察してきた。
ソマリアのために、日本ユニセフ協会に寄付してください。」
ということなのでしょう。
出発前にはこのような記事もある。
SANSPO.COMより
http://www.sanspo.com/geino/news/100119/gnj1001190506010-n1.htm
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ユニセフ大使・アグネスがソマリア初訪問
2010.1.19 05:03
日本ユニセフ協会大使で歌手のアグネス・チャン(54)が、内戦が激化する東アフリカのソマリアを初訪問することが18日、分かった。
同国は1980年代前半から内戦が勃発し、92年に当時のバーレ大統領が国外追放されて以降、無政府状態に置かれている。アグネスは2年前に訪問する予定だったが、ユニセフの代表者が現地で誘拐未遂に遭い、延期になっていた。
「ソマリアにいる日本人はゼロ。大使館も領事館もありません。危険度は最高レベルです。内戦の影響で情報がまったく入ってこないけど、苦しんでいる人はたくさんいるはず。この目でしっかり状況を見てきたい」
この日、インタビューに応じたアグネスは並々ならぬ決意を明かした。危険と隣り合わせの訪問は、2月15日から23日まで。その先の3月16日には、32年ぶり2度目の日本武道館公演を控える。
「慌ただしい日程だけど、ソマリアで見てきたことをすぐに武道館で報告できるのは、よかったなと思います。まずは、生きて帰ってくることが大事ですけど」
公演は全国133カ所で開催してきた「平和コンサート」の一環。ステージ上では、ソマリアで撮ってきた映像を流す。「そうだ、ソマリアで新しい曲を作れたらいいな。武道館で披露したいです」と目を輝かせたアグネス。どこまでも前向きに、体を張って、世界平和へ全力を尽くす。
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これらの記事を見れば、アグネス氏が身を挺して平和のために頑張っている。
と思うでしょう。
ですが、アグネス氏の言行やマスコミの報道には巧妙に事実が隠されている。
アグネス氏の行ったハルゲイサという都市はソマリアであってソマリアではない。
実はハルゲイサという都市はソマリランド共和国に属する。
ソマリランド共和国というのは、観光に力を入れている観光立国。
アグネスが表現するような悲壮な都市ではない。
ならばアグネス氏は嘘を言っているのか。
それが実は微妙なところ。
ソマリランド共和国というのは国際社会で国として承認されていない。
他のアフリカの国々が政治的駆け引きのために承認していないようだ。
だから「ソマリランド共和国は国ではない」という立場に立てば、ハルゲイサという都市はソマリアの都市ということになってしまう。
実に巧妙といえるかもしれない。
国際社会に認められていない「政府」なので「無政府状態」といえなくもないし、ハルゲイサがソマリアの都市だということであれば、確かにソマリアは「無政府状態」だ。
「ソマリア」「無政府状態」というベールに隠された観光都市であるハルゲイサをアグネス氏は訪問したということ。
アグネス氏の言行は嘘ではないのでしょうが、大きな偽善であると私は思う。
ソマリランド共和国の詳しい説明はここ。
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/hikounin/somaliland.html
そして、漫画家のやくみつる氏と一緒に去年ソマリランド共和国を観光で訪れた一般の日本人観光客のブログもある。
http://ameblo.jp/riekojpacker/archive1-200906.html
アグネス氏に言われるまでもなくソマリアが大変な地であることは多くの日本人も知っているでしょう。
だからソマリアに援助の手を差し伸べる事を否定するつもりはない。
ですが、私はアグネス氏のような偽善者が一番嫌いだし、アグネス氏を協会大使とする日本ユニセフも信用しない。
アグネス氏に安全なソマリランドではなく危険なソマリアへ行って来いなどと言うつもりは毛頭ない。
ですがさも命がけで危険なところに行ってきたように見せかけ、募金を募るやり方は決して正しいやり方ではないと思う。
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