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シジュウカラ 鳴き声組み合わせ意思疎通 文法も3月21日 4時55分
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小形の野鳥「シジュウカラ」には異なる鳴き声を組み合わせて複雑な意味を伝える能力があり、その組み合わせには「文法」もあることが、総合研究大学院大学の研究で分かりました。ヒト以外の動物で、文章で情報を伝える能力が明らかになったのは、これが初めてです。
総合研究大学院大学の鈴木俊貴研究員らのグループは、日本に広く生息している小形の野鳥「シジュウカラ」の鳴き声と行動との関係を10年余りにわたって観察や実験で調べました。
その結果、仲間に危険を知らせる場合は甲高い声で「ピーツピ」と鳴くほか、仲間を集めたい場合は濁った音で「ヂヂヂヂ」と鳴くことが分かりました。また、2つの鳴き声を組み合わせて「ピーツピ・ヂヂヂヂ」と鳴くことがあり、この場合は、「みんなで集まって天敵を追い払う」という、複雑な意味を伝えていることが分かりました。
さらに、「ピーツピ・ヂヂヂヂ」という鳴き声と組み合わせを逆にした「ヂヂヂヂ・ピーツピ」という鳴き声を、それぞれスピーカーから再生したところ、組み合わせを逆にした場合は意味が伝わらず、鳴き声の組み合わせには「文法」があることも分かったということです。
ヒト以外の動物で、文章で情報を伝える能力が明らかになったのは、これが初めてです。
鈴木研究員は「鳥も、ヒトとは全く別の進化をたどるなかで言語能力を高めた可能性があり、今後、ほかの鳴き声についてもより詳しく調べていきたい」と話しています。
その結果、仲間に危険を知らせる場合は甲高い声で「ピーツピ」と鳴くほか、仲間を集めたい場合は濁った音で「ヂヂヂヂ」と鳴くことが分かりました。また、2つの鳴き声を組み合わせて「ピーツピ・ヂヂヂヂ」と鳴くことがあり、この場合は、「みんなで集まって天敵を追い払う」という、複雑な意味を伝えていることが分かりました。
さらに、「ピーツピ・ヂヂヂヂ」という鳴き声と組み合わせを逆にした「ヂヂヂヂ・ピーツピ」という鳴き声を、それぞれスピーカーから再生したところ、組み合わせを逆にした場合は意味が伝わらず、鳴き声の組み合わせには「文法」があることも分かったということです。
ヒト以外の動物で、文章で情報を伝える能力が明らかになったのは、これが初めてです。
鈴木研究員は「鳥も、ヒトとは全く別の進化をたどるなかで言語能力を高めた可能性があり、今後、ほかの鳴き声についてもより詳しく調べていきたい」と話しています。