![厳冬期上高地のテント泊での写真撮影機材と登山用具を紹介 厳冬期の上高地撮影](http://i0.wp.com/yamasha.net/wp-content/uploads/DSC5081.jpg?fit=210%2C140)
写真とWEBを使って北アルプスの温泉地でノマドするブログ
一眼レフ1台とレンズ3本を収納してテント泊できるカメラザックはありません。80L以上の大型ザックにテントやシュラフを含めて機材を収納するのが現状の最善策です。
しかし登山用のザックはカメラ用のザックとは違い緩衝材が入っていないので、高価な機材を破損しかねません。私も仕事で数本のレンズを壊しました。
最高の写真を求めて山に大量の撮影機材を背負って登るネイチャーフォトグラファー・山岳写真家愛好家のために現在の私の山岳写真撮影用のパッキングをご紹介します。使用しているザックはMAMMUTのHeron Pro 85+15Lです。
こちらのザックにテント泊用の登山用品と撮影機材を詰め込んでいきます。
この記事の目次
仕事で山に入るときは基本的にはF2.8のズームレンズ3本とテレコンバーター1つを持って行きます。
山岳写真用撮影機材
これだけでザックの1/3の容積を占領します。85+15Lのザックでもテント泊の場合はギリギリです。
夏山に関しては好きなモノを使っても大丈夫ですが、冬山は密封性のあるケースだと背中の熱がケースに伝わり中で結露し、取り出した際に凍る危険があります。
私は14-24mm F2.8と24-70mm F2.8は純正ケースを、70-200mmはロープロのレンズエクスチェンジケース200AWを使用しています。撮影現場で地面にレンズを置かなくても交換できるシステムは重宝します。
ザックの下の部分はクッション性がある登山用具を詰めます。休憩するとき、撮影を開始するときにザックを下ろすときに最初に地面に設置するからです。
ザックのボトム部分に入れるもの
このような使用頻度が低くクッション性のあるものを入れます。これはザックのパッキングセオリー通りです。マットは軽量化・少量化のために空気式のマットであるサーマレストのNeo Airを使っています。
2気室の下部屋にこれらの緩衝材代わりのなる登山用品を収納します。
ハイドレーションは必ず持って行きましょう。自分の背中と撮影機材の間のクッションになります。最近の大型ザックはほとんどのメーカーで背中との接地面にハイドレーションを収納するスペースが設けられています。
ハイドレーションの上に70-200mmレンズを配置するので、その上にクッカー・食料・防寒具などがのこないように配置します。これは機材に余計な重量をかけないためです。撮影をメインに山に入るときはクッカーはストーブを兼ねてジェットボイル1つで、食料はすべて水で戻せるアルファ米やカップラーメンになります。
こちらもレンズの緩衝材として使うので、中央部分を避けて左右に割り振って収納します。
左右にさらに小物などを入れたスタッフバッグを入ます。どちらかにはテレコンバーターやフィルター系のアクセサリーを入れたクッション性のあるポーチ1を配置します。その中央にAF-S 70-200mm F2.8を入れたロープロのレンズエクスチェンジケース200AWを配置します。これでレンズは全て緩衝材に挟まれることになります。
撮影機材をハイドレーションとソフトボトルの水で挟む。これがポイントです。これだけで機材の破損率は一気に軽減できます。
これだけで最低4kgの水を背負うことになりますが、一眼レフと大量のレンズを持って山に登ろうとする人は問題ないかと思います。
ここまでパッキングできたらザックを立てて上から機材を収納していきます。純正ケースに入れた14-24mm F2.8を配置します。この部分はザックを下ろすときに衝撃が伝わりにくい箇所なので収納に気を使う必要はありません。
Nikon D4sにAF-S 24-70mm F2.8を装着してロープロのトップローダープロAW70に収納します。必要のないベルトはすべて外します。これをザックの一番上に配置してパッキング終了です。
3泊くらいの荷物だと交換レンズはザックの中央から上の配置になります。レンズは背負う荷物の中でも一番重たい部類になるので、本来は中央部分にパッキングできればいいのですが、故障リスクと取りやすさを重視し、この配置になります。
これのデメリットは重量のある荷物がザックの上の部分に来ることです。ちょっと身体を傾けるとそのまま身体が持っていかれることもありますので、筋力トレーニングは怠ることはできません。
山に持っていく三脚はできるだけ軽いものを選びます。私はベルボンのカーボン製のEl carmagne 645を愛用しています。そろそろ新しい三脚を検討する頃合いですが、慣れている分なかなか踏ん切りがつきません。
三脚をザックの左右どちらかにつけることで重量バランスが崩れるのでやっぱり筋トレが必要です。常に背筋を駆使して登山をすることになります。
ザックの中をほぼ緩衝材にしたいので固くて収納しづらいテントポールはザックの右側に外付けします。夏山などで防寒具を大量に持っていく必要がない場合はテント内に収納します。
ヘッドライトやザックカバーなどの小物をザックの上蓋など余ったスペースに入れていきます。夏山はこれで必要な登山道具は収納できます。冬山の場合はアックス・スノーシュー・などを外付けで対応します。
現在はコットンキャリアのベストタイプのカメラホルダーを使用しています。体の中心にカメラが固定できますので身体が安定するのと同時に、岩場でカメラを擦りつける心配もありません。ベストの裏地はメッシュになっているので背中が蒸れることもありません。
夏山でも北アルプス縦走で30kgを切ることはありません。上下左右すべてに置いてバランスが悪いので2日目、3日目に三脚の位置を替えたり重さを分散させる工夫をしても肩と腰に相当負担がかかります。
いかに身体に負担をかけずに山行するかが重要。必要になるのがストックです。登りではストックに体重をかけるかたちで前のめりで登り、下りもできる限り脚の筋肉を使わないようにストック2本でを使って山を降ります。
超重量の夏山縦走は筋肉は問題なくても神経を痛めることがあります。特に下山は脚の裏を岩に叩きつけるようものですから、冬山よりも負荷がかかります。
モートン病を発症することもありますので一眼レフを背負っての登山は間隔を空けてしっかりと休む期間を作りましょう。
この記事が役にたったら
いいねしよう!
Facebookで最新情報をお届けします。
Leave a Reply