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■溝手顕正・自民党参院議員会長

 (消費税率を)2%(引き上げて10%にする)問題ですが、景気にマイナスになるかならないかという観点から見れば、(本田悦朗内閣官房参与とジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授の)お二方が(消費増税の延期を)おっしゃったことは間違いないだろうと思います。それから、日本の財政をどう考えるかということになると、2%は不可欠であると。いまちょうどその胸突き八丁のところへ来た、そこでの判断をしなくちゃいけない時期だろうと思います。

 いまからまだ(参院選までに)数カ月あるわけですから、その前に(消費増税をするかどうかの)決断をされた方がいい。決断、方向付けはされた方がいいんではないかと思います。

 (現行憲法は)技術的なつまらない矛盾もいっぱい抱えている憲法なんですね。何というか事務整理してもいいぐらいの中身がたくさんあります。それから大切な問題が9条(改正)です。これはそう簡単にいく話ではないと私は思っていますし、総理も思っていますし、党員もほとんどそういう意見だと思っておりますので、むしろマスコミのためにする議論だと受け止めています。私は(参院選で憲法改正を争点にするところまで)いかないと思うし、そういう動きが現実にあると思っていません。

 (安倍首相が消費増税先送りの判断をして、衆参同日選に持ち込むことについては)私は賛成です。問題はアベノミクスで経済をしっかりつくっていくことと、公明党と相携えて福祉の問題をしっかり進めていくこと。この二つが実は大前提なんです。(NHK「日曜討論」で)