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民間奨学金受給の震災遺児 就職前に感謝伝える
3月20日 19時32分

民間奨学金受給の震災遺児 就職前に感謝伝える
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東日本大震災で親を亡くしたいわゆる「震災遺児」のうち、民間の奨学金を受けて進学し、この春就職する若者たちが、支援してくれた人たちに感謝の気持ちを伝える集いが仙台市で開かれました。
仙台市太白区で開かれた集いには、震災で親を亡くし民間の奨学金を受けて、この春、大学や短大、専門学校を卒業した21人の若者が出席しました。若者たちは記念の証書を受け取ったあと、これまで支援してくれた人たちへの感謝のことばを述べました。
このうち、震災で母親を亡くし、この春、岩手県の小売店に就職する宮城県気仙沼市出身の尾形和さん(22)は「奨学金制度を通じて、たくさんの出会いをいただき、たくさんの人と触れ合うことができました。春からはここで学んだことを生かして笑顔を届けたいと思います」と抱負を語りました。
この奨学金は、製薬メーカーや食品メーカーなど大手企業3社が、震災遺児を支援しようと震災が発生した年に立ち上げました。これまでに434人が利用していて、このうち、この春、大学、短大、専門学校を卒業する若者は77人に上るということです。
一方で、震災の発生から5年がたち、支援を必要としている子どもをどう把握していくか課題になっています。
奨学金を運営する「みちのく未来基金」の長沼孝義代表理事は、「震災の発生から5年がたち、民間が立ち上げた支援は非常に少なくなってきていますが、この基金としては、震災で親を亡くした最後の1人が卒業するまで頑張っていきたい」と話していました。

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