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コンピューター囲碁大会で日本ソフトV 2年ぶり3回目 「恐ろしくレベル向上」

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コンピューター囲碁大会で日本ソフトV 2年ぶり3回目 「恐ろしくレベル向上」

第9回UEC杯コンピュータ囲碁大会で優勝した「Zen」の加藤英樹代表(右)は激戦を振り返った。左は大会実行委員長の伊藤毅志・電通大助教 第9回UEC杯コンピュータ囲碁大会で優勝した「Zen」の加藤英樹代表(右)は激戦を振り返った。左は大会実行委員長の伊藤毅志・電通大助教

 囲碁ソフト同士が対局するコンピューター囲碁大会が19、20の両日、東京都調布市の電気通信大で行われた。9回目の今回は、日本をはじめ、米・仏・中・韓・台湾から過去最多の31チームが参加。日本のプログラマーが開発した「Zen」が2年ぶり3回目の優勝、米フェイスブックの研究員が作ったソフトが、大会初出場で準優勝した。

 対戦は、持ち込んだパソコンをネットにつないで実施。開発者らは事前に作成したプログラムの進行を見守った。「Zen」の加藤英樹代表は「自ら学習するディープラーニング(深層学習)の手法で、恐ろしくレベルが上がっている。(長く携わっている)歴史の差で勝つことができた」と、勝因を挙げた。

 グーグル傘下の企業が開発した人工知能(AI)ソフト「アルファ碁」が、世界トップクラスのプロ棋士を破り、注目が集まる分野。実行委員長の同大・伊藤毅志助教は「開発者が同じ場で戦い、問題点を議論することが進展につながるのでは」と語った。

 上位2チームのソフトは23日、小林光一名誉碁聖とハンデ戦で対戦する。

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