16日、ドイツ紙ビルトによると、先日、ミュンヘン近くのポイングで中国から来たコンテナの荷降ろしをしていた60人余りの作業員が、中毒症状を訴える事故があった。写真はコンテナ。

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2016年3月16日、ドイツ紙ビルトによると、先日、ミュンヘン近くのポイングで中国から来たコンテナの荷降ろしをしていた60人余りの作業員が、中毒症状を訴える事故があった。17日付で環球時報が伝えた。

ドイツのファッションブランド「シュスターマン&ボーレンシュタイン」の作業員が14日午前、中国から輸送されてきた靴をコンテナから降ろしていたところ、相次いでめまいや吐き気の症状を訴えた。同社によると、このうち症状の重い9人が病院に搬送され、50人余りが治療を受けている。

専門家が問題のコンテナを調べたところ、農薬の成分が検出された。同社の代表は「アジアから来るコンテナには、貨物が虫に食われないように殺虫剤がまかれていることがある」と話していて、「毒コンテナ」は中国に送り返すという。

ただ、税関担当者は「今回のケースは非常に稀だ」としており、ベルリン自由大学の教授も「中国製の靴の品質の問題ではない。管理を徹底する責任が中国とドイツ双方の企業にある」としている。(翻訳・編集/北田)