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【ゴルフ】

大江、中尺パターで66

2016年3月20日 紙面から

◇Tポイント・レディス<第2日>

7番、中尺パターを使用する大江香織=鹿児島高牧CCで(神代雅夫撮影)

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 ▽19日、鹿児島高牧CC(6423ヤード、パー72)▽曇り、気温20・2度、北西の風3・0メートル▽賞金総額7000万円、優勝1260万円▽108選手(うちアマ5人)▽観衆4572人

 前日の降雨で順延となった第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われ、キム・ハヌル(韓国)が17番パー3のホールインワンなど2イーグルをマークして68で回り、通算7アンダーで単独首位に立った。この日のベストスコア66で回った大江香織(25)=アルパイン=が1打差の2位につけ、さらに2打差で大山志保(38)=大和ハウス工業=が追う。前週優勝のイ・ボミ(韓国)は首位に4打差の4位。第1ラウンド首位のアマチュア、15歳の山口すず夏(神奈川・鵜野森中)は21位に後退した。通算2オーバーまでの50人が決勝ラウンドに進出。昨年優勝の飯島茜(32)、森田理香子(26)=リコー=は予選落ちした。

 4季前の初優勝の時とは違うスタイルで通算2勝目の好機を迎えた。25歳の大江が6バーディーを重ねてベストスコアの66。1打差の2位で最終日へ。「ノーボギーでうれしい。ショットがぶれた後半も何とかパーを拾えた」と笑顔を見せた。

 5番で下りの7メートル、9番は5メートル、15番では6メートルと次々に難しいバーディーパットを沈めた手には35インチの中尺パターがあった。1月からクラブを体の一部に固定して打つ「アンカーリング」が禁止となり、長尺を愛用してきた大江が昨季から試行錯誤して導き出した答えが、この長さだった。

 以前のように長尺で打つようなフォームだが、体にはつけずに振る。10代後半から慣れてきた打法を変えるのは至難の業で、一時は「(ゴルフ人生が)終わった」とまで落ち込んだが、猛練習の末に「もう違和感はない」という域まで達した。オフも「課題はショット。とにかく打ち込んだ」。グリーンでの不安は消え去っている。

 男子では長尺パターで2013年のマスターズ・トーナメントを制したスコット(オーストラリア)が米ツアーで復活優勝を果たしたばかり。大江も続くことができるか。

 

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