蹴球探訪
フロンターレと陸前高田市
築かれた新たな絆
(3月16日)
【プロ野球】オコエ、開幕1軍いただき打2016年3月20日 紙面から ◇オープン戦 楽天9−3巨人巨人は菅野が3イニング無安打無失点で、開幕投手に向けて万全な状態を披露した。1番の立岡が5試合ぶりに安打を放つと4安打1打点。楽天は開幕投手の則本が5イニング2失点。出遅れていた今江はオープン戦初安打など2安打1打点だった。 ◇ もう梨田監督も悩んでる場合じゃない!? 楽天のドラフト1位・オコエ瑠偉(関東第一高)がまた、打った。開幕1軍入りを決定付けるタイムリーだ。 代走で途中出場のオコエに打順が回ってきたのは8回2死二塁の場面だった。マウンドには、巨人の中継ぎの切り札・山口。カウント1ー3からの5球目だ。シュートをレフト前に運ぶ。紅白戦、練習試合を含めると得点圏では11打数6安打の打点11。勝負強いオコエは健在だ。 「食らいつこうと必死でした」。東京ドームの巨人ファンからもヤンヤの歓声。「期待されてるんだな。頑張らないとと思いました」と声を弾ませた。 少年時代は、ジャイアンツジュニアでもプレー。「小6の時、ジャイアンツアカデミーで山口さんに教えてもらった。あの山口さんから打ったのかと思うと感激です」。オコエは素直にそう喜んだ。“球界の盟主”巨人との初対戦。「練習見てて、記者がやたら多いなと。人口密度が違った」と感想を漏らし、報道陣の笑いも誘った。 開幕1軍入りについて梨田監督は「もう悩まない? 嶋のケガの状態で変わってくる」。左脇腹死球退場の正捕手・嶋が開幕アウトなら、捕手2人制から3人制に増員。その余波を受け、外野手を一人削る可能性があったからだ。 しかし、試合後の検査で嶋は大事に至らず、オコエの障害になるマイナス材料はなし。運も味方につけた男は、開幕1軍をほぼ手中に収めたといっても過言ではない。 (竹下陽二) PR情報
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