■コスプレ風俗

　もう先月の話になりましたが、元同居人が遂にコスプレ風俗通いデビュー致しました。

昨日、元同居人が「女性に対して偉そうに振舞いたい欲求があり、シンデレラガールズ好きなコスプレ風俗嬢に、あのアニメの正しい評価について説教したかった」という理由で初風俗へ行った訳を話してきた時、この人と数年暮らした僕が歪みを止めるべきだったのかもな……と頭を抱えてた

— にゃるら (@nyalra) 2016年2月2日

 　昂奮気味に新宿に呼ばれたので話を聞いたら、喜々として「風俗嬢にラブライブ！とヘスティアのコスプレさせたぜ！！」と語ってきた彼の顔は、数年一緒に暮らしてきた中で最も輝いて見えました。ただ注目されるだけが目的のレイヤーが好みそうなコスを敢えて選んだ事を誇らしげにしていて、あぁ確かに僕も客として行くならそうなるかも……と思ったり。

　

　さて、昨今のオタク文化ブームは留まることを知らず、今や風俗嬢やホストにもオタク知識がステータスとなる時代になってきました。

　実例として、知り合いのキャバ嬢は店で「星空凛」を名乗っていましたし、僕が生活苦から一度ホストクラブの体験に参加した時は、スマホカバーをボカロのイラストにした客が、最近夢中になっている乙女ゲーの話を熱く語ってくれたのを記憶しています。

　源氏名を美少女キャラにするのは、どうせ一般人は気にしない上に、オタク相手には簡単に同族アピールできて効果的に思えますね。僕なら「星空凛さんを指名したいです」なんて恥ずかしすぎて、口が裂けても言えないでしょうが。

 

　そんなこんなで、同居人が実際に足を運んだコスプレ風俗のサイトを眺めていると、意外に嬢たちのプロフィールが充実している事に気づき、僕が想像しているよりもオタク向け風俗界は修羅の国と化しているのでは、と色々面白いプロフが多かったので紹介していきたいです。

 

 

 

■遂に風俗堕ちしてしまったシャロちゃん

　昔、ツイッターでこのようなツイートをした事があります。

将来はシャロちゃんを風俗で働かせて、給料の三割が僕で六割を千夜ちゃんが受け取る感じの暮らしをしたい

— にゃるら (@nyalra) 2015年11月30日

 　１から10まで最低な発言ですね。

 

・ご注文はしゃろちゃん（24）ですか？

　それは置いといて、同居人が行ったコスプレ風俗の嬢一覧で最初に目に飛び込んできたのは、「しゃろ」という名前の女の子でした。

　しゃろ（24）と書いてある彼女の写真はToHeartのコスをしていました。24歳はこのお店だと高齢に入ります。僕より歳上のシャロちゃんは、想像すると少し辛いモノがあります。意外な事にこの嬢よりも実際のシャロちゃんの方が身長高いです。「実際のシャロちゃん」って文字列が狂気じみてますが。

　それでは「しゃろ」ちゃんのプロフィール欄を覗いてみます。

　ルイズコピペによるシャロちゃん愛が伝わってきますね。後半部分に出てくるシャロちゃん以外のキャラチョイスの意味不明さが光ります。

　特異プレイに「伊東ライフ風」と書いたり、好きなゲーム欄がアダルトゲームで埋まっているしゃろちゃんですが、好きな有名人は「マシュー・ベラミー」や「マリリン・マンソン」と、「範囲広めのガチオタ度は予想の斜め上」を自称するだけはあります。

　僕もマリリン・マンソン大好きなので、もしかするとごちうさとマリリン・マンソンは深い関係にあるのかも知れません。マンソンが聖書の代わりに、ごちうさの原作本を破いて客席に投げるパフォーマンスとかウケそうです。

　因みに日記などはごちうさの感想で埋まっていました。このしゃろちゃんなら

コスプレ風俗嬢「今晩は〜今日はよろしくね♡」
オタク「いや、折角ごちうさの制服頼んだんだから意識して」
嬢「……お客さんの上でぴょんぴょんしちゃいます〜♡」
オタク「もっと嘲笑気味に敬語でお姉ちゃん相手するように」
嬢「この格好でシたいなんて本当にしょうがないココアさんです……」

— にゃるら (@nyalra) 2016年1月22日

 なんて会話もできそうですね。

 

 

 

 

■ロボットアニメを愛する嬢たち

　男性オタクといえば特撮とロボットです。基本的にオタクは女の子にこの辺の話ができると異様に悦びます。勿論コスプレ風俗嬢もそれをウリにしている子が沢山いますね。

 

・敢えて多くは語らないゆうなちゃん（21）

　例えばゆうなちゃん（21）のプロフィールには

「ガンダムシリーズ(大体はわかりますが戦争になるのであえて好きなシリーズは書きません！笑 語れる方いつでもかもん！)」と、喧嘩早いガノタを揶揄した文章まで挿入する極まりっぷりです。

　恐らくゆうなちゃんに「オルフェンズからガンダムハマったんだよね」なんて話を振ると、凄く哀しい目をするでしょう。逆に「娼婦でガンダム好きって、閃光のハサウェイを意識してるの？」と言えば喰いついてくるかも知れません。

　その下に書いてある「ラーゼフォン(美しさに特化している。スパロボで知った方は是非本編見て頂きたいです。映画もよかった！)」の部分で、MXでしかラーゼフォンを知らない層もちゃっかり皮肉っているのもポイント高い。「神林長平版のラーゼフォンいいよね……」という会話で好感度稼ぎたい所です。

　好きなアニメが「ウルフズレイン」や「ノエイン」、好きなゲームに「沙耶の唄」を挙げているので、その辺のジャンルが好きなのかと思わせて、初めてプレイしたギャルゲーは「みずいろ」な部分も好きになっちゃいそうですね。

 

・炎のさだめのぬいちゃん（23） 

　ぬいちゃん（23）もガンダムシリーズには一家言ありそうで、プロフィール欄では

「0083」の魅力をふんだんに語っています。「GPシリーズ」「オールドタイプ視点」など、オタサーに居るちょっとオタク寄りな女の子からはまず出てこない単語が頻出してるのが好きです。不特定多数の男性と肌を重ねた風俗嬢でも、流石にニナだけは許せない存在のよう。

　「マクロスF」以外のマクロスの名前を挙げている辺りも好感度高いですが、熱い系作品として「ガオガイガー」はまだしも「ボトムズ」を例に出しているの良いですね。気取ったスパロボ好きオタク（本編未視聴）なら「ボトムズは硬派で渋いアニメだから」と語っていたでしょう。適当に切り取ったので見切れていますが、サクラ大戦において大神さんの重要性を熱く語っている面もガチさを感じさせます。大神さんに倣ってシャワーを覗いても許してもらえそうですね。

 

 ・ホラー大好きさおりちゃん（21）

　他にさおりちゃん（21）の好きなアニメ欄は非常にシンプルですが、

ロボアニメが比較的最近の「マジェスティックプリンス」以外に、「冥王計画ゼオライマー」を挙げていて渋いチョイスです。その他も「爆れつハンター」「YAT安心！宇宙旅行」辺りに90年代後期への思い入れが伝わります。

　さおりちゃんは、ロボアニメよりもホラー作品に対して濃い拘りを感じます。「小説だとSF要素の入ったホラーが一番好きです。よく分からないCGアートが表紙だった頃の角川ホラー文庫」の部分センス尖りまくりですね。「粘膜人間」の表紙とかドロドロし過ぎて何を表してるのか理解できないよねって話で盛り上がりたいです。「伊藤潤二」のみならず、「千之ナイフ」先生が描かれる美少女の魅力まで書けるのは相当なホラー好きな筈。

 

 

 

■最年長の嬢と若手の嬢のプロフィール差

・最年長の貫禄見せたる！　まみこちゃん（28）

　このお店での最年長の女性はまみこちゃん（28）でした。公表を信じるならば、ですが。

　僕よりもそこそこ上な年齢をしてる彼女のプロフィール欄はと言いますと、

惜しい、非常に惜しいです。

　例えば、好きな漫画が「ダイの大冒険」なのは好感を持てますが、「クロコダイン」を「クロコダイル」と誤記しているのが惜しい……。キルバーン好きな部分は最高ですね。

　他にも「GS美神」と表記すれば済むモノを、敢えて「ゴーストスイーパー美神れい子」と書いてしまったせいで、絶妙にパチモノ臭くなったのも惜しい。「幽遊白書」に対して「ストーリーが好きです」と補足しているのは、飛影や蔵馬目当てのミーハーではないアピールなのでしょうか。

　好きなゲームは「FF11」は兎も角、そこまで並べて「FF9」を飛ばしたのも勿体無いです。普通にプレイして欲しい意味で。もしかすると、何か信念があって未プレイを貫いている可能性もありますが。

　PS時代のスクエニRPGが好きなのは歳相応っぽくて良いですね。「エキサイトバイク」は渋すぎますが。漫画に「アウターゾーン」を挙げているのも年長感あって好きです。

 

 

　勿論、一番下の年齢は18歳です。勿論好きなアニメが「ラブライブ！」で、好きなゲームが「スクフェス」である女の子も居るのですが、何故か18~19歳の女の子たちのオタクプロフィールは異様に充実していました。

 

・魔法のスターマジカルあまねちゃん（19）

　あまねちゃん（19）は、閻魔あいちゃんを目指しているようですね。地獄少女も、お仕置き時によくコスプレするので割りと近い気もします。若いのにNGプレイない事に、何か切羽詰まっているようで怖いです。

 

　好きなアニメが19歳にしては異様なラインナップです。「BLUE SEED、万能文化猫娘、電影少女、アキハバラ電脳組、セイバーＪ」あたりを推す19歳の女の子。一体何者なんでしょうか……。好きな有名人は「狩野英孝」と書いてありますが、実際は「林原めぐみ」や「奥井雅美」あたりが好きそうな気がします。プレイ中に一緒にBLUESEEDのOP歌ってみたいですね。

　「フタコイオルタナティブ」が好きというのは、個人的に嬉しい部分ですが「双恋オルタナティブ」表記なのが惜しい。というかアニメ「双恋」の方まで好きなのは強いです。

　「姫ちゃんのリボン」や「水色時代」、「魔法の天使クリィミーマミ」「魔法の妖精ペルシャ」「魔法のスターマジカルエミ」「ファンシーララ」の部分は、まだ純粋に女の子だった時代を感じさせてぐっときます。

　特筆すべきは「エロゲが家に200本あります♪」の一文でしょう。数を誇るタイプは決まってにわかに思えますが、彼女は好きなゲームに「ビジュアルノベルシリーズ」や、往年の「ねこねこソフト」の名作、クラナドは入れずに「ONE」~「AIR」までのKey作品を挙げているのも好感度高い。「華の悲鳴～壊れた硝子の心～」が好きな女の子は初めて見たので、感動すら覚えます。

 

 ・ジャンプ大好きはじめちゃん（19）

　はじめちゃん（19）は、他は平均的でしたがジャンプ作品への愛だけが突出しているという稀有な例です。

　好きな作品として、真っ先に「コブラ」を挙げる女の子初めて見ました。サイコガンを所持していたり、アーマロイド・レディに憧れているのもガチさが伝わってきます。那智さんの声いいよね……。

　「荒野の少年イサム」は流石に渋すぎです。お店でDVDBOXを持っているのは自分だけだと自慢していますが、そもそも19歳で「荒野の少年イサム」を好きな女子自体が世界に100人居るかどうかな気もします。スラムダンクで好きなキャラが「水戸洋平」な部分も渋い。

　腐女子視点以外で往年のジャンプ作品を語れる女の子、素晴らしいですね。

 

 

・黄金聖闘士かみゅちゃん（18） 

　最後に一番驚いたのが最年少である、かみゅちゃん（18）です。

　属性に「黄金聖闘士」と書いてあるのも面白いのですが、彼女の魅力はそれだけではありません。

　ランキング上位なのも納得のプロフィール。全体的に「聖闘士星矢」への執念をひしひし感じます。

　まず、18歳が好きなアニメに「バトルアスリーテス大運動会」を並べるのは、どう考えても怪しいです。この子から「Tohearの神岸あかりと、大運動会の神埼あかりが並んでるピンナップあったよね」って話を振られたら、一般客はどう反応するんでしょうか。「愛天使伝説ウェディングピーチ」や「プリティーサミー」「セイバーマリオネット」も年齢詐称感あります。

　好きなゲームの最後に「聖ヤリマン学園援交日記」が出てくるのも謎。総括すると、今の十代たちには「アトリエかぐや」や「ねこねこソフト」が流行っているのでしょう。

 

 

■最後に

　今回は特別濃いプロフィールを紹介しましたが、全体的には「藤原ここあ」先生の作品や、「モンスターハンター」あたりが人気でした。その辺知ってればオタク風俗で話が合わない事はなさそうです。他に特筆すべき点として、女の子なので魔法少女アニメや女児アニメに強い関心がある傾向があり、逆に特撮などを好む人は男性と違って非常に稀です。

　色々と興味深い世界ではありますが、お金がないので僕は行きません……。哀しいね……。