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Abstract Life

「あなたの記憶にひらめきを」

会話を再現する力が「すべらない話」を作りコミュニケーションを円滑にする!?

Idea Idea-教養

みなさんこんにちは、Ichiです。

あまり主語が大きな話は好むところではないのですが、最近改めて「女性の会話の再現能力はすごいな」と感心することが多いです。正直羨ましい

場面の再現

主に私が感心するのは、おしゃべりをしている時の「そういえば...」に続く、過去の回想場面の再現です。例えば、友人と映画を見に行った時の場面を友人との会話を踏まえて的確に再現する感じ。

この間Aちゃんと映画見に行ってきて、Aちゃんが『〇〇』って言うから私も『〇〇』って言ったんだけど、なかなか決められなくてさ...

みたいな会話を含めた再現です。

私の場合、あんまりその辺りを詳しく覚えていなくて、最近はブログに残すことも考えて意識して覚えるように心がけていますが、詳細には思い出せません。

だからオフ会レポートにする時も、印象的な内容や会話のトピックは書くことができますが、ダラダラと長時間しゃべっていた内容って記述ができないんです。

おしゃべりをする時も「そういえばAも〇〇って言ってたよ」ってつい会話の主要な事をまとめて伝えてしまうことが多くて、会話の流れの再現までには至りません。

でも、恐らく場を持たせるというか、コミュニーションを円滑にするためには、まとめて伝えるよりも会話を再現するような伝え方の方が適切に感じています。会話の再現に代表されるのは「すべらない話」のようなスタイルです。

すべらない話を聞いてみると、ほぼすべての話が状況の説明に並行して多くの会話の再現が含まれていることが分かります。そうすることで、自分の置かれている文脈や流れを正確に伝えて、より面白かった場面を頭の中に思い描きやすくする効果があります。

つまり、コミュニケーションにおいて、会話が続くor面白いと言われる人達は会話の再現をしていることが多いワケなんですよ。

女性の会話再現

芸人さん達は、面白いことを再現するための技術として会話再現を身につけている感じがしますが、女性はなぜ会話再現が可能な人が多いのでしょうか?

一説には、狩猟採集の時代まで遡って、男性は狩りのための端的な情報共有、女性は洞窟内および採集での共感による仲間はずれの防止を会話の目的としていたというものがあります。

共感を得るためにはより詳細に自分の置かれた状況、流れを説明する必要があるので、自然と過去の会話を再現する能力が身についたのかもしれません。

もちろん男女問わずに、要点だけしゃべる人も会話を再現するような話し方をする人もいますが、個人的にはやはり性差はかなり見られるような気がしています。

コミュニケーションを円滑に行うためには

もちろん努力次第で会話を再現する様な会話を出来る様になるとは思いますが、意識して会話をしなければいけないですし、大変そうです。

もう何十年とこのスタイルでしゃべっていますから、今更変えるのは難しい...。でも、場面に合わせてもっと円滑にコミュニケーションをとりたいと思って、よくやっているのは、聞き上手になることです。

私は上手く会話を再現したりできないし、自分がしゃべれないのであれば、人にしゃべって貰えばいいじゃんってことでよく聞く側に回っています。でもただ聞けばいいってものでもなくて、ある程度コツがあります。

質問・相槌・共感

普段は意識してないですけど、思い返して考えてみるとこの3つをしているような気がします。改めて言うまでもないことかもしれませんが、書いてみますね。

色々考えれば質問は何個か浮かんでくるものですが、1つ浮かべば大丈夫です。あとは質問に関しての会話の中で出てきたことについて話を付け足してまた質問すればいいだけです。

Ichi「最近どっか行った?」

2chi「うーん、中野とか行ったよー。」

Ichi「中野行ったんだ!ブロードウェイあるとこ?」

2chi「そうそう、ちょうどブロードウェイ行った!混んでたよ。」

Ichi「へぇー混んでたのか、それは疲れそうだね。ちなみにどんなお店あるの?」


みたいな感じですかね。ちなみにこの会話はバックトラッキング的な手法とオーブンクエスチョンを意識して書いてみました。

バックトラッキング

バックトラッキングは、相手の言ったことをこちらで言いなおす手法で、相手に親近感を持ってもらうことができます。

Ichi「中野行ったんだ!ブロードウェイあるとこ?」
Ichi「へぇー混んでたのか、それは疲れそうだね。ちなみにどんなお店あるの?」

この会話の冒頭は相手の言ったことを繰り返してますね。繰り返すことで、話を聞いてもらえているという印象を強めて信頼関係を強めることができます。

オープンクエスチョン

オープンクエスチョンは「Yes, No」では答えられない質問です。意識して書いたつもりですけど、最初の2つはオープンクエスチョンになってなかったですね。すいません。

でも、どこにも行ってなかったら「家で何してるのー?」ってオープンクエスチョンができるし、ブロードウェイは確実に中野に存在しているので、ほぼNoの選択肢はないので大丈夫です。

このオープンクエスチョンをすることで、「あ...はい...」みたいな気まずい会話を避けることができると思います。相槌・共感は言うまでもないですね。

おわりに

脳科学や文化人類学のような専攻の方はよっぽど詳しいと思うんですが、個人的にはこんな風に思っています。会話っていちいち考えてするもんじゃないとは思うのですが、改めて自分の会話内容を思い返してみると、色々勉強になると思いますよ。

ただ、聞き上手になっているのは1対1の時で、基本的に人数が増えて、誰か勝手にしゃべる人がいれば、ただ聞いていますし、しゃべる人がいなければ聞き上手になります。基本的に話を聞くのが好きなので、いっぱいしゃべってもらいたいですしね。そんな感じで、では、また。