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アンノン・ゲーム

人生は未知のもの。だから、私は書き続ける-。

スミカスミレ・第7話感想

ドラマ感想 スミカスミレ

 

あらすじ

 

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20歳のすみれ(桐谷美玲)は、瀕死の真白(町田啓太)を助けるために、

65歳の澄(松坂慶子)に戻ってしまう。

 

そして、老齢の自分では恋人に相応しくないと思い、彼に別れを告げるのだった。

 

真白はあまりのことに戸惑いながらも、現実を受け入れ、

2人は別々の道を歩きはじめるのだった。

 

青春を謳歌する夢をかなえた澄は、ひっそりと老後を過ごすつもりでいたが、

化け猫の黎(及川光博)の力によって、再び20歳のすみれに若返る。

 

だが、澄に残りの生気をすべて与えてしまった黎は、

いずこへか姿を消してしまった。

 

それから5年の月日が流れた。

 

すみれはかねてからの希望だった映画制作会社に就職し、

恋とは無縁の日々を過ごすものの、精いっぱい生きていた。

 

そんなある日。

 

すみれはひょんなことから、

職場の先輩に4対4の合コンに誘われる。

 

夜11時になると70歳の澄に戻ってしまうため、断ろうとするが、

半ば強制的に参加させられ、場を盛り上げろと言われてしまった。

 

どうにも空気に馴染めないでいると、意外な人物がすみれの前に現れた。

それは高校教師になった真白と、彼の友人の辻井(竹内涼真)だった。

 

3人が同じ大学のゼミ出身ということを知り、他のメンバーは興味を持つが、

真白はなぜか、すみれによそよそしい態度を取る。

 

かつては恋人同士だったのに、「如月さん」と他人行儀で呼ばれ、

ショックを受けたすみれはヤケ酒を飲んで泥酔してしまう。

 

だが真白は、すみれが11時になると澄に戻ってしまうことを覚えており、

体調の良くない彼女を心配して、2人で店を出た。

 

その途中で真白は、黎によく似た男を見かけた。

 

すみれは「タクシーで帰ります」と言うが、

結局、真白の自宅に泊まることになった。

 

翌朝、すみれが起きると、

真白は眠りながら、病院の名前が書かれたメモを握っていた。

 

さらに彼の机の上には、

すみれが大学時代に渡した手作りのペンケースがあった。

 

すみれは5年経ったいまでも、彼のことが好きだと自覚するが、

真白の気持ちがわからなかった。

 

そこで友人の千明(秋元才加)に相談すると、

彼女は「真白はいまでもすみれが好きなのでは?」と言った。

 

そんななか。

真白から5年ぶりに電話がかかってくる。

 

すみれが仕事用の名刺を忘れてしまっていたから渡したいというのだ。

 

そこで2人は会う約束をするのだが-。

 

 

感想

 

すみれは真白と5年ぶりの再会を果たしましたが、

合コンの場に黒猫の置物がありましたね。

 

あれって黎なんじゃないでしょうか。

 

すみれの会社の先輩や、他のメンバーはすごい偶然だと言ってましたが、

黎が2人を引き合わせたのかも知れません。

 

でも、久しぶりに会った彼はなぜか冷たい態度でした。

すみれ「黎さん・・・ですよね?」

黎「お久しぶりです、すみれ様・・・真白様もお変わりないようで」

 

真白「本当に黎さんなんですね?」

黎「申し訳ありませんが、このあと予定が入っております。

御用ならアポイントを取って、後日にしていただけますか」

 

すみれ「なんですか、それ!ずっと心配していたんですよ。

いなくなってから、5年も何の音沙汰もなくて。

じゅりちゃんと一緒に黎さんが無事か、ずっと気になっていて・・・」

真白「すみれ・・・」

 

すみれ「教えてください。なんで家を出たんですか。

どうしてこの5年間一度も・・・」

黎「いまここではお答えできません。

それに真白様にお聞かせする話でもないでしょう。

あなたは、私たちとはもう無関係の人間なのですから」

真白「俺は・・・」

黎「お引き取りください」


真白「どういうことなんだろう。黎さんであることには間違いないみたいだけど」

すみれ「わかりません、何も」

 

ラストで「時間がない」と言っていたので、

何か2人には知られたくない事情を抱えているんでしょう。

彼の婚約者の雪白(小西真奈美)がいないのも気になりました。

 

今回はサブキャラがいい仕事をしていましたね。

 

すみれの隣人の小倉さん(高橋ひとみ)は独身かと思いきや、

なんと素敵なご主人(西岡徳馬)がいるではありませんか。

 

つまらないことで夫婦喧嘩したんですが、

すみれの家で昔の映画を見て仲直りするんですよ。

 

恋人や夫婦にとって想い出というのは、とても大切なものなんですね。

 

真白の教え子の栗原知果(ともか)も、お邪魔虫ではなく、

すみれの優しさを再認識させるいい子でした。

 

最初は名刺を盗んで仕事場にまで押しかけたので、

相当に嫉妬深い子だと思いましたが。

 

すみれ「ともかちゃん。戻ろう。もう終わったから、どこかで温かいものでも」

 

ともか「大人っていいよね。学校行かなくてよくて。

シカトしてくる奴とか、聞こえよがしに陰口叩く奴とかいないんでしょう?」

すみれ「・・・」

 

ともか「ずるい!」

すみれ「ともかちゃん」

ともか「やりたい仕事して、みんなから好かれて、

別れたあとも勇征に大切にされてて。何でも持っててずるい」

 

すみれ「・・・」

ともか「だって、私には何もない。優しい友達も。素敵な彼氏も。

好きなこともないし、やりたいこともないし、だからもう・・・」

 

すみれ「大丈夫、大丈夫だから!」

 

すみれが海に入って死のうとするともかを引き止めます。

連絡してあった真白も駆けつけて、大事には至りませんでした。

 

すみれ「よかった・・・無事で」

ともか「別に、助けてなんて言ってないのに」

真白「栗原・・・おまえ!」

ともか「何よ?」

 

すみれ「こんな危ないことしたり、自分を傷つけることするなんて・・・めっ!」

ともか「・・・」

 

すみれ「ともかちゃん、私が自信満々だって、なんでも持ってるって言ったよね?

でも、そんなことないんだよ。私も失くしたものがあるんだよ。

でも、だからがんばれる。がんばんなきゃいけない。

そうじゃないと、顔向けできないから。

若いってね、何にも諦めなくていいってことなんだよ。

なんでもできるんだよ。だから、自分のこと大事にしてあげて」

 

真白「俺、出る幕ないよ・・・先生なのに」

 

すみれはもともと、70歳の老女ですし、

家業の手伝いや介護で苦労を重ねてきた人ですから、

彼女の言葉には重みがありますね。

 

真白が教師を目指すキッカケになったのは、

大学時代、千明をいじめる亜梨紗(水沢エレナ)に対して、

すみれが「めっ!」と一喝して注意したことなんですよ。

 

ともかちゃんにも「めっ!」としたことで、

真白の頭の中には、その時の記憶が蘇ったんですね。

 

すみれはもともと、真面目で控えめですが、

駄目なことは駄目ときちんと言える人です。

 

そんな彼女の魅力に真白は強く惹かれました。

まさに「ただひとりの憧れの女性」ということなんでしょう。

 

さて、いよいよ最終回を迎えるスミカスミレですが、

まだ解き明かされていない謎が3つあります。

 

・黎と雪白が屏風に封印された理由

・午後11時~午前1時の間にすみれが澄に戻ること

・化け猫について調べていた天野住職(小日向文世)の存在

 

これだけ気になることがあると、8話で終わるのは、

すごく勿体ない気がします。

 

でも、主題歌の歌詞を読むと、

ドラマの結末のイメージが、少しだけわかるかも知れません。

 

最後はどうなるのでしょうか・・・