mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

同じ番地に多くのお宅

2015年02月25日 | 日記
 昨日、2月24日付中日新聞夕刊一面記事からです。岐阜市の鷺山で、同じ住所の230世帯が同じ番地で、郵便御配達や、救急車の到着が遅れるなのどの事態なそだそうです。

 記事のスキャナ。


 同じ記事が中日新聞の東京支社発行の東京新聞webにもありました。
えっ!230世帯、同じ住所 岐阜市鷺山1769の2 分譲優先のツケ?

 旧長良川の廃川敷を戦後、宅地開発した際に、住所表記には手を付けなかったとのこと。
 元々は無番地のところ、広大な一筆の番地だけが振られ、市営住宅の建設を急いだため、番地の整理は後回しにしたところ、新たな番地が出来ないまま今日に至ったとのこと。
 そのために、目的とするお宅へすぐに辿りつけず、郵便物の御配達は頻発し、救急車は探し回って、呼び出したお宅の前を何度も素通りした、ということだそうです。

 この情報に触れ、以前に名古屋市緑区で鳴海町字滝ノ水何番地(番地の数字は失念)があまりにも広大で、目的とするお宅にたどり着けないニュースを思い出しました。
 緑区鳴海町字滝ノ水の件は、元々が山林で山林の他は未利用地。都市化により住宅地として宅地開発されましたが、地番整理までは手が付けられず、そのため、同じ番地が広大でかなりのお宅が同じ番地で、やはり目的とするお宅にはたどり着けない、というニュースがありました。
 この緑区鳴海町字滝ノ水は現在は、住居表示施行区域となり、新しい住居表示が付与されていますが、土地の地番は旧来の」ままではないでしょうか。

 さて、岐阜市鷺山です。鷺山と言うとその名の山がありますが、この230世帯の場所はもうすこし南、明治時代の地形図では、出水時のみ水が流れることを伺わせる荒れ地記号、大正時代で単なる砂地記号で、このころにはもう水は流れない(流さない)締切工事が行われていたようです。
 昭和34年で現在のような街区が仕切られ宅地記号が出ています。
 つまり元々は自然河川で、当然ながら地籍でいう無番地でした。そこに地番を振ったはいいけど、一筆のみで、後世こうなることを予想できなかったのか、新しい番地は後送りで、住宅分譲だけが先行した、ということ。
 この230世帯の地域は、元岐阜市営バス長良線が通っているところ。バス停も、鷺山白鷺町とか、緑ヶ丘とか新しい名称がつけられています。ちなみに、鷺山玉川町停留所は、元は鷺山支所前停留所で、支所の廃止で現停留所名に改称したものです。
 白鷺町とか玉川町は、住所表示で用いられるものではありませんが、自治会の名前だそうで、同じ番地に230世帯もあると、同姓同名の方も出てくる恐れがあります。
 早期に地番整理、又は住居表示を行うべきものですね。

 例に出した、名古屋市緑区鳴海町滝ノ水何番地、郵便配達の方に場所を伺うと、一発で「ここです!」と示されたそうです。鷺山でも誤配はあるものの、ベテランの方は誰其宛で、どこかお分かりになられるのではないのかな。
 郵便配達人は、凄いです。恐るべし。
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4 コメント

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Unknown (ponta)
2015-02-26 09:43:33
本当に行政の怠慢としか思えません。それにしても郵便配達員はご苦労様。  小生自宅の地番も同じ部落に有ります。枝番まで同じです。ただ違うのは小字ですが平成の合併説明会で云うには合併後には何故か小字を消します、との事。枝番まで同じ住所が有るとは知りませんでした。私は手紙を出す際には行政に反して成るべく小字まで書く様にして居ます。
字ごとか一村通しか (kisomitake)
2015-02-26 23:38:11
コメント、ありがとうございます。

番地が同じ集落に他にもあるの件ですが、番地を字ごとか一村通しで付けているのかの違いです。
また住所表示も、地籍による地番表記をそのまま準用しているので、地域によっては字名を用いずに大字+番号だけで済ませている所もあるようです。

pontaさんのところは、多分(多分です)地籍では小字まで指定されている地域です。
合併協議会での小字を消すとは、小字名ではなく、字何々の、字という文字を消すということです。
例:B町大字C字D何番地→新市B町C何番地
Unknown (ponta)
2015-02-27 20:03:05
××町大字××字××22番地1 →→ ××町××22番地1と小字は標記しないのです。
字はあるようです (kisomitake)
2015-02-27 22:50:51
コメント、ありがとうございます。

久しぶりに合併協議会資料を出してみました。
町名・字名の取扱いについてで、「字の区域については、現行のとおりとする。」とあり、字の区域は存在しているようです。
「大字」「字」の文字は削除するとあります。
ただ、慣例的に住所としては字名を略して大字+番地の数字で表記する例が全国的にありますので、それに倣っているのかもしれません。

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