鯛茶福乃
大名古屋ビルヂングの地下一階にある「鯛茶福乃」。
名古屋市千種区の料亭「野嵯和」プロデュースの、名前のとおり鯛茶漬けのお店。
私は野嵯和に行ったことはないものの、野嵯和は「一年以上は予約が取れない」と言われるくらいの名店で、そんなお店がプロデュースした鯛茶漬け専門店というのだから鯛茶福乃への期待は非常に大きい。
鯛茶福乃の料理メニューはなんと鯛茶漬けのみ。
「福乃の鯛茶漬け」の一品のみ
— 団子@ゆとりごとブログ (@S_dango) 2016年3月19日
強いこだわりを感じる pic.twitter.com/OTzCroXt5v
鯛茶漬けのみ…そこに鯛茶福乃の強いこだわりと自信を感じずにはいられない。
金額は1500円だが、この金額で高級料亭の味が楽しめると思うと高くは感じない。
それにしても一食で様々な食べ方を楽しめるみたいだが、なんだかひつまぶしに似ている気がする。
そして待つこと数分後、
これが鯛茶福乃の鯛茶漬けだ。
右下の茶色いものはごまだれ、右上はコロッケ。
鯛はこうみると三切れしか無いようにも見えるが、三枚の下にもう三枚ばかり鯛の切り身がある。
メニュー記載の食べ方のとおり、まずは刺し身として、ごまだれをつけて食べてみた。
「ごまだれで刺し身かー」なんてことを考えながら食べたのだが、このごまだれが凄く美味しい。
脂の乗ってこれだけでも美味しい鯛に、濃厚なごまだれが絡んで…幸せな気分になれる。
出汁醤油の味がつまった濃厚なごまだれで、鯛茶福乃のごまだれはご飯が食べられそうなほどうまい。
こんな美味しいごまだれを初めて食べた。
次にコロッケを。
なんとこのコロッケ、鯛の身が入っているらしい。
らしい、と書いたのは、身そのものを目で確認できなかったからだ。
しかし鯛茶福乃のコロッケは、食べてみると確かに鯛の味がするのだ。
アツアツホクホクなコロッケの中に、鯛の甘みを感じる。
正直これだけで食べたいほど美味しい。
この後、鯛の身を一切れ、海鮮丼のように味わった。
ごはんと一緒に食べてもうまいものはうまい。
このまま丼としても食べたい…!
鯛茶福乃の鯛茶漬け
そしてお待ちかね、鯛茶福乃の鯛茶漬けタイム。
こちらの急須からお茶を注ぐわけですが…、
なんとこの急須の中身は…
急須から注がれる緑色の液体の正体は抹茶だ。
鯛茶福乃の鯛茶漬けは、西尾抹茶を使用したお茶漬けなのだ。
※西尾抹茶:大須「吾妻茶寮」の抹茶フォンデュが香り高くて甘くて最高だった
「お茶を少々嗜んでおりまして」と言えるくらいにはお茶を嗜んでいた私も、流石にごはんに抹茶を掛けたのはこれが人生で初めてだ。
それでは鯛茶福乃の鯛茶漬けを頂こう。
美味!
あ、うまい。
すごくあっさりとしていて、抹茶の苦みと甘みが感じられる、上品な味わい。
さらさらっと食べられる。
ところでお茶漬けというと出汁で味を利かせたり、市販のものだと塩で味を出していることが多い。
しかし鯛茶福乃のこの抹茶には特に出汁とか塩っけはない。
鯛茶福乃では濃厚なごまだれが出汁の役目を担っている。
鯛の切り身につけたごまだれが抹茶を注ぐことで全体に広がり、ごまだれの美味しさがいっそう引き立ったお茶漬けとなる。
抹茶を点てる際にだし汁を使ったら抹茶の風味が落ちそうだが、別々にすることでお互いの良さを損なうこと無く上品な味となっている。
いろいろ述べてみたが、つまりは美味しいのだ!
鯛茶福乃の鯛茶漬けは美味しい!そういうことだ!
鯛茶福乃へのアクセス
鯛茶福乃は大名古屋ビルヂングの地下一階に店舗を構えている。
名古屋駅から地下で直結していて、鯛茶福乃まですぐに行ける。
名駅すぐ近くなので他県の人からも行きやすい。
鯛茶福乃の鯛茶漬け…これは是非食べるべきオススメの一品!
おしまい。