三塁、村田か岡本か

　巨人が１８日、東京ドームで全体練習し、高橋由伸監督（４０）は『ホットコーナー』を巡る開幕スタメン争いに悩む心境を吐露した。三塁はベテランの村田か、高卒２年目の岡本か。「どうしようかなというところもある。私も少し悩んでいます」と指揮官としての苦悩を打ち明けた。

　どうにも決めきることができない。残るオープン戦は３試合。さあ、総仕上げでペナントレースに突入−とはいかない現状がある。「本当はこれってメンバーで戦いたいなというのもありますけど、正直、私自身も迷っています」

　悩みの種になってるのが三塁手の争いだ。経験では一日の長がある村田が３５打席で２割５分。無限の可能性を秘める岡本は５６打席で打率１割８分５厘。両者ともに決定打に欠け、指揮官の決断を鈍らせている。

　「ハッキリ言って、昨年までは自分のことしか考えてなかった。本当に監督になったんだな、というの（気持ち）と、もう開幕が近いんだな、という感覚ですね」

　スタメン争いの悩みとともに込み上げる指揮官としての実感。開幕スタメンを巡る苦悩は、もう少し続くことになりそうだ。　（井上学）