蹴球探訪
フロンターレと陸前高田市
築かれた新たな絆
(3月16日)
【サッカー】ノリさん「なでしこ時代は宝物」2016年3月19日 紙面から
サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の監督を退任した佐々木則夫さん(57)が18日、東京都文京区のJFAハウスで退任会見をした。「大きな宝物」と9年間を振り返り、リオデジャネイロ五輪出場を逃し、復権を目指すなでしこジャパンについて「これから大変なのであまりプレッシャーをかけないで」と親心を見せた。 佐々木前監督はすっきりした表情で「満足し、充実した(U−19日本代表コーチ、監督時代を含め)11年を経験できた。大きな宝物として、新たなステージに向けて頑張っていきたい」と口を開いた。9年で125試合の指揮を執り、通算80勝16分け29敗の成績を残した。 W杯で2度、五輪で1度ファイナリストとなった。女子サッカーの歴史を築いた名将は“娘”たちに向けて「頼りなさそうな私でしたけど、よくついてきてくれた。(選手たちの)包容力に頼もしさを感じながら、楽しくもあり厳しくもあり、やってこられた。本当にありがとう」と感謝を述べた。 J1大宮からフロント入りのオファーが濃厚だが、今後については「真っ白な状況」と強調。各国が急成長し、リオ五輪切符を逃した。覇権奪回へ「世界の層が厚くなってきている。日本の足元を確認していいチームをつくってください。これから大変なのであまりプレッシャーをかけないで」とお願いもした。 次期監督の最有力候補に挙がっているU−20女子日本代表の高倉監督については「いい指導者だとは思う」とも。19年フランスW杯、20年東京五輪で「活躍してほしい」とエールを送り、「どんな形でも女子サッカー、サッカー界に寄与したい」となでしこの発展を願っていた。 (占部哲也) PR情報
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