メインのGHCヘビー級選手権を始め4大タイトル戦のうち3つを鈴木軍が防衛し、ノア正規軍のベルト奪回はならなかった。

 GHCヘビー級王者杉浦貴は、王座奪回を託された正規軍期待の若手、中嶋勝彦を29分40秒の激闘の末退けた。終盤、左ハイキックで逆襲する中嶋を、杉浦が張り手とグーパンチでKO。さらに鈴木みのるが持ち込んだパイプイスで乱打して後頭部の流血に追い込み、最後はコーナーからのなだれ式五輪スラムで粉砕した。

 GHCタッグ選手権は、鈴木軍のランス・アーチャー、デイビーボーイ・スミスJr.組が、潮崎、谷口組に勝利。三沢光晴、小川良成組と並ぶノア史上最多7度目の防衛に成功した。

 また、GHCジュニアヘビー級は、王者金丸義信が、前王者石森太二とのリマッチに勝利した。来週27日に、鈴木軍の自主興行を後楽園で行う鈴木は「メインのタッグでオレと杉浦と戦うのは、丸藤と潮崎だ。中嶋の次はお前たちを殺してやる」と不気味に言い放った。

 GHCジュニアタッグ選手権は、挑戦者の大原はじめ、拳王組が、小峠篤司、原田大輔の王者組を下し、ベルト奪取に成功。大原は「次はシングルもやって、オレたちがこのリングを変えていく」と決意表明をした。