大阪で銅像の除幕式 フジオカさんが祝辞
NHK連続テレビ小説「あさが来た」で注目された明治の実業家、五代友厚の銅像の除幕式が19日、大阪市立大杉本キャンパス(大阪市住吉区)であった。五代を演じた俳優のディーン・フジオカさんも出席し、「若い人が銅像と向き合い、その精神を学んで、勇気を持って、世の中の荒波に挑んでいってほしい」と祝辞を述べた。
除幕式には、卒業生や在学生ら約500人が集まった。銅像は台座を含めて高さ約3.4メートル。右手に本を持ち、視線は海外を見据えており、進取の精神でグローバル感覚を身につけるよう、学生に語りかけているという。
市大の前身、大阪商業講習所の創設に関わった五代は大阪商法会議所(現大阪商工会議所)や大阪株式取引所(現大阪取引所)を設立するなど大阪経済の礎を築いた。大学同窓会が設置し、約3000万円の費用は寄付で賄った。【寺岡俊】