FOMAプラスエリア＆LTE Band19対応SIMフリースマホまとめ

FOMAプラスエリアやLTE Band19に対応したSIMフリースマホの一覧表を作ってみました。
新しくスマホを購入するときの参考になれば幸いです。

はじめに

国内で販売されるSIMフリー端末の機種数が増加している一方で、FOMAプラスエリアやLTE Band19に対応していない「落とし穴的な端末」が一部存在しているのが現実です。意図せずにそういった端末を購入してしまわないよう、基本的なスペックをまとめた一覧表を作ってみました。

このページの上に記載してあるメーカーほど、個人的主観でオススメ度が高いメーカーです。よくわからない人はNexusやASUSあたりを買っておくのが無難だと思います。

FOMAプラスエリアやLTE Band19って？

検索からこのページに来た場合、すでに理解している方が大半だとは思いますが、一応簡単に説明しておきます。

■FOMAプラスエリア
これに対応していないと都心のビル陰や地方で通話が途切れる可能性があります。下記の表でW-CDMAの欄にBand 6と書いてあれば、FOMAプラスエリアに対応しています。ちなみにW-CDMAというのは3Gのことです。

■LTE Band19
FOMAプラスエリアのLTE版だと思ってください。対応していないと都心のビル陰や地方でLTEの高速通信ができなくなる可能性があります。下記の表でLTEの欄にBand 19と書いてあればLTE Band19に対応しています。

みたいな感じです。下記の表で「W-CDMA Band6」と「LTE Band19」が書かれている端末であれば、電波に困ることはほとんどないと思います。

Nexus

Nexusシリーズの特徴として「アップデートが早い」「対応バンドが多い」という2つのメリットが挙げられます。Nexusシリーズは「世界標準バンド+日本独自のバンド」という対応バンドなので海外に行く際は重宝しますし、通常のAndroidスマートフォンよりもアップデートされる期間が長いので、結果的に長く使用することが出来ます。他のSIMフリー端末と比べると若干高いですが、ぜひ検討して欲しいシリーズですね。

Nexus 5XにIIJmioのSIMカードを刺してを実際に使用していますが、動作はサクサク、カメラはキレイでとても満足して使っています。
Nexus 5Xの1ヶ月使用レビュー

ちなみにEXPANSYSという通販サイトでは、最新モデルであるNexus 5Xが約4万円という破格の値段で販売されています。(定価は約6万円)
EXPANSYS：Nexus 5X

ASUS

ASUSであれば、どの端末を買ったとしても「ホッカイロ並の発熱」「明らかに電池が持たない」「そもそもネットに接続できない」というような致命的な不具合はないでしょう。やはり売れているメーカーには何らかの理由があります。(ASUSは2015年のSIMフリースマホ販売数ランキングで1位です)

ちなみにZenFone 2やZenFone ZoomはIntel Atomを搭載していますが、Atomを搭載したAndroidは一部のアプリが正常に動作しないことがあります。基本的な使用で問題が発生することはないと思いますが、万全を期すのであればSnapdragonを搭載したZenFone MaxやZenFone 2 Laserの方が良いと思います。

Motorola

MotorolaのスマホはASUSと同じぐらい安心して勧める事のできるメーカーだと思います。というのも、以前所有していたMoto X Styleの北米版が非常に良く出来た端末だったからです。

また、グローバル版と同じモデルが国内でも販売されている、というのもポイントになるでしょう。
日本ローカライズ版と比較した時に、グローバル版には
・アップデートされるのが早い
・アップデートされる期間が長い
といったメリットが挙げられます。
(2016年2月現在でAndroid 6.0アップデートが行われている国内SIMフリースマホはNexusとMotorola製のみです)

FOMAプラスエリアやLTE B19に対応したMoto X Playは少し値が張りますが、Expansysという通販サイトであれば40,000円以下で販売されています。
Expansys：Moto X Play

Huawei

以前のHuawei端末はW-CDMA Band6やLTE Band19に対応していないという、いわば落とし穴的な端末が多かった印象です。しかしながら2016年に発売されたHUAWEI GR5は「スペック良し・対応バンド良し・価格良し」に加えて指紋認証まで搭載と、ほぼ非の打ち所のない仕上がりとなっています。HUAWEI GR5は世界ではHonor 5Xという名前で販売されているのですが、なかなかに評判が良いようです。

一部の家電量販店ではhonor6 PlusやG620sが投げ売り価格で販売されているのでそちらと悩ましいところですが、honor6 PlusやG620sはLTE B19もしくはW-CDMA B6に対応していないという点に注意が必要です。もし私が購入するのであれば、少しお金を出してでもスペックに隙のないGR5を買うと思います。

HTC

HTCは日本のSIMフリー端末市場では後発に当たりますが、今までauで端末を発売してきた経験を活かして対応バンドやスペック等、狙いすまして端末を出している印象を受けます。当然、W-CDMA B6/19やLTE B19/28に対応してきています。値段がやや高い点が悩ましいところです。

FREETEL

家電量販店でもFREETELコーナーが設置されていたりしますので、FREETELのスマートフォンを検討されている方も多いのではないでしょうか。FREETELの端末は値段の割にスペックが高く、コスパという点では他社より頭一つ抜けていると思います。

また、バッテリー取り外し可能な端末がラインナップされていることも見逃せません。MIYABIはそこそこのスペックでバッテリーも交換可能なので、「バッテリーは交換できなきゃダメ！」という方にうってつけではないでしょうか。

番外編

この表に載っている機種はどれもFOMAプラスエリアやLTE B19には対応していないのですが、SIMフリースマートフォンを検討するに当たって、他にはない面白い特徴を持つ機種なので紹介します。

■ZUK Z1
ZUKというメーカーは聞き慣れないと思うのですが、PCで有名なLenovoというメーカーの別ブランドです。対応バンドがイマイチであるのになぜ紹介するかというと、「他メーカーを圧倒するコスパの良さ」を持っているからです。このZUK Z1は約3万円という価格にも関わらず、Snapdragon 801、メモリ3GB、内蔵ストレージ64GB、指紋認証搭載、USB Type-C等々、かなりのハイスペック仕様となっています。「いっそSIMフリースマホ買うなら人と違う端末を買うぜ！」みたいな方々にオススメです。

・FOMAプラスエリアやLTE B19に対応してないけど？
→筆者は1年間海外端末+docomo回線をメインとして使っていたのですが、屋内や山陰に行かなければなんだかんだ繋がっていたので、結構何とかなります。(少なくとも一都三県では)

・Cyanogen OSって何？
→すごく色々設定できるAndroidと思ってください。普通のスマホよりかなり設定項目が多いので、キチンと設定すればかなり便利に使えます。



■DMC-CM10
通話機能がないので完全に2台持ち前提なのですが、このDMC-CM10は「カメラ機能の良いスマホ」ではなく「LTE通信機能のある高級コンデジ」という感じで、「およそスマホとは思えないほど綺麗な写真が撮れる」と一部のスマホオタクに評判の機種となっています。ほぼ10万円という実売価格も相まってなかなか手を出しにくい端末ではありますが、スマホとコンデジ両方を持ち歩くのが面倒な方などいかかでしょうか。

Sony

J1Cの対応バンドのソースは以下のURLです。
https://twitter.com/grape_bot/status/590084347438370816

今までのグローバル版XperiaはFOMAプラスエリアやLTE B19には対応していなかったのですが、Xperia Xシリーズでついに対応することとなりました。今更感は否めませんが、国内で快適に使えるSIMフリースマホが増えるのは歓迎すべきことだと思います。(うまくいけばau SIMでも運用できそうな対応バンドですね)

FUJITSU

arrows M02はdocomo/au両方のLTE&VoLTEに対応しているという、なかなか面白い端末となっています。mineoやUQ mobileといったau系MVNOで運用したい方にオススメです。

SHARP

SH-M02はdocomoのAQUOS EVER (SH-04G)がベースモデルということで、LTE B21やVoLTEに対応しているのがウリとなっています。ASUSやHuaweiのような海外メーカー端末にはない特徴なので、うまく差別できていて良いのではないかと思います。

…と言いたいところですが、先代のSH-01Mはバグ修正を含めても1度もアップデートが行われていない？らしく、SH-M02も同じ扱いを受けそうな気配がするのであまりオススメはしません。

ZTE

Axon miniなんかは独特のデザインをしていて、スペックもしっかりしているのでなかなか良いと思うのですが、どうもイマイチぱっとしない感があります。「悪くはない、でもあえて選ぶ理由もない」といったところでしょうか。

Covia

i-dio Phoneの方は「3万も出すんならもっと別のスマホ買うわ！」という感じが否めませんが、FLEAZ POPの方であれば結構アリなのではないでしょうか。ネットの評判もそこそこですし、今では珍しい4.0インチディスプレイなので小型スマホが欲しい人には良いと思います。

UPQ

ネット上の評判を見る限り、安かろう悪かろうといった出来のようですね。W-CDMA B6にも非対応なので、あえて買う理由はないと思います。

海外端末

Galaxyシリーズの対応バンドは凄いですね。世界中どこに行っても電波で困ることはないと思います。
Expansys：Galaxy S7シリーズ

まとめ

まとめると、
・海外によく行く人で、宗教上の理由によりiPhoneが使えない人→Nexus、Galaxy
・国内で使いたい人→ASUS、HTC
・防水が欲しい等、国内メーカーのスマホを使いたい人→Xperia、FUJITSU、SHARP
みたいな感じでしょうか。

国内メーカー製のSIMフリー端末は販売台数が少ないせいか、ヘタするとキャリアモデルよりもアップデートが少ないのであまりオススメはしません。予算が許すのであれば、アップデートが保証されているNexusシリーズを買うのをオススメします。

あ、技適通ってない端末の利用は自己責任で。

補足

一覧表に載せる基準は以下の通りとします。
・タブレットは除きます。
・LTE非対応機は除きます。
・W-CDMA Band6/19とLTE Band19のいずれにも対応していない端末は掲載外とします。
・技適未認証であってもW-CDMA Band6/19やLTE Band19のいずれかに対応している端末は掲載対象とします。
・iPhone？知らない子ですね…


詳細なスペックまで書いているとキリが無くなってしまいますので、本当に基本的なスペックのみしか載せていませんがご容赦ください。また、1人で網羅にするには限界があるので「この端末載ってないぞ！」とか「これ誤植じゃない？」など発見しましたらコメント欄までお願いします。