一日一食。
「疲れない身体がほしい」
そんな想いから健康に興味を持った人が通る1つの道かもしれません。
私はこれを2016年2月に1ヶ月間実践しました。この記事は私が一日一食に至った経緯、実践して感じた効果、改善点をまとめた記事です。
ぜひ、あなたの一日一食生活の糧になればと思います。
ではでは、早速内容に参りましょう。
目次
- 目次
- 慢性疲労の原因は内蔵疲労
- 空腹で長寿遺伝子がオンに
- 1日3食は文明が発達してから
- 一日一食実践者達
- ルール
- 空腹感が心地よく
- 一日一食の5つの効果と3つの改善点
- とりあえず1回試してみれば?
- まとめ
慢性疲労の原因は内蔵疲労
いつでもどこでも食べれる世の中。
もちろん、食べる喜びを得やすくなったのは、めちゃくちゃ良いことです。
けど、いつでもどこでも食べれるようになったのって、長い人間の歴史でいうと、ほんの最近の話。
人の身体って、まだまだこの状態に慣れていないんですね。
具体的には、内臓は一回の消化に18時間もの時間を要します。18時間は食事の間を空けないと、内臓は休まることなく動き続けることになるということ。
しかもそのエネルギーはフルマラソン並みなんだとか。
つまり、1日3食にプラス間食なんて食生活を送っている現代人って、フルマラソンでゴール目前になった瞬間に新しくフルマラソンを走りだすという、想像を絶する生活を送っているわけです。
そりゃ疲れますわ。
てなわけで、これが1つ目の理由。
「1日3食+間食は明らかに食べ過ぎている」
空腹で長寿遺伝子がオンに
多分、どんな形であれ不食を実践されてる方に多い理由がこれ。
人間は空腹状態になると長寿遺伝子がオンになると言われています。
「長寿遺伝子」「若返り遺伝子」とも呼ばれるサーチュイン遺伝子は2000年に米国・マサチューセッツ工科大のレオナルド・ガランテ教授が酵母の中から発見しました。その後の研究で、ヒトなら誰でも持っていることが分かっています。
この遺伝子が活性化すると、細胞内でエネルギー源を作り出す小器官「ミトコンドリア」が増えるとともに、細胞内の異常なたんぱく質や古くなったミト コンドリアが除去されて、新しく生まれ変わる「オートファジー(自食作用)」という機構が働きます。工場の機械装置を更新するのと同じように細胞を若返ら せるのです。
それに伴い、細胞を傷つける活性酸素の除去、細胞の修復、脂肪の燃焼、シミやシワの防止、動脈硬化や糖尿病の予防、さらには認知症、難聴などの予防 といったさまざまな好影響がもたらされます。人体の健康度を測るバロメーターは70~100項目あるのですが、そのほとんどを改善するともいわれていま す。
まさに体を若返らせ、健康寿命を延ばす夢の遺伝子というわけです。
金沢医科大学 教えて!ドクター 第4回 - 金沢医科大学病院 - Kanazawa Medical University Hospital -
簡潔にまとめると、
人は誰もが長寿遺伝子を持っており、空腹状態になると長寿遺伝子が活性化し、人体の健康度を測るバロメーターのほとんどが改善される。
って感じ。
もちろん、100%信じられるってわけでもないと思います。
しかし、実際にファスティングなどが効果を出しているところを見る限り、あながち嘘でもないのでしょう。
「空腹になると長寿遺伝子がオンになる」
これが2つ目の理由。
1日3食は文明が発達してから
実は、人って長い間1日2食だったそうです。
じゃあいつから3食になったのかというと、電球が発達して夜も働くようになってから。それまでは昼前に1食、夕方に1食だったらしい。
で、考えてください。
過去の2食だった時代に比べて私達って動く量減っちゃいましたよね。
移動は徒歩から電車になり、仕事は肉体労働から頭を使うように。
もっと言えば、頭を使うような作業すら機会が代わりにやってくれています。明らかに少し前の時代に比べたら、今の時代って肉体的にめちゃくちゃ楽です。
それにも関わらず食べる量って増えてるわけですよ。
そりゃメタボにもなりますよ。
そりゃ生活習慣病にもなりますよ。
肉体労働だった時代でも2食だったんですから、もっと少なくても良いのではないか。
これが理由の3つ目です。
一日一食実践者達
ここまでは個人的に食に興味を持って調べた結果、辿り着いた私の意見。
で、調べてみるとそうそうたる顔ぶれが一日一食を実践されているんです。
タモさん、GACKT、ビートたけし、京本政樹、福山雅治、水谷豊などなど。
たとえば、タモリさん。
彼は8000回以上に及ぶ「笑っていいとも」で、たったの12回しか欠席せず、さらにその欠席の理由も体調不良だったことは一度もないんだとか。
うん、これはやるしかないでしょ。
ルール
私の一日一食のルールは以下の通り。
・12時〜20時の間にお腹がすいた時に1食食べる(基本夜)
・水を毎日2L飲む
・食べるときは好きなだけ食べる
・仲間との食事は気にせず食べる
・貰い物は気にせず食べる
こんな感じで、わりとゆるゆるなルールで行いました。
イメージ的にはですね、夜に蓄えたエネルギーを日中に使い果たして、またチャージして寝るといった感じです。
空腹感が心地よく
てなわけで、2月1日から一日一食生活スタート!
したのですが、最初はかなり苦しかったです。空腹感が酷くて、水でなんとか空腹感を紛らわしてました。
もうね、24時間水っぱら笑
けどある日、ふと気付く。
「あれ?空腹感って心地いいかも」って。
そして1ヶ月立つ頃には、空腹感は完全に心地良い物へと変化を遂げ、信じられないぐらい体調が良くて、信じられないぐらい身体が軽くなってたんです。
「んなわけあるかい」
って思うじゃないですか。
けど、これが不思議な事に本当なんですよね。こればっかりは体験してみないとわからないと思います。
よくオナ禁すると超サイヤ人化するって言いますよね。怖いものがなくなったり、やる気に満ち溢れるやつ。あれに近い感覚になります。(きっと男性には伝わる。女性はごめんなさい。)
一日一食の5つの効果と3つの改善点
ここからは実際に一日一食を実践して感じた効果と改善点を挙げていきます。
効果1. 頭がスッキリした
空腹状態の時は、頭が常にスッキリしていました。
具体的にはやること1つ1つがとにかく明確に。
思考がスムーズにいくし、本を読んでもスラスラと入ってくる。やることも明確で、作業も滞ることなく進んでゆく。
目の前のことに集中できるようになっていたので、集中力がましたとも言えるかもしれません。
特に、朝がすごく苦手な私が、朝から思考全開で動けていたのは異常事態でした。私の寝起きを知っている人が見れば、絶対に驚くレベルで笑
2月中にほぼ毎日ブログを更新できたのは確実に、一日一食のおかげです。
効果2. 時間が増えた
2つ目の効果は、時間が増える。
時間が増えるのには2つの理由があって、1つが「睡眠時間が減る」1つが「料理の時間が減る」というもの。
睡眠時間は、通常は最低でも8時間は寝続ける私が、2月は平均6時間ほどで活動出来ていました。
ピーク時は22時就寝の2時起床の4時間睡眠に。
もちろん、4時間睡眠の時は昼寝も挟みましたが、それでも確実に使える時間が増えてました。
料理の時間は、1日のうち料理や食事、洗い物をするのが1回だけになったので、単純にその分の時間が増えたというもの。
たかが1回の食事の時間ですが、これがわりと大きくて、文庫本であれば1冊読み終えることもできちゃうんですよ。
さらに毎日積み重なっていくので、1日1時間だったとしても1ヶ月で30時間は浮く。
結構やばいでしょ?
効果3. お金が浮いた
単純に1日に1食分しかお金がかからないので、かなりお金が浮きます。
仮に毎朝パンを食べて、毎昼牛丼を食べていたとした場合、1日500円×1ヶ月で約15000円が丸々浮いちゃうわけです。
自炊ならもう少し低くなるかもしれませんが、それでも積み重なれば結構な金額。
もちろん、浮いたお金は自由に使えますが、夕食に浮いた分の金額をプラスするのがオススメです。
効果4. 飯が旨くなった
もうね、ほんまに旨い!
とにかく旨いんですよ!
「空腹は最高のスパイス」とか言いますけど、めちゃくちゃ旨いです!!
きっと1食しか食べないんで、味覚を狂わすものを食べないというのも大きく影響しているのでしょう。
想像してください。
空腹の限界で口にする味噌汁を。
もう言葉は要らないはず。
最高に旨い食事が最高に幸せな時間があなたを待っています。
効果5. 痩せた
1食に好きなだけ食べるとは言っても、1日全体で食べる量は確実に減りますので、結果的に痩せます。
実際に、会う人会う人に痩せたねと言われました。
家に体重計がないので正確にはわかりませんが、2,3キロは落ちていたかと。
「食べなきゃ痩せる」
当たり前の話ですが、辛い運動も何もなく痩せれるのは一日一食の1つの効果です。
改善点1. 筋トレも同時に
ここからは改善点に入ります。
改善点の1つ目は筋トレも行うということ。
あなたは普段、食べたものをエネルギーとして使います。そしてそのエネルギーが無くなると身体に貯めてあるエネルギーを使うんです。
そのエネルギーを貯めておく貯蔵庫の1つが筋肉。
つまり、食べる量を減らすと筋肉からもエネルギーを引っ張りだしちゃうんですね。
その結果、筋肉が減ってしまう。
私は高校野球を辞めて以来、ほとんど運動していません。なので、筋肉の量は減ってきていてはいるんですが、それでも2月の減り方は異常でした。
ちなみ筋肉が減ると良いことありませんよ。
特に冷え性と汗をかかなくなるのが結構きついです。
だからもし、あなたが一日一食をするのであれば、筋トレも一緒に行うことをオススメします。
改善点2. 一食は1日の終わりに
改善点の2つ目は、1食は1日の終わりにとること。
働いていなかった胃にいきなり食べ物が集中するからか、それとも食べずにぶっ通しで1日を過ごすからか、食後はものすごく眠くなります。
あれです。
昼食後に眠くなるやつ。
あれを少し強くしたのが、唯一の食事の後に訪れてきました。
こればっかりはどうしようもないと思うので、「20時頃に食べ終え、そのまま1日の終わりに向かう」というスケジュールが理想的かもしれません。
21時までに片づけと風呂を済ませて、寝る1時間前は寝転びながら読書をする。
22時に寝れれば睡眠の質も上がると言われてますし、何より次の日嫌でも早起き出来ちゃうんで、結構良いもんですよ。
改善点3. 作業環境を整える
最後の改善点は作業環境を整える。
食に興味を持って初めて気づいたんですが、街には人を誘惑する仕組みが、食欲をそそる仕組が大量にあります。
中でもパンの香りの漂うカフェなんかはやばい。
空腹状態に焼き立てのパンの香りですよ。食欲をそそらないわけがない。隣の席で食べられた時なんてもはや腹立ちます笑
もしあなたが意志力の強い人であれば大丈夫かもしれませんが、私みたいに意志力が弱めの人だったら結構辛いでしょう。
特に一日一食初期のころなんかは結構辛いです。
なので、一日一食初期のころはカフェでの作業は避けるのがベスト。
自宅じゃやる気でない?
それなら、大学の自習室や、オフィスなどの食欲をそそる仕組みがないところでの作業をメインにしてください。
カフェでの作業に戻る目安は、空腹感が心地いいと感じるかどうか。
その頃には、空腹だと食べなきゃいけないという思い込みによる偽の食欲は消えていると思うので、カフェに戻っても大丈夫でしょう。
ただそれまでは作業場が減るかもしれないので、ご注意を。
とりあえず1回試してみれば?
以上が一日一食の実践に至った理由と、実際にしてみた感想。
改めて整理すると以下の通り。
【至った経緯】
・慢性疲労の原因は内蔵疲労
・空腹状態で長寿遺伝子がオンに
・現代は過去に比べ、運動量が減ったのに食べる量が減った
・疲れ知らずのタモさんも実践
【効果】
・頭がスッキリする
・時間が増える
・お金が浮く
・飯が旨い
・痩せる
【改善点】
・筋トレも同時に
・一食は1日の終わりに
・作業環境を整える
注意して欲しいのは、一日一食ってあくまでも数ある選択肢の1つであるということ。
あたかも一日一食が完璧で、全人類に適しているというような表現をする情報もありますが、それが全てではありません。
一日三食食べて健康な人もいるし、一日五食食べて健康な人もいます。なんなら一切食べないで健康に生きている人もいます。
結局はその人に合うか合わないかなんです。
これって、糖質制限に菜食主義にパレオダイエットなど、「◯◯食事法」や「◯◯ダイエット」と言われているモノ全てに当てはまります。
あなたに合うかもしれないし、あなたには合わないかもしれない。
けど確かなことがあるとすれば、一日三食食べないといけないってのは、ただの思いこみだってこと。
そしてあなたに、一日一食、二食、三食のどれがが合うのかは、あなた自身が試してみないとわからないってこと。
だったらまぁ一度ぐらいは試してみるのもありじゃないですか?
まとめ
- 目次
- 慢性疲労の原因は内蔵疲労
- 空腹で長寿遺伝子がオンに
- 1日3食は文明が発達してから
- 一日一食実践者達
- ルール
- 空腹感が心地よく
- 一日一食の5つの効果と3つの改善点
- とりあえず1回試してみれば?
- まとめ