3月。
そう3月といえば卒業式だ。
幼稚園・小学校・中学校・高校・大学と、これまで5回の『卒業式』というものを経験してきたわけだが、その中でも記憶に残っている卒業式を紹介してみたいと思う。
もう17、8年前になるが、中学校の卒業式はそれはまぁクレイジーな感じだった。
当時俺が通っていた中学校はいわゆる「荒れた中学校」であった。
さすがに校内をバイクが・・というレベルではなかったが、時々煌びやかにカスタムされたバイクに跨がった先輩達が校庭に集結したり、火炎瓶を街の商店に投げ入れて放火未遂をおこした奴がいるくらいのクレイジーさは持っていた。
よくもまぁ、俺グレなかったなーと思う。
卒業式の日、ヤンキーのリーダーHくんは、工事現場で使うようなチェーンを両耳に繋げ、いつも以上にスーパーサイヤ人な金髪で、特攻服をお召しになられていました。
そのまま式に出した担任もアレですが、入場した途端の保護者席のザワザワが今も忘れられません。
意外にも式中は彼はおとなしくしていました。
が、卒業証書の授与が終わり、送辞→答辞の際に、彼は動いたー。
校長から証書を受け取った彼は、壇上のマイクを手に取り、そして語り始めた。
先生への感謝、親への感謝、そして後輩頑張れ、ざっくり言えばこんな感じの内容だった。
そしておもむろに歌い始めた。
XJAPAN Forever Love
アカペラで。
みんなポカーン。
だけど彼は恍惚の表情。
歌い上げると、彼は受け取ったばかりの卒業証書をぽーんと放り投げ、席に戻った。
その後他の先生が拾っていたのは覚えているが、あれは最終的にどうなったんだろう。
今時はこんなのないだろうけどね。
なーんて、遠い日の記憶でした。
今週のお題「卒業」