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【格闘技】

粉川が判定圧勝

2016年3月19日 紙面から

10回、黒田(左)を攻める粉川=後楽園ホールで(七森祐也撮影)

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◇日本フライ級タイトルマッチ

 ボクシングのダブル日本タイトルマッチが18日、東京・後楽園ホールであり、日本フライ級王者・粉川拓也(30)=宮田=が同級1位・黒田雅之(29)=川崎新田=を10回判定3−0で退けて2度目の防衛を飾った。最終回の乱打戦を制し、世界戦経験者同士の対戦をものにした。日本バンタム級王座決定戦は、同級1位・益田健太郎(33)=新日本木村=が同級2位でここまで無敗(16勝10KO3分け)の田中裕士(24)=畑中=に8回1分40秒TKOで完勝してタイトルを奪還した。

 最終回、採点で大きくリードしているにもかかわらず、粉川が挑戦者に猛烈な打ち合いを仕掛けた。左右のフックを強振し、強いパンチを返されても打ち続ける。3度目の世界戦のチャンスを引き寄せるための、意地の連打だった。

 2011年(WBC王者ポンサクレック)と14年(WBA暫定王者ヨドモンコン)の2度、いずれも敵地タイで世界戦を戦い、判定で敗れた。3度目の挑戦で悲願の王座を。それが粉川が戦う理由だ。

 粉川は「世界やりたいっす。本当は次にでもやりたいです。井岡選手(一翔、現WBA王者)でも、4団体、どこでもいいです。チャンスをもらえれば死ぬ気でやります」と汗も拭わず世界への意欲をアピールした。アウェーで苦汁をなめさせられてきただけに「次は日本で」が本音だ。

 一方、内容については「ほめられるのはジャブぐらい。腰が痛かった影響もありましたが」と渋い顔だ。1位挑戦者を98−92、98−92、97−93と圧倒しても満足しない。悲願の世界タイトルを勝ち取るまで進化を続けるつもりだ。 (藤本敏和)

 

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