[&] UX Days Tokyo 2016 - Abby Covert
UX Days Tokyo 2016
混乱をどのように整理するか?
Abby Covert
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初めて日本にきました。
混乱をどのように整理するのか?
整理を助けるのが大好きです。
どう意味を理解するのかうまくいかないことが良くあります。
昨年だけでもこれだけ助けてきました。
誰もが混乱がこれほど大きなものだと理解していませんでした。
住んでいる世界は混乱は大きく、明日になるとさらに混乱は大きくなります。
状況はさらに酷くなってきます。
会社の環境の中の人に、ポストイットの数が現実を示しています。
頭の中で考えていることを、書き出したもので、
ポスト以外でも混乱はあり、
それらが考えるのに値すること。
情報を素材として考えるのは難しい、
デジタル時代で、人と人のコミュニケーションにかっかっていて、
情報は他の素材とは違うということなのです。
ガラスやレンガなどの物理的な素材には慣れているが、
情報には物理的なものが無いということです。
こちらのベーカリーのショーケースをみてください。
これを見た時に、どうしてクッキーの数が違うんだろう?と
思います。
非常に人気があるので、数が少ないと思っていたり、
焼きたてだから沢山のこっていると考える人もいます。
情報をどう解釈するのは人によって違います。
ベーカリーのショーケースを見ると、
ある時点で、1枚以上のクッキーがあったと思うが、
あったのが見たのか?以前にきたことがあって、見たことがある?
こうであろうとうことを推測しているだけです。
いつもそういうことをしているのです。
脳は何か空間があるのを嫌がるからです。
意識していないところで、理解しようと、解釈しようとしています。
そうやって一日がすぎていきます。
分からないということに良い気分はしません。
これはコンテンツクリエーターとしてやっていることに当てはまります。
この例が好きなのは、
コンテンツをどうアレンジするのか?
主観的なデータを使って、アレンジします。
それらをつかってデザインするのです。
二人の人が違う理解をするかもしれない。
情報の規模によっても違います。
それぞれのリアリティはそれぞれにとって本ものです。
知覚は真実より正しく無い場合もあります。
デザイナー技術者、ビジネスマン、この情報を
ユーザーがしてくれるように作り上げるようにします。
どういった仕事もそうなっていると思います。
情報アーキテクチャの話しで、
全体をならべて、理解する方法だと伝えています。
どう、この意図を理解してもらえるのか、とらえてもらえるのかを
考えるのです。
今日は3つのレッスンを伝えます。
IAとして学んだことです。
皆さんの世界で整理しようと思っていることにいかされます。
●言語に活かされるということ
#1 Language matters
あるプロジェクトで14の方法で同じことをするというのに
出会ったことがあります。
同僚と一緒に14個の違うやりかたでやってみる人は
居ないと思います。筋がとおらないからです。
縦割りの会社であれば、長い時間をつかって、
やり方が異なる場合があります。
小さい会社でも同じことを違ったやりかたでやる場合があります。
言語が混乱してしまうと、他の部署の人達、
みんなに影響を与えてしまいます。
同じ意味を様々な言葉で話し、違ったことを話していると
思ってしまいます。
ラベルの問題だけではありません。
機能が違って、分類にかかわってきて、
データベースのテーブルにも影響を与えてしまいます。
今ここで考えて欲しいのは
皆さんの会社でどのくらいの言葉を使っているでしょうか?
どれだけ沢山の名詞、目的語、ラベルをつけているのか?
を考えてみてください。
先ほど言った14の異なる方法でおこなっている組織でのことです。
自分たちでも知らなかったのです。
名詞で始まって、終わったあと、まだ続きがあります。
動詞を考え、コンテンツクリエーター、ユーザーの動作を考えます。
ユーザーが modify という言葉を使っているかもしれませんが、
他では edit で、アイコンがペンで、他の動作を
表していることがあります。
意味の違いは悪いことではありませんが、
ラベルを考えると機能のスコープを考えるのが
難しくなってきます。
ラベルの変更なのか、モデルの変更なのか?
違うものなのか、同じものなのか、整理していかなければ
いけません。
警告しようとしているのは、一つの言葉で表現しようという
ことではありません。2つのラベルの場合もあります。
全てを簡素化しようということではなく、
言いたいことを、正しく伝えていくということです。
共通の言語があるということは、
表現を参照し、共通認識を持つことができるのです。
あるツールを伝えていきます。
コントロールボキャブラリ、統一語彙
とよんでいます。地味なものです。
実施すると効果を発揮するものです。
組織の中で、言葉と定義を書いてあるのですが、
ただの言葉の一覧にかかわらず、
この共通リストをつくることで、
おおきな心配がなくなってきます。
単一参照点ができ、言葉を整理することができます。
このリストが素晴らしいのは、
言わない言葉、使わない言葉を明確化することです。
使ってはならない表現がはっきりします。
18f.gov という連邦政府の企業で
表現を統一し、意味の無い表現を見張っている会社です。
言葉をどう使うかをきめておかないと、
企業は混乱してしまいます。
シンプルで必要無いかと思いますが、
統一語彙を納品すると、クライアントから抱きしめられたりします。
#2 There is no right way
正しい方法は無い。
正しいやり方で整理する専門家ではありません。
合意できるやり方で整理できることを援助する専門家です。
一つの回答などありません。
IA業界の中でやっとわかってきました。
どんなにやってきても、正しいパターンはなく
頼れるものはありません。
ある八百屋のWebを整理しているとしました。
野菜を配送してくれるサイト、
どう分類したら良いのか?
トマト、アボガド、ナス、実は果物として理解されていない。
分類学としては果物、フルーツとして分類してしまうと、
どうなってしまう?
科学的な分類を優先してしまうと、見つけられない
食材になってしまいます。売り上げも下がってしまいます。
あたまの中の分類にするのが正しく、
異なる文脈を考えないといけません。
中学生のために、学ぶ時の分類はどうでしょう?
何を目的とするかで、最適な分類学が決まってくるのです。
何を理解させたいのか?によって分類法を
変えていく必要があります。
普遍的な解があるわけではありません。
その代わりに大切なのは目標を達成することです。
トマトを見つけることと、トマトの科学的意味では
分類がかわってくるのです。
よくIAで見かける例を紹介していきましょう。
ユーザーの理解ではなく、自社の組織体制によって分類してしまうのです。
コンテンツのオーナーはそう考えてしまいます。
非常の大きな企業では起きがちだと考えます。
ヒンズー教でもおなじように組織を体型建てている場合がありました。
ユーザーの為ではなく、自分の組織用に分類してしまうのです。
企業だったとしたら、組織図に慣れ親しんで
他の方向を考えられなくなっています。
代替案を考えることができれば、
他の方法で整理することができるようになってきます。
いちど上手く分類しなおした企業は、
元の組織図に戻した会社は皆無でした。
カードソーティング
いろいろなものを分類することができます。
どうしたら、意味のある分類ができるのか?
アボガドはフルーツに分類しては意味をなさない。
いままでの整理法を改善するには、別の整理法を指し示し、
クライアントがひらめきを得られるようにしましょう。
#3 We need pictures
指がさせる図がないと、まとまりません。
図解すればすぐに分かることも、会議が延々に終わらなくなります。
自分でメモをとるだけでは不十分で、
共通の記録で、誰もが指をさせるもので、
図解することで共通認識が生まれるのです。
頭の中で共通認識を追って、同じコンテキストを確認することができるのです。
ワイヤーフレームを作るわけではありあせん。
解決法ではなく、解決しなければいけない課題を図示するのです。
コツ、まずは情報を人の頭の中から取り出していく必要があり、
図におとしていくのです。
話しをしながら、一回の会議で必要な情報で全部の情報は
得られません。一回の会議では解決できません。
一回ですむと思うと、疲弊し、
間違って図解してしまうことがあります。
96週間の製造行程を図解し、確認するためには、
いろいろな人が関わる必要がありました。
何週間もかけて、時間をかけて、本当に必要な情報を引き出すために
正しくしていく必要がありました。
丁寧に時間をかける必要がありました。
説明が難しいものを視覚化します。
素晴らしい知的財産を、全ての組織の人々に理解できるようにするのが
難しかった。
この図に関しては自信を持っています。
96週間のプロセスを書いたことがありませんでした。
ビジネスプロセス全体を視覚化しました。
この図が公開されてから、
デザインワークの話しをしました。
非常に恐くなってきて、図がシンプルなんで、
行程自体もシンプルだと考えてしまいました。
ウィザードみたいな単純なUIで良いのだと勘違いしてしまった。
そこで問題だと思いました。
nike は季節によって違うものを作っています。
シーズンにあわせて様々なものを作るので、
単純かするのではなく、プロセスが単純ではなく、
同時期に様々なことを同時にやっていることを示したのです。
現実的な指向を取り込まなければいけません。
ピザの絵を見ると、ピザを作ろうとすると、
この図を見てつくろうとすると、
じゃあ、トマトソースと、チーズはどこに?上に下に?
それだけでもひどいのに、一緒に混ぜる?
この図はそれくらいあいまいなものです。
ワイヤーフレームを思い出してみてください。
重要なものは、最終的な製品だけでなく、
プロセスも重要なのです。
ここでひとつコツがあります。
会議で図を書き始めたとするでしょう?
図表、ダイアグラム、は頭の中にあり、
外に出さなければいけません。
きっとびっくりし、解釈が人によって大きく違うことに気付きます。
単純な図ではイライラします。
自分がこう思っていることを図にかき、比較することが必要。
人が書いた図の場合、自分の解釈を説明するのも良いでしょう。
図を書くことで、さまざまな理解の仕方をしてしまいます。
自分の現実にあわせ、複雑さを回避したいと考えてしまいます。
この図は、課題、解決しなければいけない問題を
共有するためのものです。
ダイアグラムをせっかく作ったのに、変更があっても
びっくりしないでください。
合意することが大切です。
合意すると先にすすみます。
マジックペンを持った人がそのプロジェクトをおって、
デザイナーへ影響を与えたいと思ったら、
あなたがペンを持って書き出すのです。
3つの主要なレッスン、IAとして学んだこと。
●きちんと理解してもらう、単純な言葉を使う
●もう一つの代替の、比較できるもう一つの方法を
●複雑なことを単純化し、皆の合意を得ること。
これまでのことは専門家ではなく、
IAは、IAのためだけのものではなく、皆が実践できるもの。
ぜひ、世界がよりクリアな場所にしたいと考えています。
IAをできるだけ多くの人に広げてください。
みなさんどんどん上手になっていくと思います。
重要なレッスンを学ぶことで、混乱がなくなると思います。
Q:ワイヤーフレームのような中間成果物を作るとき、
ソリューションを示すのではなく、プロセスを示す。
プロセスだけを提示するのか、プロセスとともに、
ソリューションも提示するのか?
A:重要なのは、プロセスをクライアントと見るときに、
全部説明して頂くことだと思います。
いままでもありましたが、こんなアイデアが!と思うと、
そうでも無く、事例を見て、なんでこういう状況になっているのか
見つけるのが重要で、
それぞれのところに関与するのが大事、
デザイナーには変更個所だけを聞かれるが、
クライアントに最初から関与させれば、
変な変更も減ってくる。
コーヒーを入れるとき、作業全部にクライアントに
一緒にすると、楽しくやってもらうことができる。
Q:こういった情報設計をやるにあったって、チームの中で
非協力的な人に、どう協力してもらえるのか?
A:どう対応するか?現実は、どんなプロジェクトでもあると思います。
彼らは意見が聞き入れられていないと思っているから、
非協力的になってしまっていて、
ワークショップで話すのではなく、
一対一で話すのです。
どういう状況なのか、理解した上で、問題を起こさないように、
うまく対応していくことができるのです。
懐疑的な人達には一対一で話していくのが良いと思います。
Q:コントロールボキャブラリ、各部署ではやっていても、
経営者を巻き込めていない。なにか手法があれば?
A:よくある質問です。
どうしたら経営者を関わらせることができるのか?
メールとパワーポイントだけではなく、
その他の場面で使われている言葉もあり、
馬鹿げているように思えているのですが、
体操用の笛を使って、経営者が禁止用語をしゃべったら、調教していきました。
効率と明瞭性があると、理解してもらえば、
わかってもらえるようになりました。
Q:時間が無い時にどうすれば良いのか?
A:時間は何時も十分ではない。
時間の制限がある時、コミュニケ−ションを明確にとること、
こういう状況であることを伝え、
時間をもう少しもらう場合もあり、
アジャイルでリーンな組織、贅肉の無い組織の場合、
全ての変更を実際に同時には起こらない。
それを伝えるのが必要で、ロードマップを見せる、
ナイキの例は9ヶ月かけました。
いつもそれほどの時間は無いでしょう?
5年間のロードマップを書く場合もあり。
時系列を取り込んで考えると良いと良いでしょう。
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