iMuSCsとSTAPの違いについてまとめておきます。ネットでは、iMuSCsによりSTAP現象の存在が証明されたと騒がれていますが、iMuSCsはSTAPの機能を有しているのでしょうか。
また、今回の論文は、小保方晴子氏の名誉回復に繋がるのでしょうか。
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iMuSCsとSTAPの違い
先に結論から言うと、iMuSCsは、STAP細胞でもES細胞でもありません。ES細胞とよく似ているものの別物なのです。
iMuSCsには、成体の細胞内に筋肉や神経などへ分化可能な細胞があると数年前から言われており、それを単離させることに成功したのが、以下論文の成果です。
『Characterization of an Injury Induced Population of Muscle-Derived Stem Cell-Like Cells』 損傷誘導性による筋肉由来の幹細胞様細胞(iMuSCs)
http://www.nature.com/articles/srep17355
ただし、iMuSCsが、STAPのような多能性(万能性)を有しているとは証明されていません。そのため、iMuSCsがSTAPのような機能を持っているかは不明なのです。
では、iMuSCsについて、ネットではどのようなコメントがあがっているのでしょうか?
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iMuSCs論文に関するネットの反応
ツイッターなどのSNSやまとめサイトのコメントで気になったものをピックアップしておきます。
「iMuSCsに関する論文にSTAP現象は存在したと掲載していたぞ!小保方晴子さんは正しかった!」という情報が拡散 → デマでした – でっちでち速報
ネイチャー姉妹誌にiMuSCsに関する論文が掲載、小保方晴子氏の「STAP現象は存在した」との情報がネットで拡散、しかしこれは曲解でした
iMuSCsでのみ発現していた遺伝子を阻害すれば全能性幹細胞も同様の手法で作り得る というのが論旨です 筆者は今後手法を改善し全能性幹細胞の作成を目指すというのが明らかであるため信じてるという表現を使いました
この記事は『scientific reports』といってネイチャー編集が精査して掲載したものではなく、著者もまだまだ検証中。このiMuSCs発見でSTAPの正当性を語るのは早計すぎるし、何より無駄な混乱を招き浅学を晒すだけです。ゆっくり続報を待ちましょう。
グループごとで異なる結果だけど、多能性についてはっきりと証明されていない。彼らは、骨格筋細胞にストレスを与えることによってリプログラムしたiMuSCsを得られた。とはかかれてるけど…..
マウスの骨格筋細胞を損傷させると、筋肉由来の幹細胞様細胞(iMuSCs)みたいなものが出来た、まぁつまり平たく言えば「万能細胞らしきもの」が出来たと主張している。
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