中学3年生が独力で自主制作したとして、ネットで話題となっているCG映像作品「2045」。驚異的なクオリティーと、脚本や演出まで一人で手がけた構成力の高さに、「すごい才能」「本当に中学生?」と大きな反響を呼んでいる。読売新聞はこの若き映像作家を、卒業式を待って単独インタビューした。驚異の才能の秘密と、その素顔とは?
東京・文京区のお茶の水女子大学付属中学。前日の卒業式の余韻が残る校舎の中庭で、話題の映像の製作者「38912DIGITAL」こと、同中学3年生A君(15歳)は、卒業ドラマ制作の真っ最中だった。映像を安定させるスタビライザー付きビデオカメラを構え、「フライパンで光線を打ち返して!」と先生に演技指導する姿は、まさに若き映像作家。後で自分のPCで特殊加工して、完成させるという。
「作品への反響の大きさに驚いてます。もっとゆっくり話題になるかと思った…」と、とまどいながらもしっかりと語るA君は、身長1メートル78センチ、黒縁メガネの向井理に似たイケメン少年だ。動画をネットに公開した動機を、「CGソフトのコミュニティーの人に、ぜひ見てほしかったから」と語る。
幼稚園の頃から、工作でビルや電柱を作るのが好きだった。小学1年生の時、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を見て映像効果の魅力を知り、その続編で街が壊れるシーンに感激、ゴジラやガメラなど昭和の特撮映画を見まくったという。小学3年生ごろから、独学でCGや特殊効果を学び始め、6年生の自由研究は、小学校の模型をLEDの光で爆破する映像だった
ユーチューブに作品を投稿したのは2月19日。人工知能や技術が極限まで進んだ「技術的特異点」の2045年を舞台に、世界がハッキングされ崩壊に至る様子を描いた。ハリウッド映画のような映像効果と巧みな構成は、大きな反響を巻き起こし、90万回以上再生されている。
ユーチューブのコメントには「ハリウッドからスカウトが来るのでは?」「これがデジタルネイティブか…」と称賛の声が上がる一方、「自称中学生で、親が手伝ったのでは?」と疑う声も。当人は、「ALWAYSのプロデューサーである奥田誠治さんらにコメントをもらえたのがうれしかった。全部自分でやったので、いつかは信じてくれる」とのんびり構えている。
オープンソースのCG制作ソフト「ブレンダー」は、無料だが使い勝手が悪い。「実は4年生の時挑戦したけど、難しくて挫折したんです」という。その後、プログラマーの父が解説本を買ってくれて再挑戦し、ものにした。「父とは違う分野ですが、コンピュータに関する理解はあって色々と励ましてくれて感謝してます」と笑う。
今回の作品は、実写映像の撮影やCG制作、ナレーションなども全て独力で行った。学校の自主研究テーマとして、取り組んだもので、「父から技術的特異点の話を聞いて、さらに技術的なことを深めていきたいと思い、これまで作りためてきたレインボーブリッジや東京スカイツリーなどの破壊映像を、それだけではつまらないのでストーリーをつけて作品としてまとめて作ったものです。ストーリーへの批判は多いけど、後付けなので当然なんです」と笑う。
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