読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

具志ブログ(β版)

ブログを継続するために三日坊主を100回リピート(21/100)

生き残り戦略ができてると死なないな

スポンサーリンク

いつもお世話になってます。
具志です。

昨日、映画を見てきました。 で、なんかモヤっと感じたことがあるので、
それを書いてみます。

見てきた映画は、
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」です。


『マネー・ショート 華麗なる大逆転』予告編

ざっくりあらすじ

リーマンショックで、多くの投資家が大損し、
住宅ローンを組んでた人が家を失った。

でも、その悲劇が起こることに「賭け」て、
逆に大儲けした男たちがいた。

彼らは、住宅ローンを証券化してばら撒くことで、
ウォール街の金融屋がボロ儲けしていることに、
疑問を抱いた。

「この仕組みは、なんかおかしいぞ?」
「こんなの長続きするわけない」
「このバブルは近く破裂する」

他の人たちは、
不動産市場が「安泰」だと信じていたので、
彼らを笑い続けたが、
その日は、突然やって来た。

煙に巻かれた感

ここから感想を少し。

専門用語が多いので、
会話劇についていくのはちょっと大変。

ドキュメンタリーぽい映し方ながら、
ところどころで、演者による解説が入るのも、
なんか、気を削がれる。

もしかしたら、これも

ウォール街がやった「専門用語で煙に巻く」

を疑似体験させられてるのかもな、と思った。

予告と違う!

予告やチラシには「4人のアウトロー」ってあったし、
タイトルにも「華麗なる大逆転」とうたってた。

予告動画を見たら、表社会と裏社会の悪知恵合戦で、
最後のドンデン返しでスカッとする、
そんなパターンを想定してたけど、全く違う。

「4人以外」の銀行や格付け会社こそがアウトローだった。

ウォール街がやった
サブプライムローンの証券化も同じやり口。

幾つかの安定した債券をエサに、
残りは危なすぎる債券を組み合わせて、
「これは素晴らしい金融商品だ!」
と思わせる。

で、お金を払った後に気付く。
こりゃ、思ってたのと全然違うじゃねーか!

ここでも、疑似体験。
多分、日本の配給会社は、ワザとこんな編集しただろう。
「売る」ために。

ウォール街じゃなくても同じ構図なのね。

事前知識がある人には楽しめる

ぶっちゃけ、金融についての知識がないと、
ストーリー追いかけるのに精一杯で、
楽しめないと思う。

見る人を選ぶ映画です。

でも、予習済みの人には、
バブルの実例と、
それに気づいたトレーダーの動きが見えてきて
めちゃくちゃ楽しめます。

だって、みんな、みんな不動産の価格が
上がり続けることを前提にビジネスしてて、
そんな中で、たった一人、逆に賭ける。

超絶大穴に一点買い。

人の感情、雰囲気より、数字を信じる。

周りの仲間も、金主、投資家たちも、
無謀なことをはするな、と言う。

お前に預けたお金を返せ、と言う。

それでも、自分の考えを信じ、
それを裏付けるための調査をし、
笑われながらも、お金をジャブジャブ注ぎ込む。

いつか必ず、不動産市場が破綻するはずだから。
いつかはわからないけど、近いうちに。

日々、タネ銭が溶けていく。

バブル崩壊につながりそうなことは、
ちょくちょく起こってるのに、
値段が安定している。

なんで?

格付け会社も、銀行も、知らんふりしてゴマかしてるから。

あれ?もしかして持ちこたえちゃうの?
今、つぎ込んでるお金は、ただ、誰かを太らせただけ?

こっちの方が間違ってる?養分になってる?

いやいや、この数字はおかしすぎる。
この仕組みが長く続くはずない。

もうすぐだ、もうすぐだ、もうすぐだ、もうすぐだ。

と、いったヒリヒリした感じは、
実際にギャンブル(あえてこう言います)に、 身を焦がした人ならわかるはず。

かくして、リーマンショックが起こり、
逆張りした彼らはボロ儲けし、
一般の人は、家を取り上げられ、
投資(したつもりの)資金は、なくなってしまったと。

税金という保険

で、映画の最後には、モヤっとする後日談が。

銀行は税金で救われ、誰も責任を取らなかった、と。

(あ、銀行からも逮捕者は一人出た、とのことです)

が、 被害を受けた人は、それこそ山のようにいるのに、
結局、泣き寝入りを強いられる。

なんか、納得いかんなー、と、モヤっとモヤっと。

でも、視点を変えると、保険と似てるなって思ったのです。

保険てのは、いざという時に破綻しないための仕組みです。
で、今回のように銀行が赤字まみれで
とんでもないことになっても、
税金という保険があるから、潰れない。

なぜ、銀行はこの保険に入れる?
他の会社は容赦なく潰されるのに?

東電は?
東芝やシャープは?

きっと、トヨタも潰れないだろな。

もう少し、ここら辺は考えてみます。

まだまだ、モヤっと

映画を観終わってから、ずーっと、なんか考えてます。

スカッとする映画じゃないのだけど、

資本主義って何?とか、
投資って何?とか、
トレードって何?とか、

いろいろと考えるのが楽しめる人には、
いい刺激になると思います。

あと、劇中で徳永英明の歌が流れてたのは、笑った。

今回は以上です。