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「人の道がある」 公明市議、橋下市長のフレーズ使って教育委員長に〝反撃〟

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「人の道がある」 公明市議、橋下市長のフレーズ使って教育委員長に〝反撃〟

 大阪市議会委員会で19日、生野区の市立中学校の公募校長について更迭を検討後に留任とした市教委の人事判断をめぐり、公明市議が大森不二雄教育委員長に「教育、公募うんぬんの前に人の道がある」と批判する一幕があった。

 公募を導入し、大森委員長を抜擢(ばってき)した橋下徹市長は以前、大阪都構想の議論の進め方をめぐり関係が悪化した公明に対して、支持母体の創価学会を念頭に「宗教の前に人の道がある」と批判した経緯がある。公明市議は市長の言葉を使い、“反撃”した。

 市教委事務局が3月、保護者らとの関係が悪化し学校運営が立ちゆかないとして校長の更迭案を策定したが、教育委員が「保護者の声は一様ではない」などと留任を決定。保護者が校長に退職を求める事態が続き、今月15日の市議会委員会では大森委員長や市長との意見交換を求める保護者の陳情が採択された。

 公明市議は大森委員長が同校を1度も視察していないことについて「市長は『宗教の前に人の道』と言ったが、逆にその表現を市長肝いりのあなたに(返す)。教育、公募うんぬんの前に人の道がある」と批判し、保護者らとの対話を要求。大森委員長は「現場には事務局職員を派遣している」などと反論した。

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