【モスクワAFP=時事】世界反ドーピング機関(WADA)の禁止薬物で、女子テニス元世界ランキング1位のマリア・シャラポワ選手(ロシア)が使用していた心疾患治療薬メルドニウムの売り上げが、ロシアで大幅に増加している。
医薬品部門の市場調査会社DSMグループが、18日に公表した調査結果で明らかにした。
シャラポワ選手は7日、全豪オープンの際に受けたドーピング検査でメルドニウムの陽性反応が出たと公表した。調査によれば、ロシアで7~13日に販売されたメルドニウムは7万8300箱で、前週比220%の大幅増だった。
DSMグループは、声明で「ドーピング騒ぎが、とても良い宣伝になった。シャラポワ選手が使っているのなら本当に効果があると思われた」と分析。一方、急激な需要増で、薬の価格急騰や在庫不足への懸念が患者の間に広がっていると指摘した。
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