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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

断言しよう。今年のFIFA 17には間違いなくJリーグが収録される!

ゲーム サッカー Jリーグ

先日、Jリーグからトップパートナーの追加の発表があった。追加されたトップパートナーは、あのエレクトロニック・アーツ(以下EA)である。

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※今シーズンのJリーグの試合。EA SPORTSの看板が眩しい。

EAといえば、全世界で爆発的な人気を誇るモンスターソフト「FIFA」シリーズを作っている企業だ。なにしろサッカーゲームで毎年1000万本以上売り上げるのだ。ただ事ではない。

FIFAシリーズは、日本では殆ど人気がない。なぜなら日本には「ウイニングイレブン」シリーズがあるからだ。

そういう自分も、1995年にPlayStationで「Jリーグ実況ウイニングイレブン」が発売された時から、2008年の「ワールドサッカーウイニングイレブン2009」まではウイニングイレブン(以下ウイイレ)を買っていた。

最初のウイイレなんてこれである。

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まるでイラストを書くときのモデル人形が服着て走っているみたいだ。でも、これでも当時は満足だった。3Dポリゴンのサッカーゲームというだけで楽しかったし、ジョン・カビラの実況も同じことばっかり言ってたけど面白かった。

同時期にやはりコナミから出ていた「実況ワールドサッカー」も買っていたが、あれは途中でシリーズが終わってしまった。必然的に自分が遊ぶサッカーゲームはウイイレに集約していった。

ウイイレは「実況Jリーグウイニングイレブン3」で、おなじみになったスルーパスボタンを搭載し、モデリングもかなりリアルになった。

レスポンスはそれほど改善されていなかったが、それでも最初のモデル人形みたいな奴とはぜんぜん違う人間っぽい何かが動いている様は、テクノロジーの急激な進化を感じさせた。

98年に日本が初めて出場を決めたフランスW杯のバージョンが出た。その名も「ワールドサッカー実況ウイニングイレブン3 ワールトカップフランス98」

実は96年にも「ワールドサッカーウイニングイレブン」が出ているのだが、当時はまだ権利関係があまり重視されておらず、選手やユニフォームは架空だった。

だが、この「ワールドカップフランス98」は違った。何と言ってもタイトルに「ワールドカップ」と入っているのだ。てっきりFIFAから権利か何かを買ったのかとおもいきや、どうやらそうではなかったらしい。

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※ワールドサッカーウイニングイレブン ワールドカップフランス98。モデリングがリアルになった。日本以外は偽名だが、「ワールドカップ」の呼称を無断使用。

この時期はまだ権利関係も今ほどうるさくなかったんだろうか。とにかく、コナミはフランスW杯に関してだけは公式を装ったゲームを出していた。

その後、コナミは権利の重要性に気づき、1999年にはNPBから選手・球団名の独占使用権を獲得。他社が野球ゲームを実名で出したい時はコナミからサブライセンス供与を受けなければならないようになる。なお、このサブライセンスはコナミがその供与を渋ったとして2003年に公正取引委員会から警告を受けている。

サッカーに関しても、やはり1999年からJリーグとトップパートナー契約を結び、コナミ以外からアクションタイプのJリーグのゲームが出ることは減っていった。これは、事実上日本のサッカーゲームがウイイレ一強となったことによるものだが、「権利にうるさいコナミ」というイメージが強くなったため、「コナミが他社のJリーグゲーム発売を妨害している」ような風説が流れることになる。

PlayStation3やXbox360の時代になると、国内市場よりも海外市場の価値が高くなり、ウイイレも最盛期にはワールドワイドで850万本を売り上げるビッグタイトルに成長していた*1

サッカーゲームもJリーグのものは売れなくなり、ワールドサッカーものがミリオンヒットを叩き出すような状況だったので、コナミも積極的に海外リーグの権利を獲得しようとしたのだが、海外リーグの権利はFIFAと独占契約を結んだEAの独壇場で手が出なかった。

苦肉の策として、FIFPro(国際プロサッカー選手会)と契約し、実名の選手を出せるようにはしたが、リーグに関してはEAの牙城を崩す事はできずに個別でリーグ・チームとの契約をしなければならなかった。

そうこうしているうちに、コナミは2010年を最後にウイイレのJリーグ版を出さなくなる。2011年〜2013年まではDLCとして追加配信する形で「Jリーグパック」をリリースしていたが、それも2014年からは廃止。Jリーグのサポーターは事実上自分の応援するチームを操って楽しむことは出来なくなった。

だが、今年は違う。

EAがJリーグのトップパートナーになった事によって、今年の秋にリリースされるであろう「FIFA17」には間違いなくJリーグが搭載される。これは断言してもいい。でなければEAがJリーグのトップパートナーになる意味が無い。

EAは常々「Jリーグを収録したい」と開発者がインタビューで述べてきたし、コナミはもはやJリーグへの熱を失っている。Jリーグ側とすれば、世界中で愛されているFIFAにJが収録されることで、世界への露出が増すというメリットもあるにはある。EAもJリーグにも双方メリットはあるのだ。

おそらくは今年はJ1だけの収録になる可能性が高い。FIFAシリーズといえども2部リーグ以下を収録しているのは、イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスくらいのものだからだ。

とはいえ、今までJリーグを収録してきたウイイレやサカつくなどはJ2まで再現されていた。ひょっとしたら、僅かながらの可能性ではあるがJ2の収録も将来的にはありえるかもしれない。

EAには頑張ってもらって、是非中国スーパーリーグの権利も取得して欲しい。そうすれば、簡易的ではあるがACLの真似事もできるようになる。中東がサウジだけなのは寂しいので、カタールやUAEリーグなんかを入れてくれるとよりリアルになるのだが、まあ今はJ1が収録されるだけで満足しておこう。

ちなみにFIFAにJリーグが収録されそうだからといって、日本代表が使えるわけではないことには注意したい。JFAとはどういう契約を結んでいるのか、あるいは全くなにも結んでいないのかもしれないので、FIFA17で日本代表が使えるかどうかは全くの未知数である。

とはいえ、いままでFIFAシリーズはウイイレに日本国内での売上では相当差をつけられていた。なので、今回のJリーグ収録をキッカケにして知名度を上げて欲しいし、正直言って売れて欲しい。

たしかに、FIFAシリーズはウイイレと違って敷居が高い。まず選手名が英語表記だし、インターフェイスもウイイレと比べてわかりにくい(とはいえ、ウイイレも近年イマイチだが)。加えて、無名選手の顔は殆どテンプレみたいな顔になるので、恐らくJリーグの選手たちもみんなどこかのアジアの選手みたいな顔になる可能性がかなり高い。

それでも、もうウイイレではJリーグのモードやパックは出ないのだ。諦めるしか無い。

いまJリーグのサポに出来ることは、来るべきFIFA17を買って、「日本人はJリーグのゲームを求めている」というサインをEAに送ることだけだ。それこそが、FIFAにJ2や日本人の固有フェイスを増やす最良にして最短の道なのだ。

ひょっとしたら、FIFAが日本で爆売れすればJ3の搭載も…などというかすかな希望も無いこともない。そうしたら、自分は福島ユナイテッドFCを操って、アジアの頂点に立ち、ひょっとしたらその頃には搭載されているかもしれないクラブW杯なんかでバルサをけちょんけちょんにして世界の頂点に立つのだ。

そんな日が是非来て欲しい。

頼みます、EAさん!!!

FIFA 16

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*1:なお、現在では150万本規模の模様。対するFIFAは1600万本クラス。