今朝、佐々木俊尚さんがこんな話をシェアしていて、


編集者の役割って一体何なのとか
この後どうするのがいいかとか
そういう議論は他でも
きっと起きているだろうから
いったん置いといて…

===

「一年もかけた本に対して、
なんの感想も寄越さず
いきなり書き換えだけ求めてくるとは。
せめて読んで何を感じたかぐらいは言ってほしかった」

===

このフレーズには胸が痛みました。

「感想が無い」

これは本当に、つらい、くやしい、ひどい…。
これ以上に物書きの心を打ち砕くことって
あるでしょうか…。

作家っていうのは、
「感想をもらうために書いてる」と言っても過言ではないと思うんですよ。
そうじゃなきゃ、(ネット用語を使ってみると)
「チラシの裏にでも書いてれば」いいわけだし。

我々は、誰かに見てもらいたい感想フェチ。
そのためのブログ公開や出版なわけで。

その中でも最初の読者である
編集者さんって、特別な相手なんですよね。

良い編集者さんは、
良い感想をくれる人だと私は思います。

けしてベタ褒めしてくれる人が良いわけではなく、
きちんと読み込んで、作家を尊重しつつ、
いいところ、直すべきところを的確に
意見してくれる方が作家にとっては必要です。

会社員をしながら
アムに毎週恋愛コラムを書いていた時、

毒吐きはあちゅうのアラサー恋愛入門 はあちゅう(伊藤春香) |AM

毎週毎週、担当者のK井さんが
すごく丁寧な感想をくれました。

「ここに共感しました」とか
「こんな視点があるんですね」
とか「目からウロコでした」って

お忙しいだろうし毎週のことなのに、
感想をすごくしっかりくれるんです。

それが本当に嬉しくて、
K井さんは今回はどんなお返事をくれるんだろう…
という気持ちが、連載の大きなモチベーションの一つでした。
書くことで生きていくことを選んだ今もそれは同じ。

他の人はどうか知らないけれど、
私の場合、基本、原稿を書く時は
テンションの最底辺で
その中での「少し躁」と「深く鬱」の間を行き来していて、

自分の原稿なんて、
読めば読むほどに日本語も
話の構成もおかしい上に、
こんな個人的な気づき、
世の中に出す価値なんてないんじゃないか…と思ってしまったりもする。
「どうせ売れないし」とかも思ってしまいがち。
そんな中で、編集者さんからの感想は何よりの励みになるのです。

今も、原稿に
「この表現がいいです」とか
「この終わり方が好きでした」とか
コメントを書いてもらえるのが何より嬉しい。

昨日は、とある大きな原稿の〆切だったのだけど、
編集者さんからの
「経験からくるお話なのでとても説得力がありました」という言葉や
「前よりも、さらに文章力がアップしていると思います」などの
言葉が嬉しくて、ついメールのそこだけ読み返してしまったり。

「私はこの先も書いてもいいんだな」って
免罪符をもらったような気持ちになりました。

感想をくれない編集者さんって
それだけで作家を殺していると思うのです。

…と「感想をくれない」の一点だけでも
メラメラと燃え上がってしまった私でしたが
この話は他にもいろいろ突っ込みどころがありすぎですね…。

佐々木さんが丁寧に書き上げた原稿が
良い出版社さんから出されて
ちゃんと読者に届きますように…。






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