模範的なジャーナリズムは、なにも週刊文春の専売特許ではありません。
最近、ブルームバーグのコンテンツが、キレキレになっています。
特に「ブルームバーグ・ギャドフライ」という市場関連のコラムと、「ブルームバーグ・ライブ」という動画コンテンツは、改善が著しいです。
ブルームバーグはニュース・ルームでのスキャンダルの後、去年、英国の経済誌「エコノミスト」のジョン・ミクルスウェイト編集長をスカウトしました。
新編集長に就任後、ミクルスウェイトは「我々のコア読者層は、多忙でリテラシーの高い金融関係者だ。だから資本主義の軌跡を、しっかりと綴ってゆくことが、我々の使命である」と明確な目標設定をしました。
それ以降、スポーツ記事など余計なものはそぎ落とされ、市場や経済に関するパンチの効いた報道が増えています。
下の動画は連邦公開市場委員会(FOMC)の後でロチェスター大学のコチャラコタ教授(元FRBメンバー)へのインタビューです。
特に1分30秒からのやりとりを視聴して欲しいのですが、現在のブルームバーグのチームがいかに強いかを示す好例だと思います。
アンカーは左からスカーレット・フー、トレーシー・アロウェイ、アリックス・スチールです。
スカーレットはブルームバーグ端末の「ドットプロット」機能を使い、FRBメンバーによる予想(黄色の点)と市場コンセンサス(赤の線)が乖離していることを説明しています。
そこにトレーシーが割って入り、次のように語っています。
それを横でニヤニヤしながら聞いていたアリックスは:
と振るわけです。
これに対してコチャラコタ教授は:
と攻撃をかわします。去年9月のFOMCで、この冗談めいたマイナス金利を記入した張本人がコチャラコタ教授であることは公然の秘密であり、このやりとりには可笑しさがこもっています。
このやりとりの後でコチャラコタ教授は「金利が常にプラスであるという前提で、ものごとを設計するのはキケンだ」という意味のことを喋っています。これはマイナス金利に慌てるいまの日本にもあてはまる事です。
ちなみにアリックス・スチールはジム・クレーマーの「ザ・ストリート・ドットコム」の出身で、企業の斬り方については、ジムに徹底的に仕込まれています。
いま最も輝いているアンカーだと思います。
最近、ブルームバーグのコンテンツが、キレキレになっています。
特に「ブルームバーグ・ギャドフライ」という市場関連のコラムと、「ブルームバーグ・ライブ」という動画コンテンツは、改善が著しいです。
ブルームバーグはニュース・ルームでのスキャンダルの後、去年、英国の経済誌「エコノミスト」のジョン・ミクルスウェイト編集長をスカウトしました。
新編集長に就任後、ミクルスウェイトは「我々のコア読者層は、多忙でリテラシーの高い金融関係者だ。だから資本主義の軌跡を、しっかりと綴ってゆくことが、我々の使命である」と明確な目標設定をしました。
それ以降、スポーツ記事など余計なものはそぎ落とされ、市場や経済に関するパンチの効いた報道が増えています。
下の動画は連邦公開市場委員会(FOMC)の後でロチェスター大学のコチャラコタ教授(元FRBメンバー)へのインタビューです。
特に1分30秒からのやりとりを視聴して欲しいのですが、現在のブルームバーグのチームがいかに強いかを示す好例だと思います。
アンカーは左からスカーレット・フー、トレーシー・アロウェイ、アリックス・スチールです。
スカーレットはブルームバーグ端末の「ドットプロット」機能を使い、FRBメンバーによる予想(黄色の点)と市場コンセンサス(赤の線)が乖離していることを説明しています。
そこにトレーシーが割って入り、次のように語っています。
私はこのドットプロットのインタラクティブ・チャートを作るために、社内のウェブ・チームと何か月もかかって、それを仕上げたの。ところが9月のFOMCでFRBメンバーの誰かがマイナス金利を記入した。そのおかげでインタラクティブ・チャートがこわれてしまったの。
それを横でニヤニヤしながら聞いていたアリックスは:
教授、あなたでしょ、マイナス金利を記入したのは?
と振るわけです。
これに対してコチャラコタ教授は:
それが公に開示されるまでは10年、待たないといけない。
と攻撃をかわします。去年9月のFOMCで、この冗談めいたマイナス金利を記入した張本人がコチャラコタ教授であることは公然の秘密であり、このやりとりには可笑しさがこもっています。
このやりとりの後でコチャラコタ教授は「金利が常にプラスであるという前提で、ものごとを設計するのはキケンだ」という意味のことを喋っています。これはマイナス金利に慌てるいまの日本にもあてはまる事です。
ちなみにアリックス・スチールはジム・クレーマーの「ザ・ストリート・ドットコム」の出身で、企業の斬り方については、ジムに徹底的に仕込まれています。
いま最も輝いているアンカーだと思います。