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ぼうこうがん発症問題 手袋着用せずに化学物質扱う3月18日 21時38分
福井県の化学工場で従業員が相次いでぼうこうがんを発症した問題で、この工場では、従業員が手袋を着用せずに化学物質を扱っていたことが、厚生労働省の調査で分かりました。厚生労働省は、管理体制の改善を求めることにしています。
この問題は、発がん性があるとみられる化学物質のオルト-トルイジンを扱う福井県の化学工場で、従業員など6人が相次いでぼうこうがんを発症したもので、厚生労働省は去年12月から工場を調査していました。
製造工程を再現したところ、工場内の空気中では、定められた濃度を超える化学物質は検出されませんでしたが、一部の従業員の体内から高い値で化学物質が検出されました。
従業員に聞き取りをしたところ、作業の中で化学物質で汚れた手袋を再び着用したり、手袋をつけずに化学物質を扱ったりしていたことが確認されたということです。
厚生労働省は、従業員の安全を守る体制が不十分だとして、工場に対して管理体制の改善を求めることにしています。
福井県の工場の本社で、東京にある三星化学工業は「これまでの化学品管理・教育体制が十分でなかったことを再認識しました。今後も誠意を持って患者やその家族との話し合いを行い、適切な補償を行っていきます」とコメントしています。
製造工程を再現したところ、工場内の空気中では、定められた濃度を超える化学物質は検出されませんでしたが、一部の従業員の体内から高い値で化学物質が検出されました。
従業員に聞き取りをしたところ、作業の中で化学物質で汚れた手袋を再び着用したり、手袋をつけずに化学物質を扱ったりしていたことが確認されたということです。
厚生労働省は、従業員の安全を守る体制が不十分だとして、工場に対して管理体制の改善を求めることにしています。
福井県の工場の本社で、東京にある三星化学工業は「これまでの化学品管理・教育体制が十分でなかったことを再認識しました。今後も誠意を持って患者やその家族との話し合いを行い、適切な補償を行っていきます」とコメントしています。