東京都は18日、都立小児総合医療センター(東京都府中市)の病棟で、入院中の生後2カ月~10歳の子供10人が嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴え、うち2歳の男児が死亡したと発表した。この男児を含め8人はノロウイルスの陽性反応が確認された。都は院内感染とみて、この病棟への新規の入院などの受け入れを停止した。
都によると、同じ階に入院していた男児5人、女児5人が13~18日に下痢や嘔吐などを発症。うち心臓と肺の疾患で入院していた2歳の男児は16日に下痢の症状が出て、容体が悪化して集中治療室で治療したが17日に死亡した。ノロウイルスと死因との関係は調査中という。
ほかの9人は快方に向かっているという。都は感染経路を調べている。同センターは「亡くなられた男児に心からお悔やみ申し上げる。院内の感染対策を徹底し再発防止を図りたい」としている。