倉持裕和
2016年3月19日00時03分
神奈川県厚木市鳶尾(とびお)地区の国道412号沿いにあるバス停「鳶尾山前」の木製上屋が道路を占用するための必要な設置許可を得ておらず、所有者も不明であることがわかった。経年劣化に伴う安全上の懸念もあり、道路を管理する県厚木土木事務所は近く撤去する方針を決めたが、住民からは存続を求める声も出ている。
県によると、昨秋の調査で無許可での設置が判明。誰がいつ設置したのかもわかっていないという。県は厚木署や市とも協議して撤去方針を決め、地元の自治会にも伝えた。
近く処分するとの方針をバス停に張り出したところ、今度は「鳶尾小学校の児童より」として、「雨の日にすごくぬれてしまったり、真夏の暑い日に日かげが無くて困ってしまいます」などと存続を求めるメッセージが張られる事態に。バスを運行する神奈川中央交通は、厚木市と連携して上屋の整備を進めているといい、「鳶尾山前」については「住民の要望や利用者数などを考慮して、市と検討していきたい」としている。(倉持裕和)
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朝日新聞社会部
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