シリアで拘束されているとみられる、フリージャーナリストの安田純平さんの動画をインターネット上に投稿した人物が、FNNの取材に答え、「交渉が進まなければ、過激派組織『イスラム国』との人質交換に使われる可能性がある」などと話した。
安田さんの動画を投稿した男性は「以前、『ヌスラ戦線』が『イスラム国』との人質交換に安田さんを使おうとしたのを必死に止めた。日本政府との解放交渉が進まなければ、また交換に使われる可能性は十分にある」と話した。
現在、トルコにいる男性は、安田さんが、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」に拘束されているとしたうえで、「日本政府は迅速な対応をした方が良い」と指摘した。
さらに、「安田さんは疲れている様子だった」と、交渉仲介者が話していたことを明らかにしている。
安田さんの動画を投稿した男性は「仲介者によると、安田さんは、精神的に疲れているようだ。『イスラム国』に殺害された後藤健二さんと、同じ運命になることを心配している」と話した。
公開された動画については、「身代金目的で、『ヌスラ戦線』は、日本政府との交渉を求めているのだろう」としており、安田さんの解放は、交渉の行方にかかっているとみている。