日銀は18日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)と互いに通貨を融通し合う通貨スワップ協定を新しく結んだと発表した。期間は2019年3月17日までの3年間。日銀が交換できる上限は200億豪ドル、豪中銀は1兆6千億円となる。日銀が海外中銀と新規に通貨スワップ協定を直接結んだのは、11年12月の欧米主要5中銀以来、4年3カ月ぶりとなる。
日銀は1年以上をかけ、豪中銀と通貨スワップ締結に向けて議論を重ねてきた。邦銀がここにきて続々と豪市場に進出し、現地通貨建ての金融事業を拡大している。世界的な金融危機などに備えて、豪ドルの流動性を供給する手段を確保する必要があると判断した。
邦銀による市場からの資金調達が難しくなった場合に、日銀が豪中銀から円との交換で入手した豪ドルを供給する。
通貨スワップ協定については日本と中国の間で再開に向けた交渉が続いている。韓国とも再開の機運が高まっている。